岩村田宿から、塩名田、八幡、
望月、芦田、長久保、和田、下諏訪宿へ
【第一日目】岩村田宿から望月宿へ
【西念寺(浄土宗)】(岩村田宿)
・信玄が開基、または庇護
・小諸藩仙石秀久など墓がある
【駒形神社】
・牧に関連した神社
塩名田宿
サンフジが鈴なりなれど。
今年の6月の雹(ひょう)の被害で傷物に。この近辺では相当の被害があったという。おじさんが一生懸命説明してくれた。で、お味の方は?
「まあ、最高だ」と云って勧めるので、頂いた。
「確かに!」この蜜の詰まった最高のりんごに「幸せな気分」になった。
ペンキ屋のころ肺をやられたとのこと。昔だったら後継者に仕事を譲ってのんびりだったろうか。
ジュースかジャム用に一生懸命りんごを収穫する老人。いい顔をしていた。
おじさん有難う。お元気で!
【八幡神社】【高良社】
高良とは、周辺に定着して牧畜を営んでいた朝鮮からの渡来人の社高麗社の意。
今日は熱燗に蕎麦、これが旅の楽しみの一つ、しかも大きい一つだ。
多分孝行息子の蕎麦屋の息子が、店の脇にお母さんの楽しみの俳句・絵の展示室を造ってあげたのだろう。
絵句も結構上手かった。このおばあさん、目を輝かせ、一生懸命話をしていた。
80歳と言っていたか、やりがい、生きがいを持って生きている、参考になる生き方。
【歴史民俗資料館】(望月宿)
立派な資料館で、先ず今まで歩いてきた宿では一番だと思う。
内容、スケール、管理など町が相当力を入れてきたようだ。
館長?も一生懸命説明してくれた。我望月高校の先輩とか。
【望月の歴史】
望月は平安時代、大和朝廷に馬を献上した全国32牧の内、信濃の国16牧の筆頭に 数えられていました。
「駒牽の儀」が毎年旧歴の8月15日の夜に行なわれたことから、望月(満月)の 地名が生まれたと
言われています。
望月の道の周辺には道祖神ほか庚申塔、馬頭観音、大日如来など様々な石仏が見 受けられます。
特に道祖神は140体もあるといわれています
・平安時代の歌人・紀貫之
逢坂の関の清水に影見えて、今や引くらん望月の駒
(望月の駒が献馬中の駿馬であったことが、京人にも望月の地への思いを馳せさせ
たとか)
・生駒姫と月毛の恋の物語り
http://homepage2.nifty.com/wildwind/ikomahime1.html
・望月小唄(甘利英男作詞・中山晋平作詞/小沢直与志編曲)
私や信州ヤレ 望月の生まれ
山家の育ちでも 実がある
ヤンレ スッチョコ ションガイナ
ヤレコレ スッチョコ ションガイナ
南蓼科ヤレ 北では浅間
間の望月 駒の里
お主聞かんせヤレ あの瀬の音は
千曲 鹿曲の 夫婦川
姫に恋したヤレ 月毛の駒の
思ううらみや 四つの鐘
鹿曲狭にヤレ 咲き出た花は
意気と情けの 色もよう
俺が望月ヤレ 殿居の城の
駒に乗せたい 逢わせたい
【旅籠大和屋(真山家)】
・天明5年(1785)の建築 国の重要文化財指定
表の小さな引き戸を開け、「どうも」と声をかけたら、暗がり奥のほうからスー とおばあさんが現れた。
見学の予約をいれおいた者と話すと、暗めの電気をつけ、座敷の隅の方からラジ 引っ張りだして、
「これを聞いてくれ」と云うことになった。
「声の主」はこのおばあさんだった。歴史はほぼ分かった。
礼をいい家を出る頃、おばあさんはやや明るい雰囲気になった。
「おばあさん、元気で頑張って!」と思った。家族はいるんかなー
今日の宿「山城屋」古く、風情ある旅籠。
裏手に流れる「鹿曲川」(かくまがわ)の水音が、結構、大きく聞こえた。
望月宿では、あと、天来記念館、弁天窟・豊川稲荷を見て回った。
【第二日目】朝、7時45分スタート、寒い。
望月宿から和田宿へ
【大伴神社】(望月宿)
・毎年8月15日の「榊祭り」は、大伴神社により執り行われる。
【蓼科山】
久しぶりの蓼科山。電線が邪魔だが。頂上の雪は少ない。この方角が一番素晴らしい。
蓼科山 標高 2530m
浅間山 標高 2542m
【武重酒造】(間の宿 茂田井)
・酒造業は明治初頭。地酒「御園竹」「牧水」など。
・若山牧水はこの酒を好んだとか。
・よく観光雑誌、パンフに登場する場所だ。
・この家の裏手で藤沢周平「たそがれ清兵衛」の映画が撮られた。
【大澤酒造】
・創業元禄2年、日本最古の酒が眠っているそうだ。地酒「大吉野」
・無料で展示している「しなの山林美術館」「民俗資料館」「書展」こんな素晴ら しい美術館など、
我町にあったとは。ただただ感心。
無料、無休で開館しているという。いつ頃できたんだろうか。
書については、この大澤家の多分社長が、天来の書やその他ある書について説し てくれた。
代々、誇れる仕事をしてきているんだなーと思った次第。
・我姉は、この家の出の高校教師大澤洋三氏に望月高校で教わった。
著書に「望月ものがたり」「蓼科物語」などがある。いい本だ。
間(あい)の宿、茂田井の街道風景。
浅間山の頂上の雲は、まだ、晴れない。
浅間山は、茂田井から見るのが一番だと、いつも思っている。
前面にある山(前掛山?)との重なり具合が一番なのだ。
【本陣跡】(芦田宿)
【津金寺】
・大宝2年(702)大和薬師寺の僧・行基により、聖観音を安置し開山されたと伝 えられる。
現在日本で最も古い天台宗の談義所といわれる。
・寺の紋は武田菱。信玄ゆかりの遺物、遺跡、伝承が多く残っている。
川中島へ向かう出陣の時、ここの聖観音に戦勝祈願をしたと伝えられる。
津金寺の裏山から見た浅間山、ようやく頂上が見えた。
【笠取峠の松並木】(当初は、赤松753本植えたんだと)
気温が丁度よくなってきた。コンビ二で買ったおにぎりでお昼だ。
実家でもらったみかんもあって、結構、結構。
【笠取峠】
【松尾神社】(長久保宿)
京都の松尾神社と同様に酒の神を祀ってあるという。
酒造家の信仰が厚いと。
【長久保歴史資料館・一福処濱屋】
バス停も洒落ている。
月が見える。
杉の紅葉と松が、なんとも云えない色具合をしていて綺麗だ。
柿はこのように、少し残すのか?
和田宿の入り口で見た浅間山。雄大で、形もよい。
ようやく和田宿に入った。結構長い道だった。が、雨、雪でなくて良かったぜー
【八幡神社】(和田宿9
・入母屋造りで藁葺き めずらしい。
【信定寺】(和田宿)
・信玄の信濃攻めで討ち死にした、和田城主大井信定の菩提を弔っている寺
いい感じの月が旅館の上にあった。
なぜか、お礼を言いたいような感じなのだ。
本日の宿泊先「本亭」午後4時半頃到着。もう薄暗くなってきた。
熱い風呂、旨い酒、夕飯と。「ホッ」。