パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

新・国家エネルギー戦略~「潜在的」って・・・

2006-05-31 23:59:59 | 環境ネタ
 エネ庁が検討中だった「新・国家エネルギー戦略」の取りまとめを終えたそうです。新・国家エネルギー戦略について(平成18年5月31日(水))
本件の概要 : 原油価格の高騰はじめ世界の厳しいエネルギー情勢を踏まえ、エネルギー安全保障を核とした「新・国家エネルギー戦略」の検討を進めてまいりました。今般、最終とりまとめを行いましたので、公表致します。
(強調byそらまめ)。そもそも今なぜこれを作っているのかとか、他の計画(エネ基本計画)との関係はとか、思い当たる節はないでもないけどアレコレ言い出すともう本当にキリがなくなるのですが、セールスポイントのはずのエネルギー安全保障を本当に重視しているのか首を傾げたくなる内容です・・・ 
① 国民に信頼されるエネルギー安全保障の確立
(概要略)
 エネルギーの9割以上を海外からの供給に依存する我が国にとって、その安定供給の確保は、国民生活及び全ての経済活動を支える不可欠の社会基盤である。
 1970年代に始まった石油ショックの際、(略。省エネを頑張った・・・)こうした努力が結実し、我が国は、むしろ逆境をバネとして国際的な比較優位作りに成功することができた。
 これまでのところ、こうした体質強化の成果もあり、また、為替レートが円高で進展したことも相まって、現在の石油価格高騰は、我が国経済全般でみれば、石油ショック当時のような大きな混乱をもたらしていない。しかしながら、我が国のエネルギーを取り巻く環境は、前述の基本認識にも述べたとおり、引き続きリスクの高い状態にあり、このため、現在はまさに、1970年代の石油ショックに対し、「忍び寄るエネルギー危機」とでも呼べる状況にあると考えられる。 本文p15
 うーん、あくまで石油ショックとの比較の問題と言われればそれまでですが、ガソリンが140円越えして「忍び寄る」危機と言えるのでしょうか? 私が今現在が最も危機的で、これから悪くなる一方だと思うのは今アメリカに住んでいるせいだけではありません。これだけ大手を振ってエネルギー不足が世界的に顕在化しているのに。全然「引き続いて」いる次元じゃないよ、と思うのは私だけ? 一応石油生産ピーク論にも触れていますが(p6-7)、
   
ここでいう悲観的なシナリオは以降完全に無視しているように見えます。杞憂なのなら拘泥する必要はありませんが、一般論として可能性に応じた対応ミックス・バランス配分というのはあるハズじゃないの? もっと愕然とするのが、
② 資源外交、エネルギー環境協力の総合的強化
(概要略)
 従来の我が国エネルギー政策は、省エネルギーや石油代替の推進といった国内のエネルギー需給構造の強化、石油等エネルギー資源の自主開発の推進、更には中東からの一時的な供給途絶に対する石油備蓄制度の構築といった取組を中心に構築されてきた。
 しかし、需給構造が大きく変化する中、エネルギー需給の 潜在的なリスクは、むしろ石油ショック当時よりも高いと見る向きも少なくない
 このため、今後は(略) 本文p19-20
どこをどう見ても潜在的じゃないんじゃないの しかも、「見る向きも少なくない」っていう他人行儀の表現は、「経産省」はそうだと思っていません、ということの裏返しでもあって、もし本気でそう思っているなら、そんな危機意識の鈍感な方に「信頼してください」と言われても、素直に「ハイ、あなたにエネルギー安全保障はお任せ」とは到底言えませんということになってしまいます。
 やや含みを持たせたのは、実は「見る向きも少なくない」というのが本音で、本音を言い出せない事情があるのだろうという勘繰りがあるからなのですが、長くなったのでこの辺りで。

(注:タイトルを「新・エネルギー国家戦略」と誤記していたので修正しました6/4)

Lupa

2006-05-30 23:54:09 | グルメ
 今日のお昼もパンダさんと大学近くで待ち合わせ。別に行くと決めていたわけではないけど、ランチをしようとふらふらしているうちに「あー、ここだったのね」と見つけたLUPAへ。あのBABBO(多分NYイタリアンの少なくともベスト3と称されます)の姉妹店としか知らなかったけどチャレンジしてみました。ちなみにお隣は有名なこれまた有名なTOMOE鮨。入ってみると結構キレイで落ち着けます。
    

う~ん、昨日も今日もイタリアンでかぶっちゃったけど、SANUKI育ちのせいか麺類好きなので全くOK サラダとパスタ2つでチップも入れて50ドルぐらいするけど、最近行ってた“チープ”なところとは格が違うって感じ
    
しっかりした味ですが、不思議といやみがなく、大満足でした パンダさんはどうだった?

