北朝鮮 韓国とのアジア大会事前協議

【ソウル聯合ニュース】14.7.10
北朝鮮は7月１０日、韓国に対し、韓国・仁川で９月に開幕するアジア大会への選手と応援団の派遣問題を協議するための南北実務会談を７月１５日ごろ、板門店で開催することを提案した。
　朝鮮中央通信は同日、北朝鮮の五輪委員会委員長が韓国のアジア大会組織委員会委員長に通知文を送付し、「諸般の問題を協議するため」としながら南北実務会談の開催を提案したと伝えた。
　中央通信が言及した「諸般の問題」が具体的に何かは不明だが、北朝鮮の選手団と応援団の移動手段や滞在費用などを指すとみられる。
　南北双方は２００２年の釜山アジア大会など韓国で開かれた国際スポーツ大会でも、北朝鮮の選手団と応援団の派遣にあたり事前に南北実務会談を開催している。移動手段や滞在費用負担問題を協議し、韓国が費用の大部分を負担してきた。
　また、中央通信は「大規模な応援団の派遣」と伝えており、当初の予想より多い２００～３００人規模になると予想される。
　北朝鮮の大規模応援団の派遣表明は、仁川アジア大会を南北和解のきっかけにする狙いがあるとみられる。
　北朝鮮は５月にアジア大会への参加を表明。７月７日の政府声明では、民族団結の雰囲気をつくるために応援団を派遣すると発表した。