パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

ここ最近

2007-08-28 23:53:23 | 生活
 何だか最近忙しい。お盆明けてから特にというか、だんだんエンジン全開というか、しかも秋から冬にかけてどんどんその度合いは増しそうなのがちょっとゲンナリしますが、幸い張り合いはあるので、一人暮らしの身頑張って働き中。

 そんな中先週末は私の母が来てくれました。あんまりエンタテインメント用意できなかったのですが、、、姉一家宅にお邪魔して団欒。甥っ子たちがベランダに作ったゴム製のプールで遊ぶというので膝までつかって一緒に遊んでたら、遊び仲間認定されたのか?いろいろ遊ぼうとアピールしてきて結構楽しかった。遊びに文字通り全力投球してるのが伝わってきて、こういう無心ぶりは勉強になるなぁと思ったり。

 そういえば昨日組閣があって、評価はいろいろでしょうが(というかそれなりに結果が出てこないとそもそも評価なんてできないんですけど)、一番目立つ変化は、やっぱり官房長官(塩崎→与謝野)でしょうかね。官房副長官時代からThe官邸みたいな実力派が官房長官となって帰還するわけで、なにぶん批判にさらされることが多く、最近では防衛省内の人事案件の事前根回しに入ってなかったことへの不満を防衛大臣にではなくマスコミにさらすという度量のなさを見せつけた方が前任とあっては、求心力向上への期待は否が応でも高まるというものでしょう。財政改革論者で経済政策の面ではいわゆる上げ潮政策と相容れない不安があるかもしれませんが。留任も結構あって人心一新になってないじゃーんという気もしますが、これからの頑張り次第ってことでしょうね。

円相場

2007-08-13 23:56:32 | 生活
 生活の糧を円でゲットする我々にとって、死活問題の円相場。使うのは専らドルという暮らしの後は、二重生活になって円とドル両方使うわけですが、なおさら毎日チェックしてドル転のタイミングをじーっとにらんでるわけです。できるだけ瞬間的に円が高くなる場面を狙ってドル転するようにしてますが、やはり相場の大きな流れには逆らえないというもの。2年半ほど前、出国前に予算をやりくりしてたレートが1ドル=105~110円ぐらいだったので、1ドル=120~125円ぐらいのレートがずーっと続いて結構きつかった。それだけでお金が1割以上目減りしているわけですからね。

 最近はアメリカの低所得者向け住宅ローンにまつわる信用不安?に端を発した市場の不安定化で為替相場の動きが激しくてどうなることやら。輸出産業の人や外貨運用なさっている方には申し訳ないのですが、サクッと円高になってくれると助かるんだけどなぁ、わがままですけど。と言いつつ、あんまり乱高下されると見通しが立ちにくいから困っちゃうんですよね。週明けは安定しているみたいですが、このまま落ち着いてほしいというのが本音かな。

セットアップ継続中

2007-08-05 23:50:08 | 生活
 パンダさんが火曜日に出発したわけですが(皆さんのパンダさんへの励ましありがとうございました)、スーツケースが届かないトラブルに合いながらも、せっせとヴァイオリンに励んでいるよう。2日遅れ?で荷物も届いたようだし。

 私の方は、特に週末になってみると思ってたよりも寂しいというのが本音で、いや時間は過ぎていくわけですが、何か違いますね。というわけでということでもないのですが、スカパー買ってきたり、5.1chサラウンドセット買ったりしてセットアップ継続中です。ビデオとかと合わせて設定終わりきってないのですが、そろそろヨーロッパ・サッカーも開幕なので丁度いい具合で準備できそうです。

