シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

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2011年10月23日 10時49分09秒 | Weblog
(韓国大手新聞、東亜日報 11.10.18記事抜粋)
10月16日午後、ソウル西大門区の延世大学近くのある屋台。10年間ここでトッポッキを売っているイ某氏(54)の顔は暗かった。トッポッキとスンデはあまり売れなかったようだった。イ氏は、「トッポッキフランチャイズがたくさんできて、露店に来るお客が大きく減った」と愚痴をこぼした。
●フランチャイズを好む若者
同日、新村と弘益大学一帯には最近急速に数を増やしているトッポッキフランチャイズが盛業中だ。フランチャイズ店の弘益大店は、お昼の時間に並ばなければならないほどだった。お客のイ・ミョンジ氏(32・女)は、「清潔で値段も屋台と変わらないので、よく来る」と話した。韓国コメ加工食品協会によると、08年に1000ヵ所程度だったトッポッキフランチャイズ加盟店は、今年6月基準で2067ヵ所に増えた。ブランドも35種類に達する。メニュー開発と安定したブランドパワーまで備えたトッポッキフランチャイズの攻勢に露店はお手上げだ。露店商らは、「取り締まりより怖いフランチャイズ」と言いながら屋台をやめている。ソウル市によると、00年代中盤まで2500ヵ所前後と推算されていた屋台は昨年1038ヵ所にまで減った。フランチャイズは価格競争力まで持っている。フランチャイズトッポッキの原価は販売価格の40%ぐらいだが、露店商の原価は50~60%だ。フランチャイズ本社が大量購買を通じて安価に材料を供給し、ロイヤルティも毎月20~30万ウォンに過ぎないので競争力が高い。梨花女子大学近くでトッポッキ露店を営むキム某氏(63・女)は、「我々は価格競争力がない。クレジットカードを拒否して、『現金商売』だけやってもフランチャイズに太刀打ちできない」と話した。
●創業費用の少ないフランチャイズが人気
トッポッキフランチャイズは創業費用が3000万~5000万ウォン(店舗賃貸費用除外)ぐらいと安く、景気とあまり関係がないので爆発的な関心を受けている。流動人口の多いところは月1500万ウォン以上の純収益をあげるところも少なくないという。フランチャイズブランドの中で店舗数が一番多い「アタルトッポッキ」を作った(株)オトゥスペースは、約100回にわたって創業説明会を開催したが、毎回満席を記録して盛況を博した。「アタルトッポッキ」は08年には200ヵ所だった店舗数が、現在850ヵ所にまで増えた。「BBQオリーブトッポッキ」の加盟店も今年400ヵ所を突破し、後発ランナーの「ジョーズトッポッキ」も今月だけで10ヵ所が増えた。トッポッキフランチャイズ産業は「ブルーオーシャン」として脚光を浴びている。農林水産食品部もコメの消費を促進するため、「トッポッキ産業育成対策」を推進している。09年にはトッポッキ研究所を設立し、13年までにメニュー開発と創業教育に140億ウォンを投入する方針だ。農林水産食品部の関係者は、「現在1兆ウォン規模のトッポッキ市場は13年、1兆6000億ウォン規模へ成長する」と話した。トッポッキ産業」の一翼を担ってきた露天商らは、フランチャイズとの競争に加え、自治体による取り締まりにまで耐えなければならない二重苦にさらされている。全国露店商連合会の関係者は、「露店商の生計が大きく脅かされている状況だ。頭ごなしに違法だと追い出さず、零細の露店事業主に対する対策を講じてもらいたい」と話した。(投稿者注)消費者が衛生に気を使うのは時代の流だし、いつまでも非合法な露天商にしがみつくのも時代の流れに合わないだろう。韓国が完全な法治国家になるには、非合法な露天商は淘汰されるべきだろう。


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