シニア花井の韓国余話

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【社説】韓国経済の未来は高学歴女性の活用に懸かっている

2012年06月09日 21時14分15秒 | Weblog
  韓国大手紙・ 朝鮮日報12年6月8日記事抜粋
経済協力開発機構(OECD)が先ごろ「両性の平等」に関する報告書で「韓国の女性は男性に劣らず質の高い教育を受けているが、経済活動参加率は20年前とほとんど変わっていない。韓国の労働市場が、急激な女性の学歴上昇に追い付けずにいる」と指摘した。韓国人女性の大学進学率は、1990年の31.9%から2010年には80.5%に急上昇し、世界最高水準に達した。先進国の女性の大学進学率は、米国が73%、スウェーデンが70%、英国が60%、フランス54%などと、いずれも韓国に比べ低い。
 だが、韓国人女性の経済活動参加率は同期間に49.9%から54.5%と小幅な上昇にとどまり、OECD加盟30カ国のうち下から3番目となっている。デンマーク(77%)、スウェーデン(76%)、英国(70%)、米国(69%)などの先進国は、大半が70%を超えている。韓国人女性が世界のどの国の女性よりも多くの教育を受けながらも、得た知識と能力を活用できずにいるのは実にもったいないことだ。
 韓国は16年を境に、15-64歳の生産年齢人口が減少傾向に転じるとみられる。労働力不足で経済成長が難しくなる時代がすぐ目の前に迫っている中、高学歴女性の活用が一層重要になっている。女性の経済活動参加率をOECD平均の61.8%に引き上げるだけでも、労働人口が128万人増加し、韓国経済の潜在成長率を2ポイント引き上げることができる。
より多くの女性を経済活動に参加させるには、何よりも出産・育児の負担を軽減しなければならない。25-29歳では70%に達している女性の経済活動参加率が、30代に入ると55%に急落しているのも出産と育児のためだ。30代女性のキャリア断絶を防ぐには、男女が均等に家事を分担して協力し合うと共に、国が今以上に育児に責任を負う必要がある。女性が無理なく仕事と家庭を両立できる環境を作ってこそ、経済が成長し、少子化問題も解決に向かう。今こそ高学歴女性を活用し、韓国経済の活路を見いだすべきだ。




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