パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

いろいろ

2006-04-30 22:04:29 | 音楽
ここのところが続いて気分もです。
そうそう、Lさんのに行ってきました。初合わせ、かなりでしたが、楽しかったです一つの音楽を二人(Pf&Vn)で奏でる、しかもその曲を書いた人と共に。いろいろアドバイスをいただきながらだいたいの流れをつかむことが出来たので、しっかりそれを表現できるように練習しますです

明日は20:00~NYUのオーケストラの演奏会。コダーイにドヴォルザークのチェロコンチェルト、ベートーヴェンの運命という聴き応えも弾き応えもあるプログラムです。どうなることやら???そらまめさんも英語学校の友人Rさんも駆けつけてくれる予定です。ということで、そらまめさんの感想を楽しみに・・・とにかく本番パンダ自身が楽しめるよう最後の追い上げをしようっと。

しかし4日後に控えた実技テストの曲がなかなかうまく弾けずとにかく音程が定まらないあ~音程は本当に一生の課題パンダの師匠にもいつも注意され「どんなきれいな音を出しても、完璧な音程でないと意味がない」と言われています。オーディションに受かってから余計にレッスンが厳しくなっているような気がするパンダでありましたいつもトホホ状態で、そらまめさんに嘆いていますがそらまめさんから返ってくる言葉は「誰かに注意してもらえるだけ幸せなことだよ」と、とってもプラス思考のお答えが。パンダも少しでも音程に自信がもてるよう、かなり気をつけた“ゆっくり”練習が必要です

実は・・・

2006-04-29 23:14:05 | 生活
今日はパンダたちにとっては大事な記念日、そう結婚記念日ですいよいよ5年目突入あまりにも月日が経つのが早すぎで、なんだか信じられない気分です毎年この日はリッチなお店でというのがパンダたちの楽しみだったのですが・・・今年は二人ともテスト期間中ということで、なかなかそのような気分になれずテスト終了後の5月半ばまでお預け!となりましたとはいえ、そらまめさんがメッセージカードを用意してくれていて嬉しかったです そしてパンダとそらまめさんの大親友Kさん(もちろんパンダたちの挙式にも出てくれました)がただいま香川で結婚式を挙げています。時差はあるものの29日、同じ日に。なんだかこの偶然ってすごいですよね

一昨日、ALI(英語学校)のセメスターが終了しました。やっとクラスのみんなにも慣れ・・・という頃に終了。ホッとした気持ちとやはり寂しい気持ちとで複雑な気持ちであるパンダですとはいえ、やはり疲れていたのか昨日は21時には状態でした。でもクラスのメンバーをはじめ担任の先生たちにも恵まれ、本当に充実した時間になりました。満足ですしかし想像以上に会話をすることは難しいですね。もっとすぐに身につくと思っていましたがやはり年齢的なことや性格、国語(文章)能力などいろいろ関わってきますね、語学の勉強はでも語学の勉強をすることで、同時にアメリカという国(歴史、人)を勉強することができてプラスになったことは間違いないと思います。英語学校はとりあえず終了しましたが(一応本来の音楽の勉強のみになります)、少し休憩したら、また英語勉強がんばらなくてはですね。


明日はスタテン島のLさんのところに行ってきます。Lさんが自身(ピアノ)とパンダのために作曲してくださった「Time Blossom(時の開花)」を初合わせします。どうなることやらドキドキワクワクのパンダですこの曲を5月11日に日本人のSさんのお宅で演奏する予定です。これまた気合入れなきゃですね

