遊漁船業情報センター

遊漁船(沖釣り船・瀬渡船・海上タクシー)にかかわる様々な情報を適宜発信します。

『死人に、口なし!!』では、漁船が可哀そう?

2008-10-22 09:15:14 | 遊漁船業者
 海上自衛隊のイージス艦<あたご>と漁船<清徳丸>の衝突事故の海難審判の最終審が昨日行われました。
この審判で<あたご>側(国)の海事補佐人は最終弁論で『事故の主因は、漁船側にあった。』と、主張したようです。
理由として、【漁船が速度を増しながら大きく右転し、イージス艦の前方を横切ろうとしたので事故が発生した。】というのです。
さらに、海上自衛隊側に事故の原因があるとした前回の理事間側の勧告(海上法規の遵守など)には【する必要はない。】と海難審判庁に主張しました。
採決は、年内にも下されるよていといいます。

 ビルの屋上から歩行者の動きを眺めるようなイージス艦側に一理あるとしても、それを見上げるような漁船がビルに突っ込んでいくのでしょうか?
ニューヨークの9.11飛行機が突っ込んでいくように、故意犯とは思えない航跡を描いた漁船側が可哀そうです。
まして、漁船側の親子二人はこの海難事故で生命に終止符を打ったのです。せめて、当事者間の中にあって事件の真相への配慮があってもよさそうなものと思われます。
 行政審判が優先する海難事故では、裁決自体によって当直士官二人が<業務上過失致死容疑>で横浜地検に送検されていますから、事故の【主因】がどちらにあるのかによって、横浜地検の捜査のも影響が出るでしょう。
気になります。