パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

トロント最終日

2007-05-31 23:53:40 | 旅行
 夜のパンダさんのコンサートに間に合うように午後のフライトにしてたので、午前中どこに行くかなぁ~と考えて、美術館は開館が11時で遅いしなぁ・・・と思って地球の歩き方で見つけたのがオリンピック博物館。入館料が21ドルというちょっととんでもない額で激しく迷ったけど、再訪しそうもない場所だしと思って行ってみると
   
潰れとるやんけ。まったく、オリンピック開催都市でもないのにこんなの作るから~。やっぱり入館料が強気過ぎたのでしょうか、イートン・センターというモールのすぐ前という一等地なのに。というわけでイートン・センターへ。モールの端にシアーズ、逆端にデパートってパターンはホワイト・プレーンズと同じで興ざめ。まぁ規模も洗練さも違いますけど。
    

地下街を伝って市庁舎へ。
   

面白い建築ですね。ストリートカーともお別れして空港へ。
   

 というわけでとっても短いトロント滞在でしたが、とってもキレイな街です、悪い意味で。というと言い過ぎかもしれないんですが、いろんな人種がまぜこぜ(NYに比してヒスパニックが少なくアジア(中国系)が多い)な割りに、シカゴみたいに人種と階級が一致してる雰囲気もなくて、それはいいことだと思うんですが、現代的なガラス張りのビルが立ち並んでもノッペラボウさというか個性のなさというか薄っぺらさが際立つだけに思えるんですよね。これは日本の再開発プロジェクトも同じなんですけど。
 エスニック・タウンに行けば別だったんでしょうが、ニューヨークのゴチャゴギャの方が活気があってかえって心地よく思えたというか。2年ニューヨークに住んでるうちにかなり感覚ズレているような気もするんですけど

 んで帰ってきて空港からそのままパンダさんのコンサート会場へ。モーツァルトのジュピター、こじんまりしていますが素晴らしいホール、弦の音の厚みが出ていいバランス・キレイな部分も多かったけど(特に一楽章)、モーツァルトらしい細かな変化の妙味をあんまり感じなかった気もする。アレ、カナダから帰ってきてちょっと疲れてただけか(・ ・?) パンダさん、お疲れ様でした。(6/1記)

トロント2日目

2007-05-30 23:54:57 | 旅行
 トロントに夕方に帰ってきたので、まだ登ってなかったCNタワーに登ってみた。展望台の名物はガラス床。寝っころがって写真を撮ったり、ガラスが怖くてぴょんぴょん跳んでる多分中国系の団体客もいた。
    

んで、ここは350mぐらい?の真ん中の丸い部分なんですが、さらにその上の447mのところにも行けます(Sky Pod)。別に景色が変わるわけではないですが(当たり前)。昨日行ったトロント・アイランドがキレイに見える。
    

 ダウンタウンは夜景の方がきれいでしょうね、たぶん。すぐ足元に広がるのはスカイドーム改めロジャースセンター。確か世界初?の開閉式ドーム。
    

 見てると行ってみたくなったので、スタジアムへ。今日のトロント・ブルージェイズの相手は・・・何とヤンキース。11ドルしかしないしってことで入ってみる。ヤンキースのアウェーゲームを観戦するだなんてすごく変な気分。ジーターにブーイングの嵐だなんって考えられない。まぁ安チケットの割にはホームの真裏なので場所は良かったかな。
   

 入ったらジェイズのタオルをくれました。喜ぶときはみんなでタオルを振る。バルセロナやレアル・マドリーで白ハンカチを振ると不満のしるしなんですけどね、面白い。
    

 今やおなじみのマツイ・シフト。サードが三遊間、セカンドが一二塁間に陣取ってます。
   
痛快なのが2回目の打席で三塁線にゴロを打って内野安打になったんです でもその次は一二塁間に打球が飛んで、シフトしてる二塁手の正面。っくやしい。ちなみにこの日のジェイズの先発ピッチャー、一回で5点取られてKOされたのですが、翌日にはマイナー落ちでした。厳しい世界ですね。。。(6/1記)