 カジュアルだけど、なんだか品があって落ち着いて。とても雰囲気でしたサラダはさすがに昨日より何十倍もおいしいもちろん値段もそれなりに高いから当たり前かもしれないけどパスタの茹で加減もすごくいい感じで、そらまめさんも言っている様に濃いけどおいしいその濃さ、味に飽きが来ないところで終了ってな感じで、そこらの駆け引きも上手かなと思ったパンダでした。このおかげで今日も練習がんばれました
そして今日は以前偶然知り合いになったKさんの初英会話レッスンも受けましたよKさんは日本の高校でも教えた経験があり、日本語もしっかり話せるので、細かいニュアンスの違いなどを説明してくれとても分かりやすいレッスンでした。とにかく英語を話す機会を怖がらず増やさなきゃですね。顔がまん丸になることも怖がらずここぞとばかりNYの食を楽しんでいるように・・・・・

Pepe Rosso to go

2006-05-29 23:43:05 | グルメ
今日はメモリアル・デーで休日。というわけでお勉強&練習に大学へ。でも図書館も練習室も閉まっていて(そりゃそうか)、私はラウンジでできたからいいけど、パンダさんはプラン変更で街ぶら。お昼に合流して軽いランチへ 行ったのはSullivan St.をSOHOに入ってすぐ、お安いイタリアンで有名なPepe Rosso to go。“Pepe Rosso”は多分Red Pepper(赤唐辛子)の意のハズ(注:写真はHPから。カメラ持ってなかった
 ランチスペシャル8ドル弱で大盛りスープと大盛りパスタがでてきます (パンダさんはスープじゃなくてサラダをチョイスしたけど、これはイマイチ) To goとあるけど完全なTo go専門店ではなく、一応2,3組なら座れる席があって、がやがやした雰囲気のなか、定食屋よりも気楽なノリで、美味しいイタリアの家庭的料理を思い切り楽しめます(量が多い)。あんなに安いのに。ちゃんとしたアルデンテな茹で加減と新鮮なガーリックに感動※。気軽にパスタが食べたくなったらまた来ようっと
※NYは一般に軟らかい麺が好みらしく、注意しないとフニャフニャの麺に当たってしまいます。

An Inconvenient Truth with アル・ゴア

2006-05-27 22:22:01 | 環境ネタ
1.パネルディスカッション
 木曜の夜、“An Inconvenient Truth with Al Gore”と題されたイベントに行ってきました(長文です)。前にちらと紹介したようにゴア元副大統領(京都議定書はGore's Babyと言われたぐらい)が温暖化問題について語るドキュメンタリー映画“An Inconvinient Truth”(「のっぴきならない真実」(追記:邦題は「不都合な真実」になったそうです))が水曜に公開されたばかりで、映画の上映&ゴアさんのプレゼンなのかと思っていたら、James Hansen(NASAの有名な科学者)らと一緒になったパネルディスカッションでした(よく調べておけばよかった^_^;) あっ、会場にはChelsea Clinton(クリントン夫妻の一人娘さん)もいました。
    

最初にこれは政治的問題ではなくて、モラルの問題だと何度も自分で断っていたのに、だんだん火がついて、
 「技術はあるけどPolitical Willが足りない、あるのはCategory 5 denial(否定)」*
 「crisisは中国語ではdangerous(危) + opportunity(機)だ、そう、opportunityなんだ」
 「短期的に経済に悪影響というのは違う」
 「石炭・石油の補助金は全廃すべき」
 「15年前に提案した歳入中立の炭素税は今も必要な政策だと思う、
  経済影響も抑えられるのだが今の政治状況では絶対に無理」
 「みんなの行動が必要、周りに広めて欲しい、皆ならできる」
 「エクソンはボイコットすべき」

