地遊人

日常のことごと、出来事を、気ままに書き記していく。
62歳からの自己整理・自己満足策とボケ防止挑戦プログ。

「塩の道」を歩く<4>

2013年01月21日 |   塩の道を歩く

11月の初旬、飯田の街はあいにくの雨だった。肌寒い。宿(対山荘)に荷物を預け街を散策する。美術博物館を見学したあと三連蔵(さんれんぐら)でコーヒーを飲む。昭和22年の飯田大火で残った蔵だそうだ。かつての飯田は城下町として発展し、その町割りは京都をまねて作られたそうで、通路幅は狭く木造家屋は密集していたため、火の回りは早く、10時間延焼し、町の大半約3700棟が焼失したという。今の飯田は整然としていてきれいで、暮らしやすそうな街だと感じた。

翌日は天竜峡に寄り道した。紅葉はもう盛りは過ぎたと聞いていたがそれでも素晴らしい景観だった。贅沢をいえばもう少し楓や銀杏のような色彩があればいいのにと感じた。喫茶店の女店主に話したら、これからそういう取り組みをするのだという。平日の天竜は人と出会うことはほとんどなく、のんびりした散策だった。

元善光寺を回って瑠璃寺へ。寺への道、市田の農村は柿、柿、柿だ。ほとんどの農家の2階や軒、ビニールハウスで柿を干している。途中、市田柿の出荷までの工程など聞くと、値が高くなるのを納得する。瑠璃寺は頼朝、謙信、信玄、徳川家と関係しているそうで、落ち着いていて質素で、好感の持てる寺だった。

最終日は光前寺を回る。頭に雪を頂く駒ヶ岳に向かって歩く、歩く。光前寺は信州では善光寺に次ぐ大寺ということだ。杉の巨木に囲まれた薄暗い敷地に仁王門、三重塔、弁天堂、客殿、楽屋、鐘楼、庫裏、池庭などが配置されている。木の間から指す光に、楓が色鮮やかだ。塩の道を歩いてきて一番豪壮で、スケールの大きい寺だ。

駒ヶ根での昼飯は有名なソースかつ丼を食べた。旅の昼飯は、やはり蕎麦屋で一杯が一番だと思う。

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