シニア花井の韓国余話

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韓国は「電力の孤島」…原発に代わる電力ない

2012年06月12日 17時11分59秒 | Weblog
韓国大手紙・ 東亜日報12年6月11日記事抜粋
「韓国はドイツのように原発に代わる電力を輸入することもできない‘電力の孤島’だ。日本のように余裕の発電所もない。ただ自力で解決しなければいけない」。
韓国原子力文化財団の千柄泰(チョン・ビョンテ)理事長(71)は「韓国の原発3基が整備に入ったことでブラックアウト(大停電)が懸念されるこの夏、電力状況を克服する方法は、国民全員が節電に参加することしかない」と強調した。千理事長は、5月5日に日本が原発稼働をすべて中断したことで韓国国内に生じている原発反対の雰囲気と、この夏の電力事情のために心配が多い。
さらに古里(コリ)原発納品不正事件、夏季の電力供給不足予想などで、国民の不安感は日々深まっている状況だ。原発に関する対国民疎通の責任を担う千理事長に原発の現況と問題を尋ねた。
--福島原発事故でドイツが原発廃止を決めた。日本は最近、原発の稼働を全面中止した状態だ。韓国でも廃止しようという主張が出ている。
「エネルギー政策の本質的な目標は安定した電力の需給にある。韓国の現実を考慮せず、ドイツ・日本などと単純比較して原発を廃止すべきだという代案のない主張は、大きな経済的打撃を国に与えるおそれがある」
--福島原発事故後にも韓国だけが原発維持・拡大政策を固守しているのでは。
「そうではない。米国・フランス・英国などの先進国のほか、インド・トルコなど開発途上国も原発を維持または拡大中だ。アラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアなど中東の産油国さえも石油枯渇に備えて、原発の建設を推進しているほどだ。オバマ米大統領も『原子力エネルギーは高騰する原油価格と気候温暖化に備えるために重要性がさらに高まるだろう』として支持している」
--太陽光など再生可能エネルギーが原発を代替すべきだという声が高まっている。
「そういう時代が一日も早く来ればいい。そうなれば、国民や環境団体が原発廃止を叫ばなくても、市場の論理によって自動に消えていくだろう。しかし現実は非常に難しい。再生可能エネルギーが原発に代わるには、経済的にも技術的にもまだあまりにも不足している。再生可能エネルギーが原発の代わりをするまでは、2つのエネルギー源が共存しなければならない。原発を再生可能エネルギー時代が来るまでのエネルギー源と考えてほしい」
--環境運動連合が最近、原発事故に対する仮想実験で、最大85万人ががんで死亡するという主張をした。
「環境運動連合の実験は非正常的な仮定とシナリオを根拠にしている。韓国の代表的な環境団体の信頼性に汚点を残した。国民を公然と不安に陥れるという点で遺憾だ。実際、チェルノブイリ原発事故当時、放射線被ばくによる死者は28人だ。福島原電事故による被ばく死亡者は現在まで発生していない」
--原発の納品不正と古里原発の完全停電事故の隠蔽に冷ややかな視線が向けられている。
「最近、原子力に関連した一連の事件で国民の信頼を失ったのは事実だ。しかしより大きな問題が発生する前に痛い予防注射を受けたと考える。国民の十分な理解なしに原子力を有効な資源として利用するのは不可能だ。このために原子力技術に対する信頼とともに、その技術を動かす原子力界の従事者の奉仕精神と倫理意識を向上させなければいけない」




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