シニア花井の韓国余話

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開城工業団地でチョコパイ差し入れ拒否の動き

2014年07月03日 11時00分51秒 | Weblog
韓国大手新聞  朝鮮日報14年6月30日記事抜粋
 開城工業団地で韓国企業が労働者たちに支給し人気の高かったチョコパイについて、北朝鮮当局はチョコパイ以外の別の間食を支給するよう要求していたことが分かり、その背景に関心が集まっている。
 現地に進出している企業関係者などによると、北朝鮮労働者の代表である「職場長」は先月中旬ごろ企業側に「今後は間食にチョコパイではなく他のものが欲しい」として、ソーセージやインスタントラーメン、肉、インスタントコーヒー、冷麺、チョコバーなどの支給を求めたという。一部企業ではチョコパイではなくドルが求められるケースもあったようだ。
 複数の韓国企業関係者は「北朝鮮当局が労働者たちに、できればチョコパイを受け取らないよう指示した可能性が高い」と考えている。企業側はこれまで夜勤などを行った北朝鮮労働者にチョコパイを1人当たり最大で10個支給してきた。チョコパイを支給すると労働者の勤労意欲が高まると判断したからだ。
 韓国統一部(省)の関係者は「北朝鮮労働者たちは最近、どこの工場でもチョコパイはもう飽きたとして、別の間食を求めているようだ」と明らかにした。しかし北朝鮮当局が間食の変更を要求した本当の理由は、現地の市場などでチョコパイの売買が広がると、庶民の間で韓国の好感度が高まる恐れがあることから、これを防ぐのが目的と考えられている。北朝鮮の市場で韓国企業の商標が付いた商品が売れるようになれば「韓国製品は質が良い」という認識が広まるため、北朝鮮当局はこれを阻止したいわけだ。
 北朝鮮でチョコパイは700ウォン(北朝鮮ウォン、以下同じ)ほどで取引されているという。北朝鮮労働者の平均賃金(月額)は一般的に3000ウォンとされているため、チョコパイは決して安い値段ではなく、その人気の高さがうかがえる。つまり1日の夜勤で支給される10個というのは、現地の労働者にとっては2カ月分の賃金に相当する非常に割のいい収入源だったのだ。韓国政府関係者は「北朝鮮は包装を取って中身だけを与えるよう求めている」とした上で「包装されていない間食は、労働者が工団の外に持ち出しても問題にされないが、包装されたままの場合は外部への持ち出しが認められていない」と明らかにした。
 チョコパイに限らず北朝鮮で韓国の商品は大きな人気を集めている。2011年に統計庁が発行した『北朝鮮の主要統計指標報告書』によると、北朝鮮で流通する韓国製品は主にミキサー、温風機、ガスレンジ、ガスボンベ、銀イオンランチボックス、圧力釜、布巾、手袋などで、これらは韓国企業のマークが付着したまま流通しているという。とりわけ昨年、平壌では若い層を中心に韓国製のジャンパーなど中古衣料が人気を集め、時には品薄になるほどだった。また品薄で価格が極端に高騰した場合でも、韓国製品の人気は一向に衰えなかったという。
 韓国製の衣料品は全体的に30万ウォンを上回る高級品扱いだが、それでも品薄で思い通り手に入らないことが多いため、人気の高さからコピー品も出回っているという。脱北者らによると、韓国製品は庶民の間でコピー品であっても人気が高く、中国から輸入された韓国製品のコピーは平壌の統一通りにある市場やテソン百貨店、楽園百貨店、駅前百貨店、第一百貨店などはもちろん、地方でも幅広く取引されているという。
 家電など電気製品の場合、北朝鮮住民の間で最も人気が高いのはサムスンやLGのテレビ、ノートパソコン、デジタルカメラ、電気釜、化粧品などで、韓国製を使っていれば非常に自慢できるほどだという。
政治部=キム・ミョンソン記者



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