などと吠えまくってました。 注*:Catetgory 5というのはハリケーンの規模を表す表現。Category 5は最大級で、違いを無視して言ってしまえば「超大型で猛烈な」ハリケーンということです。

 会場は最初からスタンディングオベーションでゴア自身が度々沸き起こる拍手の自制を求める異常な盛り上がりだったのですが(といっても私、これほどポリティカルな場はこっちに来て初めてだったので割り引いてください)、最後にやっぱり2008年の大統領戦の話になって
 「私は24年もその世界にいて、政治のことをよく分かっている、大統領選は2回、副大統領候補にも2回なった、大統領候補になるのはtoxic procedureで、今の政治状況はよく分かっている、だから候補にはならない。けど、温暖化問題でみんなの行動を変えるために自分にできることをやるよ(I'll do my best)」
って話で締めくくり。

 大統領選の話をしている時のゴアは、自分のカルテを手にとってどうにもならない病状が分かってしまう医者(財前教授!)のように見えましたが、確かに大統領選のことはもはや気にせずに言いたいことを言っているようにも見えました(政治の世界への未練は隠しがたい気がしましたけど・・・)。 あと思ったのが彼ももしかして歳をとったのかなぁということで、というのも2時間の間に2,3回だけではあったのですが一瞬言いよどむことがあって、15年程前?高校生の頃にテレビで見ていた頃のほとんどヒーロー然とした姿ほど強烈なインパクトは残りませんでした。←自分が成長しただけなのかな?昔スゴイと思っていたものに久々に触れるとそう思えなくなる感覚。それでもやっぱりさすがのスゴイ迫力だったし、NYのリーガルコミュニティとは全く違った雰囲気も味わえたし、満足

2.映画
 とパネル・ディスカッションは面白かったんだけど映画は見れなかったので、昨日観て来ました、“An Inconvinient Truth”(ネタばれ注意)。
   
実は心のどこかで(いや、かなり)、The Day After Tomorrowに迫るトンデモ映画なのではないかという危惧があったのですが、間違っていました ごめんなさい いや、こんなに出来がいいとは。。。

 一部センセーショナルなtheoryへの言及もありましたよ(予告編で海面が6mも上がっていく話はこの一貫)。昔から可能性を指摘されている南極・グリーンランドの氷床の急激な滑り落ちで、ノアの箱舟的規模の悪夢になり、特にグリーンランドの場合は淡水の大量供給で塩分濃度が変わって海流の流れが止まってヨーロッパがIce Ageになるってやつです(The Day After Tomorrowの元theory)。私の理解ではこれらはpossibleだけど、科学者皆が合意するHighly Probableなものではないハズで、実際に影響が出るまでのタイムラグもあるハズ。

 にも関わらず、全体としてアジテーションに走らず抑制されたトーンで「温暖化ってなぁ~に?」というレベルから一つ一つ丁寧に説明していく姿は感動的です。一応ユーモアも交じっているし、実際の写真のインパクトと相まって、何も知らなくても、例えば子供でも十分楽しめる気がする(これほどいい教材があるだろうか)。温暖化の影響をどう控え目に見積もっても何かしなきゃいけない気になるでしょう。もう一つ、彼のヒューマンな面を照らし出しているのも面白いというか、6歳の息子が事故で死にかかったとか、どうして彼が温暖化問題をライフワークにしてきたか、武士道的(あるいは騎士道的)にも見える使命感を持つに至ったか、如何にもがきながら頑張って(struggleして)きたかがよく分かります。

