シニア花井の韓国余話

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北に無防備な韓国政府関係者のスマホ【社説】  

2014年10月31日 18時23分12秒 | Weblog
韓国大手新聞  朝鮮日報14年10月30日記事抜粋
 韓国国内で使用されているスマートフォンに対する北朝鮮からのハッキング攻撃が相次ぎ、すでに2万台以上のスマホがいつでも情報を奪われる危険な状態にあることが分かった。国家情報院によると、北朝鮮のハッカー集団は今年5月19日から4カ月にわたり韓国国内のインターネットサイトにコンピューターウイルスをばらまき、すでに2万台以上のスマホやパソコンなどがこれに感染しているという。スマホがウイルスに感染すると、ハッカーはそのユーザーの通話を盗聴することができ、またスマホ内に保存されている通話記録、メール、写真などをいつでも盗み出すことができる。
 北朝鮮は自国のハッカー集団を使い、ここ3年間で韓国に5回にわたりハッキング攻撃を加えた。昨年6月25日には政府機関、メディア、民間企業など69カ所のサーバーやパソコンに侵入し、一部ではホームページにアクセスできないケースや、放送局などで155台のサーバーが破壊される被害が発生した。今回はスマホに対する攻撃がいつでも可能な状態となっており、その気になれば韓国国民の一挙手一投足を自在に把握できることを北朝鮮は見せつけたのだ。
 中でも深刻な問題は、韓国軍関係者や政府関係者のスマホが北朝鮮からのハッキング攻撃の標的になっている点だ。韓国軍の副士官以上の幹部たちは、各部隊のセキュリティー担当部署に自らが所有するスマホの製品名とシリアルナンバーを登録し、覚書に署名すれば、勤務中でも自由にスマホを使用することができる。韓国軍の業務用パソコンはハッカーからの侵入に備えてネットへのアクセスは制限されているが、スマホに関してはそのような制限はない。これまで韓国政府は「電子政府」をスローガンにサイバー化を進めてきたため、政府関係者や末端の公務員もスマホを業務に活用するケースが増えている。政府はスマホを使って時間や場所に関係なく、いつでもどこでも仕事ができる「スマート・ワーク・センター」を全国15カ所ですでに運営している。そのため北朝鮮が韓国軍や政府関係者のスマホに侵入すれば、オフィスで座りながらでも韓国の機密情報を取り出すことができ、また極端な場合は軍事作戦の会議でさえもリアルタイムで盗聴される恐れが出てきたのだ。
 スマホへのウイルス感染は、98%がメッセージのやりとりによるものだ。例えば知り合いから届いたパーティーの招待状などを何の警戒もなく開いた場合、これによってスマホがウイルスに感染するといったケースが多いようだ。しかし韓国軍関係者や公務員に対して一斉にスマホの使用を禁止することはできないだろう。ただスマホについてもハッカーの侵入を防ぐ技術はすでに開発されているため、政府はこれらセキュリティーソフトの使用を軍や政府関係者に促すと同時に、セキュリティー意識を高めるための教育にも力を入れなければならない。







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