シニア花井の韓国余話

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旅客船沈没:「駆け付けた漁船団でピストン輸送できたはず」                   

2014年05月04日 01時00分54秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報14年4月30日記事抜粋
映像撮影した漁業指導船航海士
「40キロ離れた所から35分で駆け付けた」
「70度傾いた船、瞬く間に垂直に」
 「急いで駆け付けてみると、海洋警察の7人乗りゴムボート1艘(そう)が行ったり来たりして生徒たちを救助していた。大型商船は接近できなかった。民間漁船や私たちがすぐに来なかったらどうなっていたことか…」
 全羅南道第201号漁業指導船のパク・スンギ航海士(44)は4月16日、セウォル号沈没海域から約40キロ離れた海上で漁船の違法操業を取り締まっていた時、事故の知らせを聞いた。そして40ノット(時速約75キロ)という高速で操船、35分後の午前10時4分に事故海域に到着したという。パク航海士は自身のヘルメットに取り付けられているビデオカメラの自動撮影機能を使い、救助の切迫した様子を21分36秒間にわたり撮影した。
 パク航海士は「近くに大型商船2隻と民間漁船数十隻がいたが、近寄ることもできなかった。第201号は動きが速い小さな船なので接近しやすかった」と語った。
 また、「到着した時、『ああ、これは尋常ではない』と思った。セウォル号はすでに左舷側に70度ほど傾いていた。船尾側から8人を救い、離島の給水船に移してまた駆け付けると、さらに10度傾いてほぼ垂直になっていた」とも言った。
 同日午前9時40分ごろ、珍島近くの大馬島近海でイワシ漁をしていた「フィッシュハンター号」のキム・ヒョンホ船長(47)、「テソン号」のキム・ジュンソクさん(40)も「骨群群島近くで旅客船が浸水中。高校生500人が乗船。緊急救助要請」という携帯電話メッセージを受けて出動した。これらの漁船がセウォル号周辺を回りながら海に落ちた生徒を救助する様子もパク航海士が撮影した映像に写っている。
 パク航海士は「乗員が脱出命令さえ出していれば、我々の船がピストン輸送すれば十分に救うことができたはず。近くに救助できる船があまりないのに救助すべき人は数百人もいるという状況だったため、乗員たちは自分たちが救助してもらえないことを恐れて乗客に脱出命令を出さなかったのではないかと思う」と話した。
イ・ミンソク記者


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