中国「黒社会」の幹部、韓国で逮捕

韓国大手新聞　朝鮮日報１３年８月9日記事抜粋
韓国に潜入した中国犯罪組織「黒社会」の組織員らの行方を追っている警察が、黒社会の幹部クラスの男を逮捕して中国に引き渡した。男は2年前に韓国に潜入した黒社会のリーダーを資金面で支えていたとされる。
　警察や中国メディアによると、男は８月4日、仁川空港から出国しようとしたところで逮捕され、3日後に中国山東省青島市の公安（警察）に引き渡された。
　男は2010年6月に組織のボスが公安に逮捕され、組織が瓦解（がかい）の危機に陥ったことから、韓国に潜入した。中国国営・新華社通信によると、ボスは昨年、青島の人民法院（裁判所）で死刑を言い渡されたという。男は韓国の特定地域に5億ウォン（約4300万円）以上を投資した外国人に永住権を与える不動産投資移民制度を利用し、永住権を取得。2年前に韓国に潜入した黒社会のリーダー（44）を資金面で支援していた。中国ニュースサイトの中国新聞網は、男の逮捕は韓中の警察が逃亡犯の逮捕協力で合意して以来、初の成果だと報じている。
韓国警察庁は今年6月に中国で行われた「韓中警察協力会議」で、両国に逃亡している指名手配犯の逮捕に向けて連携を強化することで合意した。男は韓中が交換した重大逃亡犯10人のリストに含まれていた。