 今日は渡米前にずっとお世話になってたとこで散髪。2年前ちょうど独立後間もなかったお店だったのですが、今日行ったら大繁盛で、なぜか自分のことのように嬉しくなりました。人によるんでしょうが、美容師さんとは長い付き合いになる人がきっと多いんだろうというか、今日は家族連れのお客さんもいて、何でも昔からずーっとの常連さんがお子さんも連れてくるようになったらしい。よく考えると私もその美容師さんは10年ぐらい前、独立前のチェーン店にいた頃からずーっとのお付き合いで、考えてみると不思議な間柄ですね。その独立間もない頃、「『2年後にお店がなかったらヤダね』という話をしたんだよ」と聞いたのですが(私は全く覚えてなかった)、従業員さんも増えてその間の発展振りが伝わってくる活気でした。翻って私はどうなんでしょう、同じぐらい発展しただろうかとか考えながら、エネルギーをもらって帰ってきました

今日が最終日・・・

2007-07-30 23:59:16 | 生活
昨日と今日ととても不安定なお天気が続いています
いやはやパンダの気持ちを表しているようですね
というのも明日パンダは日本を発ちます英語も忘れてしまって、日本への違和感も消えはじめ、すっかり“日本人”になってしまったパンダさん。また海外生活に戻れる喜びと英語への不安、また日本と離れる寂しさが重なり、かなり複雑な気持ちのパンダさんです
でも日本滞在はたった1ヶ月間でしたが、いいえ2年ぶりの日本で、たった1ヶ月間の滞在だったから日本をとても満喫できました(*^_^*)
家族、親族をはじめ友人や生徒さん、とにかくたくさんの人に会い、おしゃべりをする機会をつくることができ、みなさんから素敵なパワーをたくさんいただきました。みなさん、本当にお忙しい中お時間を作ってくださり、ありがとうございましたm(__)mとても感謝しています
このみなさんとの再会をパワーにして後半年間、もう一度気を引きしめて、NY生活を満喫してきます。どうぞみなさんこの旅だつパンダを温かく見守ってくださいませ
そして実は、NYに戻る前にSouthern Germany(Schwarzwald)で行われるInternational Music Festivalに13日まで参加してから戻ります。
では、行ってきます(^o^)丿

帰郷

2007-07-28 13:10:56 | 生活
 先週末の話ですが、2人で早起きして出かけた場所はぁ~
   

 そう、香川です。帰国して早々行っておきたいし、祖母のお葬式に間に合わなくって早くお墓参りしたいってのもあったし。私は週末だけ、一泊二日で戻らざるを得なかったので親族回りだけの結構短いスケジュール。でもノンビリ回ろうとか言って先延ばしてもずっと先になっちゃいますしね。
 スケジュール決めが遅れて安い航空券がなかったので新幹線で帰ったのですが、前の座席との間隔とか広々しててビックリ。こんなに快適でしたっけ(・ ・?) 岡山駅の乗り換えが信じられないぐらいに簡便化されててここでも快適。多分明石大橋ができて高速バスとの競争が激しくなってるからでしょう。坂出で降りてNYでもお世話になったうどん屋さんで舌鼓。いやぁ、さすがにうまい。

 結局30時間ぐらいしか香川にいられなかったのですが、やっぱり故郷はいいですねぇ。時間の流れが違ってて独特ののんびりさがあるし、山も田んぼも海も全部ありますからね。いや後者の良さに気づいたのは実はこの週末で、というのもちょうど姉夫婦一家も同時期に帰省してたのですが、甥っ子が目の前に山があるだけではしゃぐんですよね(紫雲山です)。
   
山も海も近くにありますよっていうシチュエーションを考えると、関東圏でパッと思いつくのは確かに横浜の元町辺りぐらいしかないなぁ。でも、横浜港よりも海はもっとキレイだし、高速道路と橋も市中心部にはないし、山ももっと大きいし、当たり前に育った環境は実はとんでもなく素晴らしいものだったのかと甥っ子のはしゃぎようを見て気づきました。

 家族うち揃って栗林公園でお食事っていう素晴らしいシチュエーションを作って頂いてみんなで感激。ここは知らなかった。栗林公園は昔ながらの観光地ですが、地元民(特に若い人)はほとんどいかないというような雰囲気が少なくとも私が高校生だった頃はあったんですよね。でも、やっぱり、観光地として栄えてきた理由はあるなぁというか、完璧な日本庭園が久しぶりっていう事情を差し引いてもホント素晴らしい。部屋からライトアップされた松たちが見えて、ちょっと顔を出すとお月様まで見える。写真には撮れなかったですけど(>_<)
   

