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脱北者:「中国は確認に応じない」 駐中大使が無力感を吐露 

2012年02月24日 11時50分46秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年2月21日記事抜粋
 在外公館長会議に出席するため韓国に一時帰国した李揆亨(イ・ギュヒョン)駐中大使が、中国による脱北者強制送還に無力な韓国政府の現状を公の席上で語った。
 李大使は2月20日に外交通商部(省)庁舎で開かれた記者懇談会で、先ごろ北朝鮮強制送還の危機に直面した在中脱北者の人数、強制送還を防ぐ現実的な方策などを問われ「脱北者の北朝鮮送還はわれわれが強制的に阻んだり、阻まなかったりできる問題ではない。韓国が脱北者情報の確認を要求しても、中国はこれに応じない。脱北者問題の正確な実情を知るのは不可能だ」と答えた。李大使は「中国は韓国が望む立場でこの問題を扱っていないと言わざるを得ない」と話し、無力感を吐露した。
 脱北者を北朝鮮に強制送還しないよう、韓国政府が中国を説得する方法については「同胞愛の観点から、人道主義に基づいて対処すべきだと中国側に何度も訴えている」としながらも、中国は基本的に脱北者を「違法に国境を越えた者」と見なしていると説明した。
 李大使はまた、韓国や中国のような隣国間には常に大小の問題が付きまとうため、両国間である程度の緊張は避けられないと語った。
 李大使の脱北者問題に対する率直な言及は、韓国政府の苦悩そのものだ。
 政府は6・25戦争(朝鮮戦争)の際に逮捕された韓国軍捕虜や捕虜の子女など、いわゆる「特殊脱北者」問題については政府の立場を強く主張し、迅速に韓国に帰還させる慣例を作った。また、2万人を超える脱北者の韓国亡命には、在中大使館をはじめとする在外公館の役割が大きかったといえる。
 だが、脱北者の北朝鮮強制送還問題については、ほとんどなすすべがなかった。そのため、外交通商部の高官は2月19日、国際舞台で中国に「難民の地位に関する条約」(難民条約)などの順守を強く求めていく考えを明らかにした。
 李大使は「中国に(難民条約など)国際条約の加盟国としての義務を守らせる方法を模索するときではないのか、(政府が)慎重にさまざまな検討を行うものと思っている」と語った。




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