ナイアガラ

2007-05-30 17:44:07 | 旅行
 というわけで今日はトロントからナイアガラへの日帰りバスツアー。日系のもあったはずだけど最小催行人員とかもあったし高いしで。トロントからさくっと1時間半ぐらいで到着。Maid of the Mistに乗ってみる(これってなんで日本語だと霧の乙女号なんでしょうね?) どんどん滝に近づいていきます。
    
はっきりいってなんだか分かりません。近すぎ。キレイというより怖いです。
 
下船後タワーから。
    

対岸から。
   

やっぱりすごくキレイで楽しんだのですがー、なんでしょうね、何日でも一週間でもいたいかというと、例えばカナディアン・ロッキーなんかと違ってそんな気はしません。あるいは大雪山とか上高地とか直島とかでもそう思うんですけど、何なんでしょうね(・ ・?) パンダさんの音楽理論のF先生がバッファロー出身で地元なのに「えー、ナイアガラ、いいけど所詮滝だからね」と身も蓋もないことを言ってたらしいのですがそれも何となく分かると言うかなんというか、絶対見ておきたいものだけど逆に一回行けばイイかなという気が。。。

あと水力発電所。
   
どう見ても車窓からのついでです、本当にありがとうございました。これは対岸のアメリカ側で、手前がカナダ側になります。滝に流れ込むはずの水をひっぱて来て天然のガケの両端を利用して発電。こういうのもアリなのかというか、水力発電所=ダムだとばっかり思っていたので、勉強になりました。カナダの他の水力発電所もそうなのかなぁ。スカンジナビアの電源構成はほとんど水力発電ですが、これも一緒ですかね。
 ツアーはこの後ナイアガラ・オン・ザ・レイクに寄って、ワイナリーに寄ってアイス・ワインを試飲したら超美味しいので思わず買ったりしながらトロントへ。とっても甘いデザート・ワイン、ハンガリーのトカイ・ワインとはまた違う感じ(表現できないけど)。トロントに戻って街歩きを続けましたが続きってことで。(6/1記)

トロント

2007-05-29 23:40:05 | 旅行
 パンダさんは31日のコンサートに向けて練習に入ってましたが、私は実はこの日からトロントにいました。なんで? ナイアガラの観光水力発電所の視察。2年も住んでて行ってないし、パンダさんはずーっと前に行ったことがあったし。昨夏のカナダ旅行の際に一度キャンセルした分の航空券を使わなきゃ損だという事情もあったので。ちなみに水力発電所云々は半分冗談ですが半分本気で、カナダの電力の半分以上は水力で、15%強が原子力、残りが火力。CO2的に見るとカナダでできることは電力セクターでは(比較的に)そう多くないってことになります。でもアメリカと並んで一人当たりのエネルギー消費量は世界トップクラスで、なぜかって広い&寒いからで、おまけに移民の受入で人口が増えてCO2排出量もどどんと増えてて先日も政権交代もあって京都議定書の目標Give Up宣言してましたが、他方で州レベルだとカナダも例えば石油が出るアルバータとRGGIに入りたがってるオンタリオでは考えがまるっきり違いますが、さてはて。
 この日はトロントに入って宿のB&Bに荷物を置いてちょっとだけ街歩き。いきなりタワーに登ってもよかったけどちょっと街の全景がみたいなぁと思ってトロント・アイランド行きのフェリーへ。対岸から眺めてみる。
   
うーん、近代的な高層ビル群に一際目立つ無駄に高いタワー、広がる湖面、シカゴとよく似てますね。街の雰囲気はかなり違うんですけど。まぁトロントの印象はまた後で。(31日記)

Bronx Zoo

2007-05-28 23:56:46 | 生活
 パンダさんもコンサートとコンサートの間で一瞬予定があいたので、2人で行ってなかったところに行こうってことでBronx Zooへ。メモリアル・デーで休日だったから結構入園者が多かった気がする(ほとんど家族連れ)。
   