観光地つながりだと、新水族館ができて屋島が元気だと聞いたので視察?に行ってみたんですが、一時期休廃止施設だらけで人もまばらでこんなに素晴らしいところ何て勿体ないと思っていた様子はどこへやら、人がいっぱい来てて感激。やればできるんじゃん。2つ3つある休廃施設は残ってましたけど、ステキなアートギャラリーを見つけてさらに感激。ちなみに屋島の北嶺に洞窟があって、小学校の遠足で一回だけ行ってメチャクチャ面白かったのを覚えていますが、今行くとやっぱり印象は違うんだろうなぁ。

 ドライブしててうーんと思ったのは、幹線道路沿いの看板。以前からどうよと思ってはいましたが、アメリカ帰りもあって(屋外広告規制が厳しい)、幹線道路沿いの看板が余計に見苦しく映る。元々道路が狭いのに看板を林立させるからさらに圧迫感がでる。景観法の誕生は遅すぎたし、法体系上はほぼ完璧に見える都市計画法も、運用しづらい(線引きできない)という致命的欠陥に気づいた時点で(いやそれは制定時だったという議論もありますが)軌道修正すべきだったんですかね。

 パンダさんはいよいよ再離日が近づいてますが、今週は香川にいてもらって、のんびりしてもらう・・・というつもりでいたら、やっぱりそうもいかなくて何やかんやで立て込んでたよう。そういうタチなのかもしれないですねぇ、我々

お久しぶりです

2007-07-16 23:25:42 | 生活
台風が通り過ぎ、ホッとしたところ、新潟での大きな地震。そして夜にはまた別の震源地での地震。なんだか心が痛む自然現象が続いています。。。自然の何かの歯車が噛み合わなくなっちゃっているのでしょうか

最近すっかりご無沙汰しておりましたパンダです。そらまめさんに「おさぼり」と言われておりましたすみませんパンダも元気にしています。そらまめさんが書いているような違和感も感じつつ、元気に過ごしております。

そしてここ最近のパンダは、とにかくお世話になった方々先生や友人、生徒さんに会う充実した忙しい日々を送っています。本当にみなさんが2年以上ぶりの私を温かく迎えてくださり、そしてパンダのために忙しい中時間を作ってくれ、会うたびに感謝の気持ちでいっぱいになります改めて、素晴らしい人たちに囲まれて幸せだな~と思うと同時に、最高の宝物を持っているんだなぁ~と思っているのでもあります。

いろいろ慣れないことや違和感もいっぱいですが、みなさんの変わらぬ笑顔を見て、日本の夏を楽しんでいます。残り少ない日本生活、時間がある限り、いろいろな人に会って、元気なパンダの様子を見てもらいたいものです。しっかしやっぱ湿気がすごいっすねパンダのヴァイオリンちゃんが、この気候の変化を物語ってくれてますよぉ

開通と違和感の続き

2007-07-14 23:51:00 | 生活
 ブロードバンドがようやく開通しました。火曜にようやく一式届いて、無線LANの構築もプリンタ含めて終わったのでようやく普通のネット環境になりました。これで船便が届けばセットアップ完了ですー。