 反対側から見れば、現政権(というよりOil Industry、特にエクソン*)への数々の強烈な皮肉も散りばめられていることも合わせて、こういう「人間アル・ゴア」的な描き方は今後の政治的意図の表れにも見えるでしょうね、いくらハッキリと政治的意図を否定しようとも。反対派のテレビCM温暖化いろいろさん経由。飛行機に乗りすぎという個人攻撃ビデオクリップも)。それは感じ方次第なのですが、私には、むしろ温暖化問題の避け難さと、アメリカの誇り・果たすべき役割の強調の方がハッキリとしたメッセージとして印象に残るのではないかと思えます。実はこの「アメリカの誇り・役割」的な点ではブッシュに勝るとも劣らないぐらいで(よく言えば使命感、別の言い方だと宗教的)、ややついていけない部分もあるのですが、それでも温暖化警告のメッセージの価値が消えるものではないと思います。
*結構有名な話ですが、エクソンのロビイストが政府内でレポートを書き換えていた話とかーホワイトハウス専門家がエクソン入り

 カタリーナの悲劇(文字通りの悲劇)とガソリン価格高騰が相まって風向きが変わっているんだなぁ(アメリカが環境後進国というステレオタイプは多分に誤りで、うかうかしていると日本は足元を掬われる)と感じていますが、その流れがさらに一層広がっていくんじゃないかという気が(期待も込めて)しました

長くなった(スミマセン)ついでに。数々のウソ記事で見るたびに笑いを堪えきれない虚構新聞のアメリカ版的存在のThe Onionで、こんな記事が。“Oil Executives March on D.C.”~石油産業重役陣がワシントンD.C.をデモ行進、せめて私たちの声を聞いてもらうだけでも~・・・癒しにどうぞ。

2回目

2006-05-26 21:24:11 | 音楽
昨日はAACの2度目のコンサートでした。そう先日お話をしたパンだの師匠が忙しい中見に来てくださったコンサートですフィリピン大使館の中にあるホール(Kalayaan Hall)で演奏しました。いろいろな不安があったものの、とにかく楽しみました&完全燃焼しましたよ、パンダはその不安というのは・・・最初は座る予定ではなかった2ndのPrincipalの横に座ることになってしまいパンダで大丈夫なのと思ったりしましたが、普段少し距離があって聴こえないヴィオラたちの音も聴くことができて、かなりアンサンブルを楽しめた気がします1stVnのメロディーと一緒に歌ったり、Vaと共にビートを刻んだりと大忙しの2ndVnですが、パンダはその忙しさが気に入っていたりします。縁の下の力持ち的な存在ですが、たまにかなり重要なキーを握っていて、リードしたりするパートだったりするからです

そういえば、今回のプログラムをまだ書いていませんでした
 1."Kundiman Ni Rizal"
  "Saan Ka Man Naroon"
   (この2曲はフィリピンの歌です)
 2.Mozart"Symphony No.36" Linz
 3.Beethoven "Symphony No.7"
でしたよ。特にベートーヴェンには上に述べたキザミが多くて、結構ハードだったりしますが、それがハーモニーの中に入ったときには心地よいのです

という感じで2回目も無事終了。今回も何事もなく出演できてよかったと思うパンダでありました。そして見に来てくださった師匠N.T先生、ありがとうございましたm(__)mと言いつつ、今日早速レッスンがありましたが
そうそうこのコンサートに来ることができなかったそらまめさんも大きな?イベントに参加したようですよ。どうでしたか?明日にでもそのお話をしていただきましょう

コンサート~AAC@国連本部

2006-05-23 23:25:35 | 音楽
 昨日の話ですが、パンダさんが先日から参加しているAACが記念すべき設立コンサートをしました。場所は・・・

    
そう、国連本部です。国連設立60周年、日本国連加盟50周年記念も兼ねてだそうで、お偉方もたくさん。実は我々、NYに住み始めてから国連本部に来るのは実はこれが初めて。住んじゃうと来ようという気になりませんよねぇ。

国連本部と言っても広いんだけどぉ・・・会場は・・・
   
総会の会議場です。私はオランダ代表団の席で聴きました。なんだかいろんなニュースでも取り上げられていたようですね(例えばNHK)。大島国連大使が「国連憲章ができた1945年6月は、日本はまだ当てのない(desperate)戦争のさなかでした」とスピーチで言い始めたので、「げっ、この場で敵国条項削除の話か、儀礼に徹するんじゃないの」と思って身構えたら、その後の日本の繁栄と国際社会への感謝、逆に日本の国際貢献の話をしただけででした(身構えた私がバカでした)。エライ人たちのスピーチで皆さん昨日急死したWHOリー事務局長に哀悼の意を表されていました。ご冥福をお祈りします。
 