アメリカ温暖化小ネタ集ー訴訟とゴアとネイティブ・アメリカン

2006-04-29 00:58:58 | 環境ネタ
 ここ最近見聞した小ネタを3つ

1.NYほか10州が温暖化規制の不作為でまたEPAを提訴したそうです(27日) 10 States Sue E.P.A. on Emissions
 Clean Air Actでパワーセクターの温暖化規制を行わないのは違法だ(裁量の逸脱(Arbitary and Capricious Abuse of Discretion)だというのでしょう)という主張のようです。CAAの規定でイキナリD.C.Circuit(東京高裁に相当)からになります。ちなみに昨前のD.C. Circuitの判決Massachusetts v. United States 415 F.3d 50(現在Supreme Court待ち)は同じCAAでも自動車でした。新聞記事情報ですが、今回はClean Air Actで温暖化規制ができるかという論点(前回は3者3様のSplit Decisionだった=Open Questionです)に焦点を当てているそうです。

2.ゴア元副大統領出演の温暖化映画 
 同期の友人の方にお教えいただきましたm(__)m Inconvinient Truthってやつで、5月24日公開らしい。予告編を見ると結構アジってるようにも見えますが、「真実ほど怖いものはない」「真実を見よう」というのがウリのようです。インパクトはありそうで映画の出来にちょっと期待

3.Renew US:ムービークリップ 
 ソフトエネルギーさんのページ経由で発見しました。Renew US; FUTUREFLEXが2055年?のアメリカ(気候変動克服済み)を描いています。まあバカバカしい夢物語なのですが、とはいえ不思議とスッキリします(笑)。
 むしろここで注目すべきはソフトエネルギーさんがおっしゃるとおりネイティブアメリカンが風力推進で絡んでいることの政治的な意味なのかも。ちなみに製作協力は石油産業と元CIA工作員の内幕を描いたハリウッドのシリアナのスタッフらしい。ジョージ・クルーニーが“Why am I being investigated?”など真に迫った演技でオスカーとったやつですね。さすがのクオリティーです
 

Exam - Constitutional Law

2006-04-28 20:31:29 | ロースクール
 今日からExam Periodです。今朝早速試験でした。感動の?Constitutional Lawです。授業終了から中二日、そりゃないよ、運が悪いなぁという気もしないでもないのですが、準備期間が分散されるので終わってみるとまんざらでもないか
 問題も過去問の傾向どおりだったです(人権系、統治系、理論系が一つずつ、それぞれいろんな論点がごちゃまぜ)。実は、過去あった奇をてらった設定ーある日突然、200年以上失われていた「Graipfruit Weekを設定できる」という憲法の条文1.6.5が見つかって、議会がGrapefruit Act(20人以上を雇用する者は毎日従業員にGrapefruitを同週間中配らなくてはならない)を制定ーとか、ーフレドニア人(ご存知の通りフレドニア語を話す民族)の一部が破壊活動をしていることが分かり、経済に影響がある反面、フレドニア人差別も激しくなったので、フレドニア法を作って彼らの損害賠償を容易にすると同時に移動を制限する法を作ったーを今回もちょっと期待していたのですが、Greenwich州のSenator Mr. Furman Vanderbiltにメモを書くぐらいしか笑えるネタがなかったのはやや期待ハズレ アレ、過去問を見たときと違って心に余裕がなかったせいか
 疲れてしまったのか帰ってぐーぐーお昼寝してしまいました ふーっ。あと二つです。

Last Class

2006-04-25 23:38:23 | ロースクール
 今日はこのロースクール最後のクラスでした 出願先の下見と称して(半分は観光でしたが)初めてここを訪れたのが1年半前、最初の講義のIntro to U.S. Lawのために緊張しながら門をくぐったのが8ヶ月前。わずか1年、されど1年、決して長いとは言えないけどいろんな想いが詰まった濃密なLLMプログラム、今日で終了です(ってまだ試験がありますけど。。。)

