シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

スマホを展示する韓国館の隣でたばこを売る北朝鮮

2013年09月16日 23時59分43秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報13年9月15日記事
サムスンのブース「ギャラクシーS4は世界最高のスマートフォン」
北朝鮮ブース「たばこはいかがですか」
 中国吉林省長春市の国際会展センターで9月6日に開幕した「第9回北東アジア貿易・投資博覧会(以下、博覧会)」は、韓国と北朝鮮の国力の違いが浮き彫りになる場でもあった。
 この博覧会は中国の胡錦濤前国家主席が東北3省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)の経済振興を目的に始めたプロジェクトだ。サムスン電子は韓国、北朝鮮、日本、ロシア、モンゴルの企業が集まった北東アジア国家館に独自のブース(216平方メートル)を確保し、スマートフォンなど最先端のIT(情報技術)製品を紹介した。サムスン電子の関係者によると、この博覧会の会場で販売は行われないという。
 これに対し、サムスン電子のブースから15メートルほど離れた北朝鮮のブースでは、担当者がたばこや冷凍魚介類などをその場で必死に売ろうとしていた。金日成(キム・イルソン)バッジを付けたある中年女性は「故郷たばこは1箱が10元(約160円)で、セボム(新春)たばこは30元(約490円)です」と商品を紹介。たばこを売って得た現金はその場ですぐにハンドバッグに入れた。ちなみに中国でギャラクシーS4は5000元(約8万1000円)で売られている。北朝鮮のブースには24社の北朝鮮企業が出展していたが、ブース全体の広さはサムスン電子1社分とほぼ同じだった。韓国は中小企業を含む100社以上が博覧会に出展していた。
 サムスン電子の向かいには錦湖タイヤのブースがあり、中国人のレースクイーンがブース内で客との記念撮影に応じながらタイヤの宣伝を行っていたため、特に午前中はひっきりなしにカメラのフラッシュがたかれていた。これに対して北朝鮮ブースの片隅では、羅先の沖合で水揚げされたという冷凍のカニやタコなどが売られていた。北朝鮮の羅先彗星貿易会社から来たという関係者は「どれも汚染されていない海で水揚げしたもの」と自慢した。博覧会で北朝鮮が展示した商品はこれ以外に「トラの骨で作った関節炎用の薬(大成山貿易会社)」「さまざまな痛みに効く注射薬(竜興製薬工場)」「牛黄清心丸(平壌貿易会社)」「米コチュジャン(陵羅島貿易総会社)」などがあった。他には切手や絵画なども並べられていた。
 ブースの中には「朝鮮人民のあらゆる勝利の組織者であり領導者である朝鮮労働党万歳」という書かれた額が飾られていた。またブースのほぼ中央の壁には羅先特区への投資を誘致するための大型電光板が設置されていた。そこには「羅先は東北アジアの交通、貿易の要衝です。鉄道や道路を通じて東北3省、モンゴル、ロシアに出ることができます。新シルクロードが開発を待っています」と書かれていた。
 貿易担当という北朝鮮のある関係者は「北朝鮮は羅先特区だけでなく、元山も近く外国人に開放される」「元山の軍用飛行場では民間飛行場の建設工事も進んでいる」と述べた。元山は朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が建設を進める馬息嶺スキー場とも近い。記者が「核問題の影響もあるはずだが、投資に応じる外国企業はあるのか」と尋ねると、この関係者は「朝鮮の核と南朝鮮(韓国)の経済力が合わされば、わが民族は恐れるものがないのではないか」と逆に問い返してきた。
長春(中国)=アン・ヨンヒョン特派員





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