 帰国後大分経ったけど、すぐ慣れるんだろうという帰国前の予想と違って驚きシリーズはまだ続いています、実は。凄く奇妙に見えるのは電車に乗ってる人の相当割合が寝ていることかなぁ、あんまり人のこと言えませんが。なんでこれが不思議じゃなかったのかという気もしますが、やっぱり東京は安全なんだろうかというか、すっかり安全になったとはいえ、NYの地下鉄でもあんなに無防備に寝るなんてことはあり得なかったので。戸外に出れば自分の身は自分で守るっていう程度の警戒感は常に持っていましたし今もそうですが、こうも人前で大胆にスキをさらされるとこっちが心配になる。
 一番の違和感は、やっぱりみんな同じっていう雰囲気がどうしても漂うことですかね。根っこには、ほとんどみんなが日本人だという当たり前のようで実は全く当たり前じゃないことがあるわけですが、例えば街を歩いていてほとんど同じようなテイストの服装(例えばスキニーパンツ)に同じような高めのヒールで、しかも同じようにうまく履きこなせなくて同じように膝がガクガクしながら歩いているグループを見たりすると失笑を禁じ得ない。履きにくいなら「私には合わない」と思って履かなきゃいいだけなんですけど、そうできないんですねぇ。今考えたらクールビズだぁとか騒がれる前にどんなに蒸し暑かろうが上着を着てネクタイを締めていたのは、やっぱり「私は暑いからダメ」とか言って違う服装をするわけにいかないせいですよね。
 話を元に戻しますが、最初引っ越した先がちょっと郊外なのでそのせいで皆同じイケテない格好になっちゃってるのかと思って、イヤ、確かに半分はその通りですが、銀座に行っても表参道に行っても実は今度はみんなが同じように着飾っているだけで、残りの半分の根本的な違和感はどうしても抜けないですね。
 こういう違和感は抜けなくていいんだろうとも思うのですが、ちょっと切ないのは私達がNew Yorkで散々自慢してきた日本ってこんなんだったっけ(・ ・?)ってことなんですけどね。New Yorkでいい加減な事務処理や無礼な応対に合うたびに、日本は緻密で丁寧で親切だと思ったし、実際そう宣伝してきたんですけおど、いいトコロばっかりじゃなかったかぁと。当たり前っちゃぁ当たり前で、ぶつかられても誰も謝らないのは分かってたんだけど、傍若無人の酔っ払いとか、駅前で堂々と存在をアピールできるパチンコや風俗店とか、オレは客なんだと店員を罵倒する人とかはもうガッカリですよ。ガッカリついでですが、前にネーミングで文句を言った東京ミッドタウン、食わず嫌いは良くないと思って今日2人で行ってきたんですが、予想してた外から有名なモノもって来ましたという安直さもさることながら、消費者の見る目をバカにしてるんじゃないかという値段設定の方が残念だったかな。例えばですけど、39ドルの12粒チョコ7800円するってどう考えてもヘンですよ。

 なんかネガティブなことばっか書いちゃいましたが、復帰したお仕事も楽しそうだし、段々落ち着いてくると行動範囲も広がるだろうから楽しみはそれからですかね

日本

2007-07-04 23:27:30 | 生活
 というわけで丸2年ぶりの日本なわけですが、成田に降り立った第一印象は何もかもが小さいというちょっとアメリカンな感想。工事中だった南ウィングが完成してたんですけど、Brand Newなのになーんか通路が無駄に狭い、天井が無駄に低いとかと思ったりしたけど感覚おかしくなっちゃってるんですかね。あと、セットアップ中に大量に手続をしたり買い物したりして思ったんですが、日本=サービスがいいというわけではないですね、当たり前ですけど。傾向として完璧な対応にあう確率が圧倒的に高い気はしますが、ダメなとこは本当にダメだったし、なんかサービス良くするために疲れ果ててますみたいな雰囲気を感じることもしばしばなんですけどね。もっと楽しくやりましょうよというか。
 帰国した方の話だと3,4日するとあっと言う間に慣れるみたいな話を聞いてたんだけど、住宅の関係で全く土地勘のない場所に引っ越してきたってこともあって、違和感はそんなに衰えることもなく継続中。パンダさんはどう(・ ・?)
 ホントに久しぶりの日本で、なんだか「ついていけるかな!?」状態で不安を抱えながら戻ってきたパンダ。まだまだ住まいの場所に慣れていないこともあり、不安もありますが、やっぱり日本のご飯はおいしいですね(^。^)都内にもまだ出てないので、街の変化にまだ疎いのではありますが、お家の準備もだんだん落ち着いてきたので、これから少しずつ探検に行こう!と思ってます。また時間がある限り、できるだけ多くの人に会いたいなぁ~と欲を出しているパンダでもありました。
でも実は・・・NYも恋しくなっているのでありました(^_^;)


 ちょっとまだナローバンドなのでそんなにネットサーフィンも巡回先のチェックもできてないのですが、来週ぐらいにはいろいろと落ち着いてくるかなぁ。

The rest is still unwritten.