 本当は最後の講義はEvidenceになるはずだったのですが、ご不幸があったらしく(そりゃしょうがない)、いつぞやも書いたConstitutional Lawが最後の講義に。そういえば大学時代の最後の講義って覚えていないなぁ、4年の秋学期は就職も決まって勉強してなかったものなぁ~などと思いながらロースクールへ。
 とっても面白いと書いた彼の講義、やっぱり皆同じ感想だったらしく、彼がMichigan Law Schoolに戻ることもあって、何かプレゼントをしようということに。私はお金を払っただけですが、やると決めた時のJD生の団結力・行動力というのは感動的ですらありました。んで何を送ったかと言うと、授業で扱ったケースにちなんだ品を集めた「Commerce Clauseバスケット」で、NY製ワイン(Granholm)、Cotton(Dagenhart)、ミルク(West Lynn Creamery)などをあみ細工バスケット(Wickard→Wickerのダジャレ)に入れてプレゼント。ついでに彼が度々”Great Chief Justice“といっていた John Marshallの絵も。
 んで、今日の講義が始まる前に代表者が手渡し。これはDagenhartかな?これは・・・?などと呟きながら一つ一つ手に取る様子は感極まりそうな場面で感情を押し殺して冷静さを保つのに必死なよう ちなみにそのJDの代表者、感謝のギフトを渡すことはこんなに大人数の講義では初めてだと言っていた。確かにこんなに素晴らしい教授を思い浮かべるのは難しい

っと感動的な始まり方の最後の講義の中身がこれまた感動的だった 最後なのでもうケースを扱わず、憲法解釈の一般論の対立的な見方二つ(Ely・Carolene footnoteのプロセス重視の考え方と、Dworkinのその批判、「切り札」としての人権の考え方―ちなみに大学時代の長谷部教授の講義は二つとも紹介した上で後者よりだった気がする)をさらりと議論した後、徐々に生徒達へのメッセージへ。

 あなたの理論は、時にあなたの好まない結論を導くだろう。
 ただ、法を学ぶことは公的制約を学ぶことだ。
 好きな理論、あなたのヒーローを持ちなさい。
 いつも好む結論ばかり得るのなら、それは理論がないことを意味するだろう。

 私は、君達が実際には憲法問題を扱うことはほとんどないと分かっている。
 でも君達は1月にそこに座り、それを学んできた。君達は、今やConstitutional Lawyerだ。

 考えて欲しい。
  あなたはフォーマリストか、リアリストか。
  テキストはどれくらい重要か。
  立法府と司法府を信用するのか。
  両方なら、いつ一方をより重視するのか。
  それはなぜなのか。
 もし答えがあるなら、それに従い続けて欲しい。そしてConstitutionを実践し、広めてほしい。

 ありがとう。



パチパチパチパチパチ
皆ただの拍手で足りなかったのか全員のスタンディングオベーションに
いや、こっちこそありがとうですよ。こんな素晴らしい講義が最後の講義になった自分の幸運にも感謝。
このロースクールで学んだことを実践し広めていくことが今後の目標です。

なーんて最後のつもりで最後にならないと洒落にならないですね あっ、ちなみに留学期間はもう1年あります。来年の行き先も決まっていますが実際卒業しないとそれも台無しに。試験頑張らなきゃ。勉強勉強

演奏会&サヨナラライヴ

2006-04-23 23:25:30 | 音楽
今日も昨日、今日とお天気が悪くしかもかなり肌寒くなっていますでも夕方前からはお天気も回復

そんな雨の中、今日はNYUのホール(Frederick Loewe Theatre)で行われるchember musicコンサートに向かいました。1月に入学してから、オーケストラではこの舞台にのりましたが、ソロ(Vn&Pf)で演奏するのは初めてそれなりに緊張はしていたものの、本番は集中でき静まった会場の空気や音を楽しんで演奏することができました。でもこのホールの響きはちょっとなのが残念です。しかも今日は舞台の後ろに分厚いカーテンがひかれてあったため余計に音が吸収されてとはいえ無事にまた一つ終わりました。終わって「ホッ」とした時、思った以上に体は疲れていることに気づきやはりそれなりに緊張していたのでしょうね聴きにきてくれていたそらまめさん、いかがでしたか
 うん、すーぅっと演奏に入って、何ともナチュラルな調べで、気合が入りすぎもせず、主張しすぎることもなく、でありながら何かが伝わるいい演奏だったように思います。以前もう音楽的興奮を味わえないのかなぁと思ったベートーベンも、こういう肩肘張らない雰囲気なら好きになれる気がします 