 さて、肝心の演奏は・・・ですが、うん、NYのアジアの有望な若手を集めたってことですが確かにうまかった。ジュリアード生はじめ結構実績がある人が多くてレベルが高く、「チャイコフスキーの5番、ボストンシンフォニーで聴いたのより良かった!」と偶然会った英会話学校の先生が言ってたぐらいです(もちろん割り引く必要が大有りでしょうけど)。ただ、指揮者のせいなのか、音響技術陣のせいなのか、ホールが音楽用ではないせいなのか(天井高すぎ)、音のバランスがイマイチだったのは残念(ブラスがうるさい気がした)。パンダさん、お疲れ様でした

 
無事AACデビューコンサートに出演することができたパンダです今回のプログラムは
1.Sibelius "Finlandia,Op.26"

2.Famous Opera Sceanes
From Gounod"Romeo etJuliet"-Juliet Waltz
From Verdi"La Traviata"-Aeia of Germon
From Puccini"Madama Butterfly"-Love Duet

Intermission

3.Tchaikovsky Symphony No.5

でした。いやはや精一杯弾いたし、何よりコンサートの時の雰囲気をしっかり楽しみました。いい経験になりました。アーティスト達もこのような場で弾くことはあまりないので、コンサート前の練習中には国連のマークと共に写真を撮ったり・・・としっかり珍しい場所をenjoyしていました。パンダは何よりこのオケに運よく入れて、そして何事もなく第1回目のコンサートの舞台に立てたことが嬉しいし、幸せです。本当にアッという間に感じたコンサートでした今思うと国連に行ったことが夢のよう今日からはまた次回のコンサート(5月25日)に向けての練習が始まっていますプログラムもすべて変わるため、これまたドキドキですがまたしっかりコンサートの空気を楽しめるよう頑張りたいと思います次のコンサートにはそらまめさんが来ることが出来ないのが少し残念ですが・・・でもパンダの師匠が忙しい中見に来てくださるようです。がんばんなきゃ 
 

ダ・ヴィンチ・コードと星々のワシントンDC

2006-05-22 02:03:25 | Weblog
 映画公開で騒がれているので、とうとう買って読んでしまいました。ダ・ヴィンチ・コード。日本語書店の誘惑に勝てずに日本語で読みましたが英文で読んだ方が謎解きは面白かったかも(でも英文で読んだら2日ちょいで読み終わることはなかったハズ)。いやぁ、映画の評判は散々だけど(まだ見てないです)、この本、面白いじゃないですか(ネタばれしてないつもりだけど注意)
 
バラバラな展開がテンポよく進んで最後に交わるのはシドニー・シェルダンっぽかったですね(中学の頃友達に借りて読みまくった気がする。今思うとメチャクチャ借りた気がするけど、ありがとう)。って途中で犯人も謎解きのカギも分かっちゃったんですけど むしろ魅力はウンチクなんでしょうが、本当とウソの境界の曖昧感が絶妙で心地よいです。聞き覚えのある内容・言葉を織り交ぜて、どこまでが本当でどこからが嘘なのか自然と知りたくなるんですね。これが「芸術」じゃなくて何なのでしょう。こういう人の心の動かし方もあるのね。

読後の爽快感にひたりながら、昼食にまたもうどん(冷凍)を食べつつケーブルテレビのNational Geographicチャンネルをつけてたら、ダ・ヴィンチ・コードでも象徴として描かれたペンタクル(Pentacleって書いてたけどPentagramじゃないのかなぁ?)、そう、星のマークがDCに埋め込まれているって聞いてビックリしました。そう、これです(ちなみに写真は全部グーグル・アースからで線を付け加えています)。
   
これは真北向きですが、一番下の頂点は・・・ホワイトハウスです。結構有名なんですかね?