2007-06-26 00:50:36 | 生活
 というわけで、今日帰国します。パンダさんは一緒に一時帰国しますが、もう一学期残ってるのでまたNYに戻ってきますけどね。その意味では2人にとっての非日常は続くわけで、このブログも少なくともそれまでは続けようかなぁと思っています。と言っても仕事に少しでも関係あるネタは全く書かなくなるでしょうし、更新頻度も空いて細々続けてますという感じになるだろうし、何より私にとっては思ったことを書きとめる場所だったので、そうはいかなくなってしまうでしょうからちょっと雰囲気変わっちゃいますけど。

 New Yorkを離れることが寂しくないといえば絶対ウソですが、むしろ新しいチャレンジに向けてexcitedといった方が近いかな。人生の一番いい部分が終わったと悲観的に捉えることも可能なんでしょうが、そうじゃないよねぇというか、さらに新しい一歩を踏み出すんだというのがスゴク正直な気分ですね。自分らしくなったみたいなこと言ったけど、私にできることでお役に立ちたいものだなぁと。

 とかとか拙く書き連ねるより、たったの4分弱で今の気持ちをシェアできます、音楽って素晴らしいですね 映画館で何度もかかるのでチェックしたら歌詞が猛烈に気に入ってしまった。とりあえずYoutube→Unwritten NATASHA BEDINGFIELD

  I am unwritten, can't read my mind, I'm undefined
  I'm just beginning, the pen's in my hand, ending unplanned

  Staring at the blank page before you
  Open up the dirty window
  Let the sun illuminate the words that you could not find
  Reaching for something in the distance
  So close you can almost taste it
  Release your inhibitions

  Feel the rain on your skin
  No one else can feel it for you
  Only you can let it in
  No one else, no one else
  Can speak the words on your lips
  Drench yourself in words unspoken
  Live your life with arms wide open
  Today is where your book begins
  The rest is still unwritten


自己研鑽の途は続くわけだし、自分にできること、自分にしかできないことを深めながら、毎日新しいページを埋めていきたいと思います。 

2年間の変化

2007-06-25 23:33:08 | 生活
 そろそろ帰国ってことで。外形的な変化は修士号(公共法と環境法)をゲットしたとか、弁護士資格(NY州)をゲットしたとか、学会発表したとか、インターンである国の国連代表部でリーガルアドバーザーを勤めたとか、ちょっとしたpublicationの予定があるとかで、履歴書とかに書くのはこういうことなんでしょうけど、この手の変化はどうでもいいとはいいませんが、大して重要じゃないですねぇ、私にとっては。形あるものでしか評価できないことへの反発があるせいかもしれませんが・・・これ語りだすと長くなるんですけど。例えば北野武はいい映画を作るから立派なんであってベネチアで金獅子を取ったからエライわけではないとか、オリンピックのメダリストはメダルを取ったからスゴイんじゃなくてスゴイプレーをしたからスゴイんだとか。逆に言うと北野監督だって変な映画は作るし、メダリストだっていつも勝つわけじゃない。賞とかは後でついてくる結果でしかないんだけど、映画のよさとかプレーの質とか分からない人はそれしか見ないし、人を見る目についても同じことが言えると思っているので、単に○○大出身とか仕事は○○ですとかだけで感心されると引いてしまうことが何度かあって、だから帰国して外形的な変化だけで感心されたりすると多分引いてしまうと思う。同じ文脈で、外形的な肩書きだけで誰かを蔑むような論調をみると、そういうことを言ってる人が逆にかわいそうになる。目を見開いて眼前のものを自分の目で見て自分で判断できないんですから。ちょっとエンドレスになりそうなのでこの辺りでやめますが、ブログを一応!?匿名で続けたのもどこの誰だか分からない透明な存在になって内容だけで判断してもらいたかったという部分もあったのかなぁ、多分。