感想は・・・一言で言うと、ハズレ。というより中途半端。世界最大規模(ロンドンに次いで2位?)と聞いて動物に配慮したできるだけ野生に近い環境のサファリパークみたいなのを勝手に想像してしまったので、そんなものとは程遠くて、作られた環境に押し込められてるっぽさは覆いがたく、期待はずれ(野生のキツツキエルククマを見たせいかなぁ?)。逆にいわゆる「動物園」のように動物達を間近に見られることもなく、遠くの寝ている動物ばっかなわけで、正直また来ようとは思わない。NY水族館と同じ団体がやっているのでそれくらいの期待度で行けば良かったんですけどねー、サクッと一通り見てスグに出ちゃいました。
 っとこれだけで終わるとちょっとアンマリなので、それなりに珍しくて楽しいシーンもありましたよってことで。最初にアジア・モノレールとやらでブロンクス川沿い一帯のエリアをクルクル回ったのですが、いろんなのがいて結構楽しかった。
    
モンゴル馬とか見たことなかったし、インド・サイはメチャクチャでかかった。ちなみに6ヶ月のインド・サイの赤ちゃんがいたのですが、生まれた時点で既に50kgぐらいあったそう。ラブリーだったのはお昼寝中のレッサーパンダ(?)。
   

 ジャングル・コーナーに入ってふらふらしてると、猿などに混じってみたことないのがいる。
   
アリクイっぽいけどこんなカラーリングのもいるんですね。

 タイガー・コーナーに行ってみると、展望コーナーのガラスにもたれかかって寝てる。暑くてしょうがなかったんでしょうね。
   
展望コーナーから出てくると、またも漢方薬バッシング。タツノオトシゴのからみでNY水族館でも同じような漢方薬批判があったんですよね。その時も説教臭いと重いましたし、批判するだけで自分は反省しないという態度も気に食わないんだけど、何よりなぜ密漁が起きるのか無視して批判だけしてもあんまり生産的じゃないと思う(長くなるのでスルー)。

 同じく暑くてやる気がない!?バイソンたち。
   

まぁ、手軽に(擬似)自然体験できるし、家族連れには満足度は高いでしょうね、きっと。大人の方もそんなに期待せずにフラッと来れば結構楽しめるかもしれません。 

AACコンサート@国連本部

2007-05-26 22:59:17 | 音楽
 というわけで昨日はパンダさんはコンサートでした。去年の発足コンサートと同様国連総会ホールで。去年のは国連設立60周年、日本国連加盟50周年記念を兼ねてということでしたが、今回はBan-Ki-Moon新事務総長の就任祝いということで、国連のAsian Groupがホストするという、まぁ何ともAAC設立の趣旨にふさわしい!?イベント。ちなみにAsian Tribune紙の記事(Asian Group今月の代表のスリランカ国連大使のステートメントを紹介。)実際は中国、日本、韓国の国連代表部が汗をかいたようですけど。
 んで必然的に文字通り外交的なおしゃべりが続きました。ホストしたのはNY1のサンドラ・エンドウさん。最後に事務総長が出てきて「皆褒めすぎです、現実になるよう頑張ります」ってなこと言ってたけど本当にそのために気合が入るならまぁ結構なことです。NY1's Sandra Endo Hosts Special Concert For U.N. Secretary General (5/26 動画ニュースあり)
    
 肝心の音楽は、ピアノ・ソロ、ヴァイオリン・ソロ(ピアノ伴奏)、後半はマーラーの交響曲2番、復活(Resurrection)というラインナップ。去年も思いましたが天井高すぎで響かないので、前半のソロ・パートにはより大変そうに思えた。マイクを通してたのも場所が場所だからやむを得ないけど生音が消えるので残念。(オケの時は一楽章の途中からソリストが歌い始めるまでマイク切れてたように思うのでそれはよかった)
 オーケストラは・・・うーん、パートパートはエクセレントな演奏と思う所が大部分だったんだけど、難しいことはよく分かりませんが、テーマが復活という多分受難と並んで非常に重要なテーマだけに曲全体としてのまとまりがもうちょっと分かりやすい方が良かったかなーという気がします。ここは亡くなったお墓のシーンとか、この明るい部分は回想シーンとか、天地が轟く場面、実際に復活する場面でもっと極端な音色の味付けというかメリハリがほしいかなというか。まぁメットの演奏にも文句をつけるような観客の戯言なので気にしないでください。でも恐ろしく後味のいい曲で(だって復活するんだもん)、大いに盛り上がってスッカリ大満足。
   
