いーちんたん

北京ときどき歴史随筆

つぶやき、ウォールマートのパンはねらい目

2013年09月05日 12時16分01秒 | 北京雑感
中国にはパン文化がないため、こちらでは高級品である。

同じ麦食文化なら、マントウ、「餅」系のものは、もちろん安くておいしい。
特に「餅」系は、巨大なピザくらいの大きさに広げたもの、餡入りのものなど、すべてがモチモチの食感、焼きたてがどこにでも売っており、値段も労働者価格だ。
しかしやはり発酵ありとなしでは、求めるものがぜんぜん違うし、バターを練り込むクロワッサンなどの食感は、代用しがたいものがある。

街のあちこちにパン屋さんはあるが、値段はほかの加工品や定番メニューと比べると、かなり高めでコスパフォは圧倒的に悪い。
クロワッサン1個5-7元、菓子パン/おかずパンも軒並み6-9元はする。
一つでおなか一杯になるわけはないので、3-4個買うと、あっという間に30元近くになる。

これに比べ、麺は一杯7-15元程度だし、
私がヘビロテする「宮爆鶏丁どん」(鶏肉とピーナッツの四川風いためのご飯のせ)もボリュームたっぷりで13-16元程度。
毎回、1/3くらいは残して、お持ち帰りするくらいだ。
別にパンを買うお金がないわけでないが、常に最高のコスパフォを求めてしまう悲しい性のために、
パン屋さんに入るのを、うっっ、と思わず我慢してしまうのである。

パン屋さんで買い物をするのは、圧倒的に若い女性が多い。
どうせたくさん食べられないなら、目新しいものを食べたい、ということであり、
食欲のマンモス級の若い男子や労働者のおっさんなどは、そんなものでおなかを満たしていたら、いくらあっても足りないのだ。
わたくしも体格マンモス級なため、1-2個ではぜんぜん満足しまへん。

そんなところへ、近所のウォールマートがすばらしいパフォーマンスを見せてくれていることを発見!!
クロワッサンは、欧米企業らしく、すべておっさん規格やあああ。一気に5個入りセット!! 値段はなんと9.9元。
街のパン屋では下手すると、1個しか買えない。

フランスパンのような食感ながら、長さを1/5くらいにした(バニーニのパン?)固めのパンも5個入りで5.5元!
これで手作りのバジルソースや手作りの生ハムをたっぷりと乗せて、来客にも振舞えるというもの。

菓子パンも真ん中にたっぷりと生クリームを挟んだ楕円形のものが、なんと2.5元。
それは外では、7元は絶対するレベルだあああ。

さすがは欧米系。
商品企画の欧米社員は、きっと私と同じことを考えたことでしょう。
日常的に食べるクロワッサンのようなパンが一個7元とはどういうことだあああ???と。
企業とは、文化を伝えるもの。
気軽にたっぷりとおいしいパンを食べてほしい、というのは、信念だったのでしょうなあ。
味が一流なのは、もちろんである。

というわけで、ウォールマートさまさまだああ。
パンのために通いつめてしまいそう。