 2年で期待以上だったこと、予想通りだったこと、予想外だったこと等々いろいろだけど、期待以上だったのは何より勉強が面白かったことかな。ある程度何でもできるけどその人なりの特長があるみたいな人材像をイメージとして持っていて(だから理想はオーフェルマウスやコクーなんですけど(ちょっと古))、特長を伸ばそうというのが留学の動機だったわけですが、実際来て思い通りの勉強になるかどうかなんて分からなくてそれなりの不安はやっぱりあったわけです。留学準備を始めた3年半ぐらい?前のアメリカはまぁ一言でいうと環境ネタにとってはDark Timesで、アメリカでいいのかなぁというのもあったし。言語の問題とか法学教育の充実っぷりとか考えて渡米したわけですが、いる間に非常にドラマティックに変わって、そうなると元々法制度面でInnovationが得意な強みが活きてきてもう最近は活気がみなぎっているし、そういうのと併せて、勉強も一部不満(ごく一部には強烈な不満)はあるけど全体で見れば非常に満足度の高い勉強になったと思う。勿論やればやるほどというか不十分な点ばかりで今後も何とかimproveしていきたいなぁと。そのための基礎ぐらいはできたんじゃないかと思う。

 予想外だったのは英語。頭の回転どおり言葉が出てくるって状態には最後までならなかった気がする。いや一応英語でポポンポポーンとと出てくるんだけど、日本語で脳を回しているときのドドドドドドーンという感覚とはどーも違う(訳分かんないですね)。英語で夢をみるようになると聞いたことがあったから期待したたけどそれもなし・・・というか、これは言語に関わらず夢を見てない(覚えていない)だけなので参考にならないか。もっともいつの間にやら電子辞書を持ち歩かなくなって久しいし、気分転換にカタメの英語の本を読んでそりゃ違うだろと突っ込んだり、映画やミュージカルも苦労しなかったり、まぁ進歩したのよね、と慰めてみる

 一つ嬉しいのはパンダさんが非常に忙しそうにしてることで、エントリも少ないですよね 留学ってまぁ言ってみれば私の都合で、日本での仕事もやめて渡米ということになって、英語の問題もよりハードルが高かったわけで、うーーーんどうかなぁと思っていたけど、なんとか頑張って、半年遅れて始めたマスター・プログラムも順調!?だし(私より成績断然いいし)、オケにも入って演奏機会も増えて仲間も増えて、予定が合わなくて困るぐらいなので、有難いことだなぁと。そういう意味では環境法という非常にニッチな分野も音楽も存分に満足させてくれるニューヨークエリアには感謝しきれません。

 私にとって一番重要な変化は自分らしくなったことかな。私を知ってる人は元からマイペースだったじゃんと突っ込むだろうけど、いやそれでもそうなんですよ。道を歩いて誰にも見られないことにも慣れたし(Tシャツ、短パン、サンダルで42ndをウロウロするの最初タメらうんですけど)、皆が違うから「あぁそうなの、違うものだねぇ」と認め合うことにも慣れたし、何でもない場面でもオカシイと思ったらすぐ実行に移すやり方に影響された点も大きい。平均的なNew Yorkerなんて概念はそもそも存在しないし、誰かに合わせてればそれでいいなんてことはココではあり得ないですから。おかげで何の気兼ねもなく「私はこうです」というままでいられたと思うし、似てる点・違う点考えているうちにどんどん自分らしくなった気がします。日本に帰るとそうは言ってられない場面が多いと思うけど、まず自分の頭で考えることは大事にしていきたいと思う。