 パンダさん、どうでしたか

 パンダは後半のオーケストラ参加だったため、前半のことはよく知らなかったのですがとにかく大きなイベントでしたね。
マーラーの復活は本当に壮大な曲ですね。改めて。でもこれだけの影響を与えるキリスト・・・うん、考えさせられてしまいます。オーケストラに合唱団にソリストにと大勢での演奏であったため、会議場での舞台では狭く、一人一人のスペースが少なく、少し苦しい姿勢での演奏になりましたが、やはり仲間と共に演奏できた今日は幸せでしたねみなさま、お疲れ様でした。

Fracture

2007-05-25 23:52:52 | 映画
 今夜はパンダさん(が所属するオケ)のコンサートだったのですが、それは明日に書くとして、今朝久々に映画を観てきました、Fractureです。うーんどうしようとブツブツ言ってたやり残しの課題を昨日終わらせて本当にフリーになったお祝い。パンダさんは練習なので一人で見るのに何がいいかなぁと思って探して評判の良さが目にとまった。アンソニー・ホプキンスとライアン・ゴズリングが対決する刑事・裁判サスペンス(ネタバレ注意)。
   
これメチャクチャ面白いですよ。約束された将来へ向かって一直線のハズだった若手弁護士がスラム・ダンクケース(絶対勝てる裁判)に見えた件でつまずいて・・・駆け引きとか葛藤とか、えぇナンデェ~とかダメェ~とかハラハラしながら観てしまった。対決の結果は観てのお楽しみですが、朝イチだと大抵の映画館が割引料金なのですがたったの6ドルで5人ぐらいしかいない映画館で観てかなりの贅沢。リーガル・イングリッシュに土地勘がないとちょっとキツイかもしれませんが、日本で観る分には関係ないですし、お勧め(って公開されるんだろうか)。あっ、でも期待値がそんなに高くなくフラッと行った点・法律ネタに反応しているかもしれない点割り引いてください。ライアン・ゴスリングってどこで見たんだろうと思ったら昔飛行機で何の気なしにみて結構面白かった完全犯罪クラブ(Murder by Numbers)に出てたのね。アンソニー・ホプキンスに全然ヒケを取っていません、なかなかです。

FERC Order No. 890

2007-05-24 23:53:22 | Weblog
 先週書いてたpaperで規制緩和というか事業再編というか自由化というかいろんな言葉で表現されてますが電気事業ネタの在り様をアメリカのと日本のとさらさらと眺めていたのですが、いや、paper自体はオリジナリティもへったくれもない手抜きだと言ったとおりですが、調べているうちに最新のFERC(連邦エネルギー規制委員会)のorderが目に入って、これをスルーするのは手抜きの域を超えると思ってさらさらと読んでみたら面白かった。2月に発表されて、こっちの官報(Federal Register)で公布されたのが3月、めでたく5月14日に施行されたばかりのできたてホヤホヤ。
 まずビックリしたのがその量。1255ページもあるって信じられます 結論パートと論点紹介・パブコメ意見・レスポンスパートあるからなのですが、それにしてもスゴイ量。発表日の委員長のStatementが"Let me begin by congratulating the OATT Reform Team on their superb work throughout this rulemaking."とまず職員の献身を称えているのも分かるというもの。
 
