シニア花井の韓国余話

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飲酒運転も韓国は「赦免」で片付く!?

2009年12月25日 12時14分38秒 | Weblog
(韓国大手紙・朝鮮日報09年9月14日の記事抜粋)
730人が飲酒運転で2度赦免
 ここ5年間に飲酒運転関連で特別赦免を2度受けた人の数が、合計730人に達することが分かった。罰点の超過など、ほかの理由で運転免許が停止あるいは取り消された人まで含めると、2度以上特別赦免を受けた人の数は5000人を超える。さらに、この期間中に行われた3度の大規模な特別赦免で、毎回恩恵を受けた人も77人いた。これをめぐり、「生計型運転者の生業復帰」のためという名目で行われた特別赦免が、むしろ順法意識を低下させ、常習的な飲酒運転者や交通法規違反者を生み出した、という指摘が出ている。
 国会の行政安全委員会に所属するイ議員(ハンナラ党)が9月13日に警察庁から入手した「2005年-09年運転免許赦免者現況」によると、この期間中、計164万2898人が飲酒運転関連の特別赦免を受けたことが分かった。このうち730人は、既に飲酒運転関連の特別赦免を受けた後に検挙され、再度特別赦免の対象者に含まれた運転者だった。イ議員は「経済的理由で赦免が必要だということは認める。しかし、飲酒運転による人的・物的被害と法秩序の確立を考慮すると、赦免は明確な基準に基づき慎重に行われなければならない」と語った。
 保険開発院の分析によると、大規模な赦免以降、交通事故率は前年比で7-10%、飲酒事故率は10-20%増加した。これによる社会的費用も決して安くはない。韓国情報通信大のクォン教授らが09年2月に発表した「交通法規違反者赦免政策の効果分析」によると、大規模な赦免が実施されてから2年間に発生した交通事故の件数は、例年の平均に比べ1万9236件、死亡者数は572人急増した。専門家らは、「韓国政府は生計型運転者のために赦免を行ったが、実際に恩恵を受けたのは大半が非事業用乗用車の運転者。大衆迎合的な赦免措置は、運転者の順法意識を低下させるため、赦免法を改正する必要がある」と指摘した。高麗大法学部のチャン教授は、「定常的な法手続きを排除した赦免が増えると、法治という原則が揺らぐことになる。こうした大規模な赦免を行う際は、大統領が手軽に
実施できる“特別赦免”ではなく、国会の同意が必要な“一般赦免”として行わなければならない」と語った。
(注)韓国では、交通違反者の赦免以外にも、選挙違反や経済犯罪者の赦免も毎年のようにある。
  最近でも、韓国最大財閥の会長が経済犯罪違反で、執行猶予付きの有罪判決を受け、会長を辞任したが、早速、経済界や政界から赦免の動きが報道されている。


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