その後、小・中・高と同じである友人Tが急遽日本に戻ることになり、そのお別れライブに行きました。というのも彼女はバンドのコーラスをしているから‘お別れライブ’ということなんですそして彼女は「SANUKI」の仕掛け人。ということで今日もみんなでうどんを作りましたよ来てくださった友人たちにこの打ちたてのおうどんをおみやげにという企画。そらまめさんもパンダもはっぴを着て、もっぱらうどん舞台で活躍をしていたため、あまりライブをゆっくり見ることは出来ていないのでありましたでもそらまめさんも以前一度経験したうどん作りを思い出しながら頑張って打っていましたよいかがでしたか明日は筋肉痛かな
 う~ん、所詮イースト・ビレッジのライブハウス、うどん打ちに適したコンディションになるハズもなく、ちょっと苦労したけど、何とか皆交代々々でお土産分打ち切りましたね(注:今日は茹で&サーブはなし) いろいろ関心もって聴いてくれる人もいたし、イーストビレッジとヒーリング系ライブと讃岐うどん、ミスマッチにならず交じり合うのが土地柄かもね


ゆっくりそのライブを満喫したかったのですが、そらまめさんも試験中で大忙しそしてパンダも明日・明後日と朝から英語のテストということで、早めにしました。


Tがいたからとっても心強かった。彼女のパワーはいい意味でとてもすごくて、行動派。尊敬できる友人です本当に今月末で彼女がいなくなることは信じられないし、実感もないでも・・・彼女は同郷の仲間。離れててもいつでもまた楽しくおしゃべりできるから。そう自分を励ますパンダでありました。
春はお花が咲き、とても気分がいい大好きな季節だけど、それと同時にたくさんの別れもあるからなんだか切ない季節でもあります。まるで花びらが散るように・・・ここ2日続いた雨は彼女とお別れするみんなの気持ちだったのかもしれませんねでも春は新たな出会い、そしていろいろなもののスタートの季節でもあるよね

バトン

2006-04-22 23:51:22 | 音楽
ヴァイオリンの大好きなnaoさんからバトンをもらっていたのですがお返事が遅くなってすみません

Q1.あなたのリラックスタイムは? そしてその場所、方法は?
う~む、これは難しい質問というのもそらまめさんもあきれちゃうくらいパンダはリラックス時間を楽しむのが下手です
やっぱりおいしいものを食べているときと大好きなを食べているときかな後はお風呂にアロマオイルを入れたり、お部屋でお線香をたいたりして香りを楽しんでいるとき。そして一番の贅沢&リラックスはアロママッサージ(エステ)ですかね

Q2.一番好きな曲はなんですか? 聴く曲なら・・・ 弾く曲なら・・・
う~んこれまた難しい質問聴く曲・・・いつもこれを必ず聴きます!というものはありませんが、こちらに来てジャズ(ジャズヴァイオリン)を聴くのが楽しくなりました弾く曲・・・以前は特に人前で弾くのが苦手だったモーツァルトかな?あっ、最近ベートーヴェンも以前よりかなり好きになってきています

Q3.10年後、あなたとバイオリンの関係は??
間違いなくより深くなっていますそして今よりも自然体(まるで自分の体の一部のように)で演奏できるようになっていることを期待して

という感じです。さてこのバトンにはルールがあるようです。
1、回してくれた人の質問に答える
2、次に回す人への質問を考える
3、バトンを手渡してくれた(回してくれた人)へのメッセージ
4、そして最後に3人に回す
ということで
<質問>
1、最近思いっきり笑った出来事は何?
2、物事がうまくいかなかったり、イライラしたり自分をコントロールできないと  き、どうやってそれを切り抜ける?
3、あなたの尊敬する人は?その理由は?
4、結婚してと思うことは?またって思うことは?
<手渡す人>
パンダの同級生たち見ていて時間があったら答えてね
Jenniferさん、ぶちこさん、うえPさん