それだけじゃなくて、議会とホワイトハウスのあたりも、
   
こんな具合でキレイな三角形になっています。さっきと90°回転させて東が真上になっています。頂点が連邦議会、一番左下がホワイトハウス、真ん中の青いのがワシントンタワーです。その例のチャンネルはフリーメーソン(名前しか知りません。秘密結社なのか単に会員リストが秘密なコミュニティーか謎めいていますね)の象徴のコンパス(&スクエア)に結び付けようとしてましたネ。何でもDCの都市計画設計者もその一員だったらしく。でもその後チャンネルが続けて放送した1ドル紙幣の裏との比較を見てみるとそこに描かれた象徴との類似には愕然としました。。。
   
その目は何なのぉ~ この象徴図の関連も含めて、本当はDCの都市計画に散りばめられた星々はこんなものではないらしく(上の連邦議会の方の写真にもヘキサグラム=六芒星が見えるような???)、1冊の専門の本まで出てるみたいです。ググってみるとこんなページに出くわしましたし。このサイトの写真だけでも眺めてみると、いかに星々が意図的にちりばめられた都市設計なのか感嘆を禁じえないでしょう(道の交わる角度にも意図があるようで)。そしてきっといろんな意味が込められているんでしょうネ。でも、よく考えると平安京とかでも門の名前とか配置とかいろんな伝説を考えながら街づくりしてたから当然と言えば当然か?本が手に入ったら読んでみようかな
 
 ついでに。ダ・ヴィンチコードを読み終えたばかりの私は、「DCの街の中に星がある」とテレビで見た瞬間に「えっ、あそこはどうなんだろう」と思いました。そう、ルーブル美術館からシャンゼリゼ通りを通って真正面、パリにあるル・エトワール(=the star)、凱旋門です。DCのような人工都市ではないので街全体を使ったクリアな星は見て取れないのですが(あるんですかねぇ?)、凱旋門近くに限定すると・・・
   
ああっ、確かに見事な星でしたね 旅行で登ったときは遠くばかり見て全然気付きませんでしたよ

うどんパーティーのつけたし

2006-05-21 23:21:58 | SANUKI
昨日パーティーに行けなかったパンダも実はそらまめさんたちが打ったおうどんを食べることができたんですよというのも昨夜お土産で打ちたてのおうどんを持ち帰ってくれたそらまめさんが、ゆでてくれて夜食に釜揚げうどんを食べました。おいしかったですやっぱり作りたてはいいですねでもそらまめさんは頑張っておうどんを打ちすぎてちょっと筋肉痛になっていますよおうどんをご馳走してくれて、ありがとうですやっぱりSANUKIですね

うどんパーティー

2006-05-20 23:54:58 | SANUKI
中心人物のTomoさんが帰国しても、SANUKI Project(NYでうどんを流行らせる)は続きます。ってことで、まず自分達が楽しもう!ってことでうどんパーティを。よくしていただいている方のアッパーウェストのお宅(ゴージャス)にお邪魔して、ハドソンリバーを感じながら皆でうどん打ち。(パンダさんは練習で来れなかった
     

仕込み(粉をこねて生地を作り→袋に入れて足踏みして→寝かせる)の段階のときはいなかったんだけど(仕込みメンバーありがとう)、なんだか皆、うどん打ちに慣れてきた気がする 自分で打った労働の快感がそうさせるのかは分からないけど、茹であがったSANUKIうどんはやはり格別の味でした。陽が暮れていく様を見るのは寂しいけど、皆でうどんを囲む夕べが来るならそれも悪くないですね。
   
  
そう、先日クラスメートに「だしをつけなきゃ」とごもっともなアドバイスを頂いた。ブースで別売りにしたりもしたけど、確かにうどんのためだけに例えば定評ある鎌田だし醤油(←コレ、美味しい)を取り寄せる人は少ないでしょう。今度やる時はコストとかはじいてみなきゃ 