 んで中身ですが、電力自由化の流れで96年に出たOrder 888 & 889の流れをさらに推し進める中身で、一言で言うと送電事業者にさらに公正・透明な事業を求めるものです。なんで送電網の話なのかというと、それが引き続き規模の経済が働き&公益的な性格を有し自由化に際してその公正な利用が求められるという事情はありますが、そもそもFERCはInterstate Transmission(州際送電)にしか権限がないっていう事情もある。大昔にRGGIの関連で連邦政府のCommerce Power(国際・州際通商規制権限)にちらと触れたことがありますが、ここでも同じで、結論的に言うと、電力事業の規制権限は、州際送電は連邦、発電・州内送電・配電は州です。州によって独占のままだったり事業再編・自由化が進んでたりするのはこのため。ついでですがテキサスの送電網は州内で完結しているのでFERCの管轄が及びません。
 メジャーな内容は送電事業者に対する義務として以下を定めてます。かなりマニアックですが、
○送電可能量の計算方法の標準化・透明化
○送電網敷設計画における顧客との調整義務
○Conditional Firm Service提供義務ー年間ある時間だけ送電できない場合、ある時間送電できないという条件付で安定的に送電するConditional Firm Serviceを提供しなきゃいけない。特定の時間送電キャパを越えそうだから一切送電しないというのはダメよと。
○インバランス賦課料の計算方法の明確化。インバランス度に応じて3段階化すると。興味深いのは、風力発電のような断続的な発電に対しては、どんなにバラつこうが3段階目にまではいかないってこと。調整義務やConditional Firm Service提供義務やらとあわせて、Renewable特に風力発電に対する環境を整えたと力説しています。

 なにが面白いって日本での風力発電普及のボトルネックはまさしくこの送電の安定性で、送電網の運用が地域会社ごとの串団子って事情もあって、全体のパイが大きい東電、関電、中部電力以外では系統連系は一定の制限があるみたい。エネ庁が委員会まで作って検討してる(た)みたいで、実際解列はconditional firm serviceの発想と似てるし、発電事業者との協議の必要性とか、粗方網羅されてる訳でその意味では日本の議論が先を行ってた訳ですが、ウンチク並べておいて大体の論点で最後はことごとく「期待される」といって電力会社任せなので(まぁいつもどおりですけど)それで本当に公明正大にできるんでしょうかというのはやや疑問だし、規則制定を終えたアメリカに見習う点はあるんじゃないかと思う。普通に考えればどう見ても送電側の方が立場が強いと思うんですけど、期待表明だけで十分なのかと。あと、エネ庁内部でも新エネ部会任せにしてないで、自由化における公正性の確保という点の方が重要ではないかと思うんですけどー。ここは一つ鳴り物入り!?で設立された中立機関の電力系統利用協議会さん頑張ってください。一つよく分からないのはその協議会のルール監視って申立に応じた受動的なものだけなんですかね?末端の小規模の発電施設を持ってる人が電力会社を相手に中立機関に訴え出るってかなりハードルが高いように思うんですが。
 本当はテキサスの電力事業再編法とかかなり面白いのですが、既にマニアックな長文になってるのでこの辺りで。

CL Final (ネタばれ注意)

2007-05-23 23:52:19 | サッカー
 今シーズンのヨーロッパを締めくくる大一番、結構気合を入れてみました、ミランvsリバプール(ネタばれ注意)。イスタンブールの再戦だし、2年前と4年前のチャンピォンの戦いという数字上はとってもハイレベルな組み合わせ。お互い国内リーグはサッパリでしたが、それだけに是が非でもこのタイトルは欲しいところでしょう、気合も入るというもの