バトンを手渡してくれたnaoさん
こっちにくれることが実現しますように
お互いヴァイオリン生活を楽しみましょうね

テレ・サンターナ、ロイ・マカーイ

2006-04-21 23:44:52 | サッカー
サッカーネタを2つ

○元ブラジル代表などの監督だったあのテレ・サンターナ氏がなくなられたそうです サンターナ氏が死去 
 彼の最高傑作は82年WCのクアトロ・オーメン・ジ・オーロ(黄金のカルテット;ジーコ、ソクラテス、ファルカン、トニーニョセレーゾ)なんでしょうけど、ビデオで見た当時のチームよりも、僅かながらも記憶に残る92,93年のサンパウロの方が印象深いですね ライー、ミューレル、トニーニョ・セレーゾ、カフー、レオナルド、(そういやエスパルスにやってきた屈強DFロナウドもいましたね)、今思い出しても衝撃的だし、破った相手が強さの絶頂だったバルサとミランだったし、その約10年後、4年間で3回リベルタ・ドーレス、2回トヨタカップを取ったビアンチ・ボカよりも強かった気がします。でも一番衝撃的だったのは実はゴール直後の「トォニィイィーニョ  セェレェーゾォォオオオ」というカマビスシイ日テレの実況だった気もします そういえばNumberか何かのセレーゾ氏のインタビュー記事で、「あのゴール&勝利で、ようやく呪縛(注:彼のミスからの失点が82年のイタリア戦敗因の一つ)から解き放たれた」みたいな発言があったように思うのですが、その思いが乗り移った実況だったんでしょうか←そんなのNHK山本アナぐらいしかできない気もしますが。
 心からご冥福をお祈りします。

○オランダ代表のワールドカップメンバー候補33名が発表になったそうです。なんでこんな時期にわざわざ、CLでミランが優勝したらセードルフを入れざるを得なくなるからか?、後でやる羽目になる「外れるのは~」という会見はろくなことないよとか思いながらメンバーを見てふんふんと思っていたのですが・・・。
 あれ、ロイ・マカーイがいない すっかり過去の人になったクライフェルトも当然いないし、ニステルローイに何かあったらどうするつもりなんでしょうか? カイト? オランダは今大会何かを成し遂げるには特にDF陣が若すぎる気がします。

またまた

2006-04-20 23:57:09 | 音楽
いろいろな経験ができそうですというのも先日受けたオーディションの合格メールを今日いただきましたどういう感じになるかなどの詳細はまだですが、とりあえずパンダにとってまたいい経験&修行(勉強)になりそうです。正直、またいろいろな心配事も増えそうですが、とりあえずはホッとしています
とはいえど今週日曜日にもNYU生徒なって初のコンサート(オケ以外でのVn&Pfだけでの演奏)がひかえてますそして来週頭は、いよいよ来週で英語学校の今学期が終了するためテストがあるんですね~いやはやまだまだイベント目白押しってか

また昨夜は「フィガロの結婚」を見て来ました。これまた素晴らしい&楽しいオペラでよい時間を過ごすことができました、おかげで今日はちょっとお疲れモードのパンダでしたがというのも20:00~始まるオペラ。昨夜の帰宅は1:00A.M.となってしまったのででも駅まではそらまめさんが迎えにきてくれたので安心でした

体験的NGOの育て方

2006-04-18 23:41:39 | ロースクール
昨日のゼミのクラスメートの発表の中で、むしろDicta(傍論)的ではあったのですが、彼女自身が設立者のNGOの生成をクリアカットに説明している部分があって非常に感心してしまいました。

