パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

ハーレム・ゴスペルツアー ~ 魔笛@Metropolitan

2006-12-31 23:56:45 | 音楽
 御来訪3日目。今日も音楽三昧の予定
 午前は日系のハーレム・ゴスペルツアーに皆で参加。待ち合わせ場所のヒルトンホテルで何と大学の同級生に出会うというなんともまぁSmall Worldな体験を(職場が同じビルなんですが、7年で2,3回しかバッタリ会ってないのに)。地下鉄に乗ってハーレムへ。イーストハーレムをトランジットで何回か乗り降りしたぐらい、セントラル・ハーレムは初めてで我々にとっても新鮮。行く途中もツアーならではのいろんなトリビアを教えてくれて、JazzのTake the A Trainは地下鉄A Trainでハーレムに行こうってことだったり、降りた駅のA,C,B,Dの125th St.はマイケル・ジャクソンのBADのMusic Videoのロケ地だったそうで(何回見たことか)。
   
そういえばそんな気がする。へぇ~と感心しながらWalking Tour開始。
 ハーレムは通りに名前がついてて早速面白い。アポロシアターで先ごろ亡くなられたJames Brownの追悼メッセージが掲げられてたり、昔荒れ果ててしまった時に何とかしなきゃという思いで描いた絵がキレイだったり、最近バスケのMagic Johnson経営のモールやスタバやらのおかげでガラリと雰囲気が明るくなったりとか(Win-Winですね)感心することしきり。
    
 建物の高さの制限もあってか、とても空を近く感じることができ、の素敵な空が広がっていて、久しぶりにいっぱい空を見ることができた気がします。想像以上に魅力的な街でした

 ゴスペルはBaptist Churchで。先週のクリスマス・ミサはローマン・カトリックで所謂「ミサ」だったけど、何もかも違ってました。説法を聴くんじゃなくてノリのいい参加型の集会。こういうミサからJazzとかHip-Hopとかいろんなものが派生していくのは容易に想像できる。New Year's Eveミサに備えて人が少なめだったようですが、雰囲気は堪能できました。
 本当に、ノリノリの明るい曲ばかりで、思わず歌詞が分からなくても手拍子をしながらステップを踏んで、口ずさんじゃう感じでしたね

 ゴスペルの後は、音楽三昧の締めくくり、ということでメトロポリタンオペラへ。魔笛です。実は2人にとっては思い出の演目で、というのも新婚旅行の時ザルツブルグ音楽祭で聴いたオペラ。非の打ち所がないとはこのことで雰囲気も合わせて何もかもに感動しました(4年半経った今でも私の中で最高のコンサートかな)。今回のメットの公演は話題も持ちきりで、英語・短縮のFamily Friendly Versionの魔笛を上演すること、30日には映画館で生中継すること、31日には日本人のMari Moriya(森谷真理)さんがメットDebutをすることなどなど。日程の都合もあって31日に行くことにしたのです。
   
 それなりに満足していただけはしたのですが、期待が大きかったせいか?、そのザルツブルグと無意識に比べるせいか?少なからずDisappointingでした。
○キャストがパパゲー、ザラストロを除きイマイチ。(後で分かったのですが、31日のこの公演は他の公演ではやってない人が多かったので(キツイ言い方をすると2軍みたいな感じ?)、そのせいでしょうか? だって他は評判いいんだもん)
○短くしすぎ。特に思い悩むシーンが大幅に削られて、タダのヒーロー物語に。これも含めてFamily Friendlyってことなのか(・ ・?) 悩まない走れメロスか、ドラゴンクエストのよう。
○英語歌いにくそう。ナインとノー、イッヒとミーじゃ響きが違うし。母国語の利点がない人(我々)にとっては音楽性のロスの方が大きく聞こえる。
○Moriyaさんは、あの有名なソロは素晴らしかったんだけど、その他は如何せん「夜の女王」と言うには声量不足・迫力不足が否めず、結局「女王」っぽくなかった、残念・・・と聴いてるときは思ったのですが、Debutってほとんどプロデビューに近い、まだ20代なんですね。超新星じゃないですか! 拍手が間違いなく一番多かったです。今後の期待が膨らみますね

 まぁ何でしょう、会場には家族連れが多かったし、メットのこういう間口を広げる取組自体は素晴らしいと思います。舞台演出なんかはさすがの一言だったし。しばらく来てませんでしたが、また何度か来てみたいなぁ。


