シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

【社説】高校球界の強打者、猛勉強でソウル大に進学

2012年12月14日 17時52分35秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年12月11日記事抜粋
 高校球界で強打者として知られる徳寿高校のイ・ジョンホ君が、体育特待生ではなく、一般の生徒と同じく大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)を受け、ソウル大学体育教育科に合格した。イ君は今年、高校大会で23試合に外野手として出場し、通算打率3割1分を記録。また、青龍旗大会で優勝したときは12打数6安打、打率5割の好成績を残した。ソウル大学は、体育特待生制度による選抜を行っていない。
 イ君は毎日午後5時まで授業を受け、その後は夜10時まで練習。帰宅後は再び勉強に取り組み、1日3時間ほどしか寝ていなかったという。高校生にとって、勉強とスポーツのどちらか一方だけでも最後までやり遂げるのは大変なことで、両立するとなるとさらに難しいのは言うまでもない。それでもイ君は明確な目標を持ち、それを達成するために強い意志で最後まで勉強をやり抜き、狭き門を見事に通過した。イ君は今後、ソウル大学でも野球部に入部しスポーツと勉強を両立しながら、卒業後はソウル大学出身初のプロ野球選手、あるいは野球関係の仕事に就く夢を抱いているという。
 イ君は小学校時代も全校1位になるなど、勉強がよくできた。しかし、高校野球の週末リーグ制が導入されていなければ、勉強とスポーツを両立することは難しかっただろう。高校野球の試合は一昨年までは平日に行われていたが、政府は昨年からこれを週末に行わせることにした。たとえスポーツ選手でも勉強をおろそかにしてはならない、との考えに基づいてのことだった。中学校で野球を始め、一時は成績が落ちたイ君も、高2以降は平日には授業に取り組み、再び成績を上げることができた。
 小学校から体育特待生として大学を目指し、勉強はせずスポーツだけに取り組む児童・生徒は11万人ほどいるという。そのうち実際にプロの選手や指導者になれるのは1%にもならない。つまり、その多くは新たな人生を生き抜くのに必要な知識や能力を持たないまま、社会に放り出されているというわけだ。今後は韓国でも先進国のように「勉強とスポーツの両立」がごく当たり前になるよう、学校スポーツの枠を変えていかなければならない。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。