Step1;種蒔き期「やりたいことにお金を費やす段階」
 何をやるにもお金が要るわけですが、お金をもらってくるには目に見える「結果」が必要、結果を得るためには何かしらプロジェクトを仕上げなきゃいけない、加えて経験ある団体の指導を受けた、そうこうしているうち(ここがメインテーマで守秘義務であんまり書けないところですが、とあるリーガルチャレンジをしたんですね)に認められていったと。
Step2;第一収穫期「やりたいだけのお金はある段階」
 んで、結果が出るとお金ももらいやすくなるってことで、いろんな団体からお金をもらって「サバイバル」のための収入だけは維持できるという状況になるわけですね。活動自体は軌道にのるわけですが、自転車操業的な状況に変わりはないのかも。
Step3;安定成長期「やりたいことをやって収入も得られる段階」
 さらに成果を挙げると、余裕資金もできて、専門家にコンタクトしたり、新たに人を雇ったり・・・で、ますます成果を産みやすくなるというわけですね。Step1の時期には7人だったのか50人にまで増えて、今や同国有数のNGOとか。

 そんなの何やるにもこの手の段階を踏むのは当たり前じゃんと片付けるのは簡単なのですが、経験もないまま正義感だけでやっていく最初の段階の苦労は想像に難くないわけで、その後の見通しを持って活動するかどうかって結構大事だと思うのです。最近フィールド・トリップなりこまごまながら自分の足を使ったりしていると、この手の団体による政府代替というとヘンですが、“Public”を政府一人が背負わなくてよくなる意味は非常に大きいんじゃないかと思うことしきりで、何とか力を伸ばせないかなぁ~とモンモンと考えることが増えているんです。ここで「背負う」というのはadvocacyにプラスして、Pluralistic Policy Making過程の中での「背負う」ということにとりあえずさせてください。
 例えば(話が飛びます)、公取 v. 新聞協会で公取側に立ってシステマティックに活動するようなNGOっていますかね? ややこしいのは、通常ならNGOにとって主戦場になるメディアがああいう状況ってことで(地方議会の意見書なんて普段は見向きもしないくせに)、従って「背負う」ならメディア「世論」上四面楚歌の中でロビイング合戦に参戦するか、違う媒体を使うか(ネット)、土俵を変えてしまうか(司法)という具合になるでしょうが。こうもPolitical Processが歪む/失敗すると、「独立」行政委員会とはいえ政府の一員がやる大変さは想像に難くないわけで(公取というのは特定の(業界)応援団体を持たない点で私のエリアの環境と近しいってこともあります)、同様に背負う人たちがいると話が違うだろうことも想像に難くないわけです。訴訟で公取が特殊指定を廃止しないinactionにチャレンジするのは行訴法が変わったとはいえ主婦連ジュース訴訟的standingなで斬りが待っているでしょうし、何より主張とは裏腹に公取を疲弊させることにより新聞協会を支援することになるでしょうが、同じ訴訟でも販売店と組んで一芝居打つとか、非新聞系マスメディア(NHK)に取り上げてもらうとか(すでにカバーしてましたっけ?)、何とかやりようがあるんじゃねぇーかと直感的に思ってしまいます。

 といってもやっぱりリソースが要りますよね。実績を出すのに資金が足りない、資金調達には実績がいるという卵・鶏状態に逆戻りになっちゃうわけですが、ここに何かスパイスかけられないかなぁ~、いやそういう所にgovernmentが介入してもろくなことはないんじゃねぇかとかモンモンはしばらく続きそうです。ちなみに3年前ほどにできた環境保全活動・環境教育推進法の制定動機は、量的拡大だけじゃなくって質的拡大(「背負う」人を増やすこと)にもあったハズですが、ほとんど唯一の実体規定の人材認定等事業者登録って、(3年以上の実績を求めたりして)Step2以降にしか効かない気がします。ピントがずれているような・・・。

話がアチコチぶっとんでる気もするのですが、オチなしのつぶやきでした