  オペラの後は、今夜は大晦日ということで、用意をしておいた“白鶴”でおとそをし、ちよだ寿司に注文しておいた“おせち”とお寿司を囲みでゆっくり今年最後の夜を過ごしました。幸せでした

Les Miserables ~ Chris Botti@Blue Note

2006-12-30 23:57:56 | 音楽
 御来訪2日目。午前中SOHOをフラフラ。家賃高騰にめげず踏ん張って頑張ってるギャラリーやらショッピングやらで独特な雰囲気を楽しみながらのお散歩。ちょっとしたあき時間があったのでチェルシー・マーケットに行ってお土産をゲットしてもらって、ここからは楽しい音楽の時間の始まり始まりぃ~ ということでまずブロードウェイへ。最近復活したLes Miserablesへ。
   
感想はぁ~、3時間近い大作、キャストも大勢で迫力もあってご両親にはそれなりに楽しんでいただけたようでしたが、個人的にはハッキリ言うとイマイチ。ロンドンで見たら感動するような気がするだろうなぁ~という気はするんですが、ちょっとシアターの外を覆い尽くすアメリカ的ノーテンキさと合わないと思う(向かいはThe Producers, お隣はSpam A Lotだし)。むしろ日本人が演じた方が得意かもしれませんね。あと、非常に重要なFantine役の女優さんが(風邪でもひいていたのか)ブロードウェイレベルではなかったのが致命的だったような けど本格的な音楽で、大作であるが故に心理的な比較対象がオペラになっちゃうせいもあるかもしれないんですが。
 実は、パンダは10年くらい前にロンドンでこれを見ました。そのときは今以上に英語が???状態にもかかわらず、もう涙が止まらなかったのです。演技の素晴らしさだけでなく、圧倒される歌唱力にそれに比べれば、今回はなんだか冷静だった気がします。ストーリーも事前にお勉強して行っていたからか意外と何も知らず、無知な真っ白な状態で目の前に繰り広げられているPlayに集中する方がいいのかもしれません。またこちらに来て、ラッキーなことにいろいろな経験ができて、このような舞台にも少し見慣れてきたことも関係あるかもしれませんね。「あぁ無情」をよく知っていた父は喜んでいましたよ。よかった

 ユニオンスクエア~ヴィレッジを散策して、一路ブルーノートへ。今最も勢いのあるトランペッター(だけでなくJazz Musician)、Chris Bottiのライヴへ。
   
イケメンだの貴公子だの言われてて実際その通りで、登場するなり"We Love You"とおっしゃってるこちらのマダム軍団がいたりしてビックリしたのですが、一番ビックリしたのは彼の奏でるトランペットの音。最初のアヴェ・マリアの音の何とマイルドなこと 宗教的な雰囲気も漂う優しさと温かみの詰まった絶妙な音、女性でなくてもとろけます。サックスよりも柔らかいんじゃないかと思うぐらい。特にマイルス・デイヴィスのレパートリー(Kind of Blueの曲とかMy Funny Valentineとか)は感動。メンバーへのリスペクトに満ちている点も素晴らしい 実際みんな凄くて、特にピアニストのBilly Childsはわざと引いたり、出るときはパンチを効かせたり素晴らしかった(←4つのグラミー・ノミネートらしい。他はBilly Kilson(ds), Mark(g),James Genus(bs))。しかもというか、最後に我々のお気に入りの曲を演奏してくれたんですよね

 そう、最後はパンダの大好きな曲、映画「ニューシネマパラダイス」からでした。もう鳥肌ものでしたとってもイケメンで人気があることは知っていて、ひねくれもののパンダは、逆にそんなに期待していませんでした。「みんなが言うほどじゃないんじゃない?」と。しかし、やはりこちらの聴衆者の耳は確かでしたそらまめさんも言っているように、最初の一音から全く違っていて、マイルドでまるで語りかけているような音色でパンダは感動しっぱなしでした。またライブ(メンバー)の雰囲気もとても良くて、トークをはじめ、ライブ運びもテンポよく、全く飽きることなくエンジョイできました。母もトランペットでこのような優しい音を表現できることにビックリしていました。とにかくChrisの音楽表現力は素晴らしいものだと思います。
 ライブ終了後、彼のDVDを購入し、サインをしていただき、ばっちりツーショットを撮っていただきましたもうすっかりファンになってしまいました。またぜひ彼のライブに行ってみたいです。あっ、ちなみにBlue Noteのはもちろん、も想像以上に美味でしたよ。

グッゲンハイム~Sarabeth's~Fifth Ave.