Ready for World Cup

2006-05-19 23:51:48 | サッカー
CLも終わってメンバー発表も終わってようやくAre You Ready?といったところでしょうか(代表にしか興味のない日本のスポーツ紙は気が早すぎるんですよ)。ざっと各国のメンバーを眺めると、やっぱり一番のサプライズデフォーじゃなくてウォルコットですかねぇ~。プレーも見たことないし、アーセナルが16歳の少年を25億円で獲ったということ以外知らなかった。ルーニーが怪我していて、オーウェンも万全ではないのに本気かよ!?と思うのは私だけ? 「流れを変えるキャラ」ってことでしょうけど。 別の意味のサプライズはスアレス(メキシコ)。37歳?メキシコの重鎮が戻ってくるんですね。 レノン(イングランド)、シムボンダ(フランス)って知らない(汗)。あっ、フリオ・クルスはインテルでの活躍が認められたわけで素直に嬉しい(私はインテリスタ)

 外れた選手で驚きなのは、久保なんかじゃなくて(大体ジーコ(当時セレソンTD)は同じ理由で8年前ロマーリオを外している←86年の自身の経験に照らしてのこと、誰も文句を言えないハズ)、クラニー、エルンスト(ドイツ)、バラハ、モリエンテス(スペイン)、デフォー、S.W.フィリップス(イングランド)、ジュリー(フランス)、サネッティ、サムエル、デミチェリス(アルゼンチン)ぐらい?皆怪我はないハズなんだけど。よーくメンバーを見ていると何となくそれぞれの監督の意図みたいなのは見えてきますけどね。

 こうして見ると、ドイツのメンバーはかなりバランスが取れていますね。若いDFが心配されてたけど、ベテランのノボトニー、02年レギュラーのメツェルダーが戻って締りが出た感じ。中盤は右だけ気になるけど(シュナイダーに4年前ほどのキレはないし、オドンコールは代表未知数)、他は磐石。FWもクローゼは終盤戦キレてたし、ポドルスキはもっと見物です(スゴイよ彼)。開催国だし、いや、真面目に優勝しても不思議じゃない。

 ブラジルの4人目のFWもやっぱりRオリベイラは怪我から間に合わなくて、一時レギュラーだったLファビアーノが最近セビーリャで爆発しているのでどうかなとも思ったけど、ここ最近のセレソン暦重視ってことでフレッジみたいですね。どうせ日本戦はメンバー替えくるんだろうけど、日本にとってはフレッジの方が相性的にマシなのでは。いや、Lファビアーノだったらマッチアップできるのは中澤しかいないだろうけど、ヴィドゥーカ、プルソorクラスニッチとの激突真剣勝負の後、中3日でやっても休養十分のLファビアーノにフィジカルで勝てる訳ないなぁと思ったので。ラテラルの控えも予想の範囲内(シシーニョ&ジルベルト)ってことで、特にチャンスを活かそうと張り切るハズのシシーニョの裏あたり玉田(柳沢や大黒でもいいか)がつけば何とかなったりしないかな(妄想) ちなみにルシオの相棒CBはどうやらジュアンみたいですが、レバークーゼンでのプレー振りを見ると彼はクリス/ルイゾン/エジミウソンよりも劣っている気がするんだけどなぁ~(最終ラインのファンタジスタ、R.ジュニオールのせいだったのか?)。彼なら高原がマッチアップしていいとこいくんじゃないか。

 その前の2戦は本当のガチンコ真剣勝負だけど、やっぱり初戦で勝ち点3を取るのが必須でしょうね。キューエル、カーヒル、ヴィドゥーカ、ブレッシァーノ、エマートンと結構タマもそろっている訳で厄介ですが(特にカーヒルの飛び出し)、最終ラインは前線のタレントに比べると与しやすいのでキレとスピードでスコッと勝って欲しいですね。敵ながらやっぱりキューエル&カーヒルの怪我は心配。

 クロアチアはニコ・クラニツァールがついにベールを脱ぐという気がして楽しみ(イヤ、単に私彼のプレーを見たことがないので)。プルソ&クラスニッチの片方を中澤以外がどうケアするのかちょっと心配だし(田中や坪井じゃあのパワーは抑えきれないんじゃないか、松田も茂庭もいないし・・・4バックと決めているのか?)、守備はブラジルよりもレベルが高いとも思うけど、キープして緩急つけて揺さぶって(日本は攻めパターンがない代わりにリズムを変えられるハズ)勝ち点1なら十分可能な目標でしょう。

というわけで大いにあり得る勝ち点5(主観入りまくり)! 頑張ってね、日本