シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

『Seoul&ソウル』(5) 韓国交通事情(2) 

2011年10月30日 10時29分14秒 | Weblog

韓国ソウルの市内バスと郊外バスについてのお話しです。
初めてソウルに来た人が一様に驚くのは、道路に路線バスが連なって走っていることでしょう。
その数は中心部では半端ではありません。東京や大阪では想像がつかない量なのです。
現在は、市内の主要道路には「バス専用車線」があります。
日本のような「優先車線」ではなく、バスしか走れない「専用車線」なのです。
車線の多い道路では中央に専用車線があり、バス停も道路中央にあります。(路面電車と同じ状態)
車線の少ない道路では歩道側に専用車線があります。
専用車線はバス(観光バス含む)と緊急車輌以外は走れません。
専用車線が無かった頃は、道路一杯にバスが走っていて怖く感じたものです。
その大量のバスが一本の専用車線を走るので市内中心部ではバスが連なって走っているように見えます。
市内バスと地域バス、郊外バスと直行バスの4種類のバスがソウル市内を走っているので大量の路線バスが走っていることになります。
東京や大阪では中心部は路線バスがほとんど無く地下鉄中心ですが、ソウルも東京並みに地下鉄路線が多いのですが、中心部から路線バスがなくならない理由は、市内バスを含めて全てのバスが東京や大阪のように公営では無く民営であることです。
東京や大阪は市内バスの大部分が公営なので地下鉄の開通とともに、中心部のバス路線を廃止し地下鉄へ振り向けることが可能だったが、ソウルの市内バスは民営なので、地下鉄の伸張と関係なく市内バスが残ることになったし、現在の李大統領がソウル市長時代にバス専用車線を設置したのでバスが以前よりスムーズに走れるようになり、より便利になったので人気が衰えず、赤字の地下鉄を尻目に頑張っています。
バス会社は日本では民間鉄道会社が経営している場合が多いのですが、韓国には民間鉄道がないので、市内バス、郊外バスは全てバス専門の民間会社だし、会社は2、3路線毎にありますので、バス会社の数は100社以上あるのではないかと思います。
また、各種のバス会社も行政からの支援金で成り立っており、地下鉄も市内バスも料金は驚くほど安いです。
1区間は1000ウオン(約66円)です。市内バスは全区間1000ウオンです。
ちなみに、タクシー(日本の小型車)も安いです。初乗りが2㎞で2400ウオン(約160円)です。


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