シニア花井の韓国余話

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8月の経常黒字、4億ドルに急減

2011年10月05日 15時20分23秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 11.9.30記事抜粋)
 韓国銀行(中央銀行)は9月29日、8月の経常黒字が4億130万ドルとなり、前月(37億7360万ドル)の9分の1以下にとどまり、7カ月ぶりの低水準だったと発表した。貿易黒字が前月の47億3000万ドルから4億8000万ドルに急減した。
 貿易黒字が急減した理由について、韓銀は「産業界の夏休みの80%が7月末と8月初めに集中し、7月には船積みを繰り上げて輸出された分が多かったため」と分析した。8月の輸出は457億9000万ドルで、今年2月の372億3000万ドル以来の低水準にとどまった。これに対し、輸入は453億1000万ドルで、今年5月(455億2000万ドル)以降で最も多かった。
 また、外国人が韓国株を30億ドル近く売り越し、資本収支は23億7000万ドルの赤字(純流出)だった。サービス収支は旅行収入が増え、赤字幅が前月の6億9000万ドルから5億8000万ドルへとやや縮小した。
 韓銀のヤン・ジェリョン金融統計部長は「9月の経常収支は貿易黒字を追い風に黒字が続くとみている。通年の経常黒字目標の155億ドルを無難に達成できるのではないか」と見通した。また、7‐8月の経常黒字の規模が平均で21億ドルとなり、1‐8月の平均を上回った点を挙げ、経常収支が悪化したとか、悪化傾向が長期化するとはみられないと指摘した。
 しかし、一部では世界的な財政・金融危機が深刻化する中、韓国経済を支える経常収支の悪化を警戒すべきとの声が出ている。サムスン経済研究所のクォン・スンウ・マクロ経済室長は「世界景気が悪化し、第4四半期の韓国の輸出は鈍化が見込まれる。世界の金融市場が不安になるほど、韓国の経常赤字転落に投資家が敏感に反応することになるため、警戒すべきだ」と指摘した。




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