シニア花井の韓国余話

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中国で不審死の韓国人宣教師、北朝鮮工作員により毒殺か

2012年12月09日 17時34分17秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年12月7日記事抜粋
北朝鮮工作員の捜査報告書で言及
 中国を拠点に、北朝鮮にキリスト教を布教する活動をしていて、昨年8月に不審な死を遂げた韓国人宣教師キム・チャンファンさん(当時46歳)が、北朝鮮の工作員らの使用する毒物が原因で死亡したとの判決文が公開された。キムさんは中国遼寧省丹東市のデパート前でタクシーを待っていたところ、口から泡を吹いて倒れ、病院に搬送されたが、数時間後に死亡した。当時、キムさんの体全体から青いあざが見つかったことから、毒物によって死亡した可能性があるという話が出ていた。
 ソウル中央地裁刑事21部(李源範〈イ・ウォンボム〉裁判長)は12月3日、脱北者を装い韓国に潜入したとして逮捕・起訴された、北朝鮮の国家安全保衛部(秘密警察)所属の工作員キム・ヨンス被告(50)に対する判決文で「被告人が2010年3月に接触したキム・チャンファンさんが毒物により殺害された事実や、この毒物は北朝鮮の工作機関で使用しているものと同一だという事実を、捜査報告書を通じ確認した」と述べた。地裁はまた「キム・チャンファンさんは2011年8月、北朝鮮の工作員が使用する毒物『臭化ネオスチグミン』による中毒で死亡した」とした。臭化ネオスチグミンは、10ミリグラムを摂取しただけで呼吸が停止し、心臓まひにより死亡するほどの猛毒物質で、昨年には北朝鮮に向けビラを飛ばしていた脱北者団体代表の朴相学(パク・サンハク)氏を暗殺しようとした北朝鮮の工作員も、この毒物で作った毒針を所持していて逮捕された。
 キム・チャンファンさんが死亡した事件について捜査を行った中国の公安(警察)も、単なる強盗による犯行ではないとみていたが、1回目の解剖の結果「毒物や暗殺が疑われる痕跡は見つからなかった」と発表した。これに対し遺族は「北朝鮮当局によって暗殺された可能性が高い。専門的な犯罪集団が毒針などで刺して殺害した」と主張したが、受け入れられなかった。結局、遺族はキムさんが死亡してから約10日後、遺体を火葬した。
 だがその後、韓国の公安当局は秘密裏に、キムさんの血が付いた手袋などを遺族から入手し、国立科学捜査研究院に分析を依頼したことが分かった。その結果は外部には公表されていない。
 ソウル中央地裁は「提出された捜査資料を基に判決文を作成した」と説明した。また検察も、判決文の基となった捜査報告書を国家情報院(国情院)から受け取った、と発表した。だが、国情院は「キム・チャンファンさんの事件について捜査したことはなく、裁判所には『そのような(毒殺の)可能性もあるという推論程度の報告書だけを提出した。キムさんの死因や毒物の種類について確認したことはない』と主張した。国情院側は、キムさんの血が付着した遺品について、特に毒物の分析をしたこともないという。
 一方、捜査を指揮した検察は「資料は国情院から提出されており、キムさんの死因は捜査の対象ではなかったため、(真偽を)確かめることはできない」と話した。




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