シニア花井の韓国余話

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北新体制:「金正恩政権、3-5年持つ可能性は低い」

2012年01月20日 23時50分11秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 12.1.19記事抜粋)
ロシアの専門家が語る
 韓国の統一研究院と本紙が1月18日に共催した「金正日(キム・ジョンイル)死後の北朝鮮情勢に対する見通しと国際協力」と題するセミナーで、韓国の学者の大半は、発足したばかりの「金正恩(キム・ジョンウン)体制」が変化する可能性を低く見積もったのに対して、海外の専門家からは北朝鮮が急変する可能性も指摘された。
 統一研究院のパク・ヒョンジュン先任研究委員は「北朝鮮の既得権勢力は、自分たちの既得権を最も安定的に保障してくれる後継者の金正恩氏に忠誠を誓うことに不都合はなく、また正恩氏が公安と監察機関を掌握しているため、反逆を共謀するのは難しい」と説明した。世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)首席研究委員も「正恩氏は故・金日成(キム・イルソン)主席の大衆的リーダーシップと、故・金正日総書記の権威主義的リーダーシップを兼ね備えている。まだ若いという先入観を持って見てはいけない」と指摘した。
 これに対し、ロシア・世界経済国際関係研究所(IMEMO)のミヘエフ副所長は「正恩氏は、北朝鮮の主な派閥の利益を保護する役割を果たす『つなぎ』の存在。正恩氏の政権が3-5年持つ可能性は低い」との見解を示した。
 一方、北朝鮮の対外政策が変化する可能性について、高麗大学の柳浩烈(ユ・ホヨル)教授は「67年にわたり続いた連続ドラマで、事情により主役だけが交代した格好だ。変化を予想すること自体が大きな疑問だ」と述べた。日本の防衛研究所統括研究官を務めた延世大学の武貞秀士教授も「正恩氏は遺訓政治を行い、大量破壊兵器の開発を続ける」との見通しを示した。
 誠信女子大学の金興圭(キム・フンギュ)教授は「中国指導部は金正日総書記の死後に北朝鮮に送った弔電で、韓半島(朝鮮半島)の安定を求めながら、非核化の話だけは持ち出さなかった。金総書記の死後、中国は北朝鮮を核保有国と認める態度を見せている」と主張した。これに対し、中国人民大学の成暁河教授は「中国軍部を中心に、北朝鮮の非核化実現に懐疑的な見方があるのは事実だ」としながらも「核を保有した北朝鮮は中国の国益にならない」と説明した。
 一方、米ジョンズ・ホプキンス大学のグ・ジェフェ韓米研究院副院長は「11月の米大統領選挙で共和党候補が勝利し、韓国の12月の大統領選挙で進歩系候補が勝利することは、(韓米関係にとって)最悪の災難になり得る」と主張した。





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