2006-12-29 23:50:31 | 生活
 というわけで、御来訪1日目。去年メトロポリタンとMOMAは行ったから、グッゲンハイムにでも行こうということで一路UESへ。シカゴのフランク・ロイド・ライト博物館で感動したというのもありますしね。外壁はずっと工事中で見れませんが、やっぱり見事な建築。展示はFromグレコ to ピカソのスペイン絵画展をやっていました。名画ぞろいでしたが、いろんな視点が入り込んで複雑に絡み合いながらシンプルに表現されるピカソの絵はやっぱり素晴らしいですね。
 グランドセントラルターミナルで、丁度蚤の市らしきものをしていて、それを眺めながらゆっくり美術館に向かうとやはり、というか想像以上の人が行列を作っておりました。でも入ったら、人は多いものの素晴らしい空間に包まれた美術館で、気持ちよく作品を観ることができましたね

 んでお昼に実はSarabeth'sを予約してて一路Central Park Southへ。いろいろ有名ですが特にブランチのオムレツが名物ということで頼んでみた。こんなにゴージャスなオムレツとは。
    
ホント、すっごいオムレツでした。すっごくおいしかったし、添えられているイングリッシュマフィンもおいしかったです。しかし、やっぱりすっごいボリュームで、結構お腹に溜まりました 

 ゆっくりランチの後はホリデーシーズン最終盤で最高に盛り上がってる5番街界隈へ。普段入らないブランド・ショップ達に観光の勢いで突入。スゴスゴ退散の繰り返しもあったけど、コーチのキレイなバッグがゲットできてよかったね、パンダさん。

 そうそう、初めてのコーチしかもお母さんのお財布とおそろいですそしてお母さんからのお土産で、兄の奥さんも母と色違いのお財布。
 こんなに大人になっても両親からもらうは素直に嬉しいです。でも両親に甘えてしまう自分が、ちょっぴり恥ずかしくなったりもしますがね 早速、明日はこのコーチカバンでお出かけだぁ明日はどんな一日になるかな?
 (注:1/1記)

御来訪

2006-12-28 23:56:06 | 生活
 今日からパンダさんご両親の1年ぶりの御来訪です Passport Controlでちょっと時間がかかったようで結構心配しましたが、無事の御到着で何より というわけでちょっと更新が滞ります。皆様よいお年を。

北方領土面積二等分という読売虚報は何だったのか?

2006-12-26 23:59:12 | Weblog
 Boxing Dayです。街に大荷物の人が多くて皆帰ってきてる感じ んで、ちょっとは時間ができたのでレポート書き中気になってたことを(長文注意)。読売の14日の記事でこんなのが(リンク切れてるのでキャッシュです)。
   北方領土解決へ4島「面積で2等分」…麻生外相が私案(読売、14日)

記事を読めば分かるように明らかに見出しと記事内容が全く合ってないので、ひどい見出しだなぁとクリップだけしてたところ。なのに発言そのものよりも「北方領土解決へ4島「面積で2等分」…麻生外相が私案」という見出しに反応した記事が続々と。
 ・産経社説(15日) 【主張】北方領土2等分 麻生外相は何をお考えか
 ・朝鮮半島にまで(15日) ロシア・日本紛争北方4島…日「全面積で半分ずつ」
 ・ついにロシアにまで(読売、16日(キャッシュ)) 麻生外相の北方領土解決案、露外相が受け入れ拒否
んで最後のでロシア外相に一蹴される・・・というわけだったのです。あれ、
   日本大使館前で抗議集会 麻生外相の北方領土発言で(産経、27日)
ってことが起こったんですね。結局妥協点を探りにくい雰囲気が残ってるわけですが、ホントは何を言ったのだろうと気になってたんです。国会会議録をチェックしたらアップされてたので見てみました。質問者は民主党の前原前代表だったんですね。(注:強調そらまめ)
○前原委員 ある新聞に、これは時評なんですが、安倍内閣発足直後の会見で、麻生外務大臣が、二島ではこっちがだめ、四島では向こうがだめ、間をとって三島返還というのは一つのアイデアとして考えられる、こういうお話をされたということであります。
 これを直ちに私は批判をするつもりはありません。交渉事でありますので、どのぐらいの時間をかけるのか。ことしが日ソ共同宣言五十周年ということでございまして、スペインなんかは二百何年かけて領土問題を解決したという例もありますので、拙速にやって損したということ、タイムスパンをどれだけとるかということは大変重要な問題だというふうに思いますけれども、交渉事には、私はそれはアローアンスがあっていいと思うんです。
 ただ、一つ私が気になりましたのは、例えば二島先行返還のときもそうだったのでありますが、果たして、そういう議論をされている方々というのは、島の大きさというものをちゃんとわかっておられるのかということなんですね。四島あって、半分は二島じゃないんです。
 御存じであればお答えをいただきたいと思いますけれども、歯舞、色丹が四島のうち何%で、では三島、国後まで入れたら何%か、大臣、御存じですか。御存じなければいいですよ、私、お答えしますから。