んで感想ですが、うーーーーーん、ちょっとmixedなので箇条書き。
○まずミランおめでとうございます。確かにその力はあると思う。
○が、はっきり言って去年のバルサーアーセナルの方がレベルが高い試合だったように思う。少なくともボールが動く面白いサッカーだった。
○リバプールは押し込んでいたけどミランがミスしまくってたせいだけにもみえた(ヤンクロフスキの守備は酷かったし、申し訳ないがマルディーニにもいくつかあった)。決めるとこ決めないと痛い目にあう(punishされる)っていうお手本。もっとも逆言うとにミランの守備は傑出した個人技で多少の粗は防いじゃう芸術品だった(特にネスタ)。
○クラウチ投入が遅れたとESPNの実況が騒いでいたけど、ミランの2点目でベニーテスがなぜ投入をためらったかよく分かったハズ。マスチェラーノを出すことに躊躇してたわけでしょ、きっと。ディフェンス4枚も揃ってたのに、タックルにいく役がいないせいでものの見事にスルーパスを通された。カカをあれだけフリーにするなんて自殺行為だけど、リスクを犯して攻めに行ったんだから仕方ない。逆に言うとリバプールのディフェンスラインは(組み立て能力は凄いけど)守備力に関してはダメダメ。カカにアタックにもいけないし、ピッポの職人芸ダイアゴナル・ランを指をくわえて眺めるだけ。
○負け惜しみとかじゃなく、これならミラノ・ダービーの方がよっぽどレベル高かった。ミラノ・ダービーの時は同じクリスマス・ツリーでトップがロナウドでしたからね。粉砕したのはインテルですけど。そういえばヤンクロフスキはあの時もクルスに吹き飛ばされてましたね。あるいはこの間のマドリーvsセヴィリアの方がハイレベル。
○それにしてもマルディーニ恐るべし。ほんの2,3回ミスがあったけどジーダやネスタがカバーできるレベルだったし、5回目のビッグ・イヤーなんて、ん?ディステファノやプスカシュと並んだのか?こんな伝説的プレーヤーの現役時代をLiveで見られたのは幸せなことだ。

来シーズンはユーベも戻ってセリエはハイレベルなリーグ戦になりそうですね、期待がもてます。今シーズンの残りもリーガからは目が離せませんけど、さてどうなることやら。

RENT

2007-05-21 23:54:02 | 音楽
 帰国便の予約をしました。来月末頃あたりの予定。私はこのまま帰国してお仕事に戻って、パンダさんは半年遅れの入学なので一緒に一時帰国しますが、サマープログラムを経て残っている半学期を終わらせにNYに戻ってきます。帰国前にちょっと羽伸ばし現地視察を企画しているのでプランニングをしてましたが、パンダさんはその間ずーーーーーっと練習 というわけで夕方から一緒にお出かけして気分転換に。朝tkts(South Seaportの方)で半額でゲットしたRENTです。映画化までされたのに行ってなかったので。関係ないですが、食事に入ったGO GO Curry期待値が低かった割にはよかった。5月中はたったの5ドルだから利用価値ある(通常価格になったらどうかとは思うけど)。
   
面白かったです、やっぱり。イーストヴィレッジのアルファベット・シティーが危険だった頃が舞台という以上の予備知識なく行ったのですが、プログラムに人物関係図がのってて役立った。音楽はプラグドですけど80年代テイストの、グランジとかオルタナティブとかの前の古きよきロック・ポップスって感じで、高校生ぐらいまでよく聴いてたテイスト、とっても好み。ストーリーがセリフじゃなくて歌で進行するので全部分かったとは言い難かったけど。
 何よりニューヨークらしいんですよね。当時の危険・荒廃と安全さの違いはありますが、夢があって、現実があって、友情があって、愛があるのは同じこと。人の出入りも激しいし、恐ろしいスピードで時間が過ぎていきます、ちょうど私が経験したように。帰国の手配をした私へのトリビュートかと勝手に感じてしまった。なんか聴いたことがあると感じた2幕目最初の有名な曲、結構ズシンときます。
 Seasons Of Love
   Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes,
   Five hundred twenty-five thousand moments so dear.
   Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes
   How do you measure, measure a year?

   In Daylights, in sunsets, in midnights, in cups of coffee
   In inches, in miles, in laughter, in strife.

   In five hundred twenty-five thousand six hundred minutes
   How do you measure a year in the life?

   How about love? How about love?
   How about love? Measure in love.

   Seasons of love.
  
 ※Seasons of Love - Rent (Music Video) Rent (Movie Trailer) (←Youtubeにアップされてます(追記))
 
1年=52万5600分、どう過ごしどう記憶してるでしょうか。この2年の100万分ほど、どう血となり肉となっているでしょうか。答えは既に知っている気もしますし、分かりっこない気もします。が立ち止まっちゃいけないことは確かなんだと思います。
 というわけでスッカリExam Periodの脳の疲れも吹き飛んだので、帰国準備がてらやり残しの片付けもしなきゃ・・・ってまだ残ってたんかいって気がしますね