○麻生国務大臣 御指摘は正しいと思いますが、半分にしようじゃないかといいますと、択捉島の二五%を残り三島にくっつけますと、ちょうど五〇、五〇ぐらいの比率になります。大体、アバウトそれぐらいの比率だと存じます。

○前原委員 二島が七%、歯舞、色丹で七%、国後を入れて三島で三六%。ですから、おっしゃるように一四%だから、択捉というのは六四%あるわけでして、すごく大きいんです。ですから、今まさに外務大臣がおっしゃったように、半々にしたとしても、択捉はある程度は入れなきゃいけないということで、そこは、三島という言い方をしてしまうと、自民党の議員さんで、モスクワで三島でいいんだなんておっしゃった方が、議長の息子さんでおられるようでありますけれども、これは私はよくない話だと思うんですね。
 繰り返し申し上げますけれども、交渉事ですから、いろいろなアローアンスがあっていい。しかし、中国とロシアが国境線の画定をしたときに、お互い半々にしたんですよ、中ロは。だからそれに倣えということではありません。原則は四島でありますけれども、この問題を本当に解決するんだという意識があれば、今のことも含めて、三島と言い切ってはだめ。つまりは、仮に半分にまけたとしても、私はまけるつもりはありませんが、まけたとしても四島は入るんだというところの認識を持ってこの話はしておかなくてはいけないということであります。
 その点、交渉されるのは外務大臣、当事者ですから、もう時間も三十分しかありませんので、公式見解はわかっています、それは当然あるとして、しかし、御自身の言葉で、では、臨むに当たって、今の私の指摘も含めてどういうふうに考えておられるのか、本音で答弁をいただきたいと思います。

○麻生国務大臣 御指摘のありましたとおりだと存じますが、基本的には、いわゆるこの話をこのままずっと二島だ、四島だ、ゼロだ、一だというので引っ張ったまま、かれこれ六十年来たわけですが、こういった状況をこのまま放置していくというのが双方にとっていいかといえば、これは何らかの形で解決する方法を考えるべきではないか。これはプライオリティーの一番です。
 二番目は、そのときには双方が納得するような話でないといかぬのであって、今言われましたように、二島だ、三島だ、四島だという話になると、これはこっちが勝って、こっちが負けだという話みたいになって、双方ともなかなか合意が得られないといって、ダマンスキー、ダマンスキーというのは例の中国とロシアの間の島のことですが、あのダマンスキーのときも、いわゆるあれで話をつけたという例もあります。
 確かに領土の話というのは、先ほどスペイン等の話も出されましたし、ほかにも、世の中いろいろ、世界じゅうありますので、そういうような国は、金で話をつけた例えばアラスカの例もあれば、またニューオーリンズの例もあれば、いろいろ例はいっぱいあります。
 そういった例を引くにつけましても、この種の話をするときに、今言われたように、島の面積も考えないで二島だ、四島だ、三島だというような話の方が、私も全くそうだと思います。
 したがって、半分だった場合というのを頭に入れておりましたので、択捉島の西半分というか、南のところはもらって初めてそれで半分よという話になるんだと存じます。幸いにして、右というか東方、北東の方に人口は集中しておりますので、そこらのところの人口比が圧倒的に多いというのも事実なんですが、いろいろな意味でこれは交渉事ですから、今いろいろ交渉していくに当たって、現実問題を踏まえた上で双方どうするかというところは、十分に腹に含んだ上で交渉に当たらねばならぬと思っております。
 このやり取りのどこが「面積半分」の私案提示なんでしょうか? 普通に考えれば「交渉頑張って欲しいしある程度のオリシロはあっていいと思うが、四島の半分は面積を考えると二島でも三島でもない」という質問に「その通り、双方が納得できる解決目指して交渉頑張ります!」と言ったに過ぎないわけで、保守派同士のInside Baseballだとかいって逆サイドの方々が揶揄するならまだしも、「北方領土解決へ4島「面積で2等分」…麻生外相が私案」という見出しには普通の考えではなりっこない。
 考えられるのは、元々妥協は一切ケシカランと思っている記者が面積で半分のやり取りを聞いてこれが妥協になるならケシカランと考え、いっそ潰してやろうと思って書いたってことか? でも、それって質問してる前原前代表自ら「交渉事ですからある程度アローワンス」(許容度)があっていいと言ってて解決を望んでるんだから質問者も答弁者も意図しないことですよね。報道が広がってロシアにまで伝わってロシア政府が反応して・・・ってこういう外圧の引き出しってある特定の新聞の専売特許じゃなかったのね。

 ちなみに伏線として挙げられている大臣留任記者会見での麻生大臣の答弁です。外務大臣会見記録(平成18年9月26日(火曜日)23時09分~ 於:本省会見室)
(外務大臣)北方四島の問題に関しては、プーチン大統領と森総理の時から、この問題はかなり、先方もこの問題を解決しないと日露関係の進展はしないという認識を、向こう側も持っていたと思います。それに対応して、この話はずっとしこったままになっていますので、これは、役人がずっと積み上げていた話というのは60年間やってもなかなかうまくいかない話ですから、どこかで政治的な判断が必要だというようなことになってきているのではないかと思っています。従って、どこかの時点で、きちんと、外務大臣同士でどうのこうのという話ではないのではないかと、なんとなく、トップ同士の決断にならないと話が付かないのではないかという感じはします。それが、四島そのまま還ってきたら、こちらが勝って向こうが負けたとか、二島だったら向こうが勝ってこちらが負けたとかいう種類の話だと、双方で納得しないというのでは多分駄目なのだと思います。どこかで話を付けるというところは考えなくてはいけないというところなのだと思います。ルイジアナ州とかは、フランスから買ったりアラスカをロシアから買ったりしたという歴史もありますし、領土の話というのは、実に色々なケースがあるのだと思います。ロシアとの話はどこかで話の決着を付けるような努力を、双方で譲り合わないと、永遠にこの話だけで条約がとか、友好関係がとかいうのは、双方にとってあまり利益にならないなという感じがします。双方で折り合うというのは、ある程度信頼関係ができないとなかなか難しいと思いますので、事務的に積み上げていてできる話かなというのが、私自身も今、感じているところです。ただ、それでどういう答えがあるかというと、その答えを持っている訳ではありません。
外務省のHPが全部を伝えていない可能性も結構ありますが、前後のつながりからして白黒ハッキリということに疑問を呈してはいても「間をとって三島返還というのは一つのアイデアとして考えられる」なんてことは言っていないように見えますけどね。100%取ることしか許されない交渉なんて交渉になりっこないんだし、また間を取る=三島というわけでもないハズでしょうに(日本領ですと宣言するとか、4つ全部もらうがガスプロムと超長期契約を結ばされるとか←ヤダコレ、逆に2島は諦めるが漁業資源の利用権はクリル列島含めてもらうとか、ロシア軍だけ出て行ってもらうとか、要するに何でもアリなハズ)。

 実はもう一つ考えられるのは単に記者が理解力に乏しく、「半分にしようじゃないか」とか「半分だった場合というのを頭に入れておりました」とかの言葉に脊髄反射しただけの非意図的ミステイクってこと。結構あり得そうな気がしますが、そうだとすると、幼少期に「お前のジジイ(注:吉田茂)が死ねば、日本は良くなるんだ」と言われた(文芸春秋10月号)麻生大臣のトラウマというかアンチ記者度合いがますます高くなりそうな。引き続きめげずに頑張ってください。

ただ、一番の解決策は、やっぱり前原前代表のこの解決策だったのかも。
○前原委員 こういう席で不謹慎かもしれませんが、エリツィンのときは惜しかったですよね。川奈に来たときに、もうちょっとウオツカを飲ませて、そして判をつかせればよかったなとこれは本気になって思ったことはありましたけれども、これができなかったわけで、今の相手はやはりプーチンでありまして、(略)
惜しかったですねぇ(笑) 毒物を飲まされないよう注意して頑張ってください(こっちは笑い事じゃスミマセンね)。

The Holiday とか

2006-12-25 23:38:49 | 映画
 クリスマス当日。当たり前ですが何もかも閉まってます というわけで、去年に引き続き映画でも見ようかぁ~ということで映画館へ。ジュード・ロウ、キャメロン・ディアス、ジャック・ブラック、ケイト・ウィンスレットの4人の共演で予告編が面白そうだったThe Holidayを観ることに。(以下ネタばれ注意。)
   
 面白いですよ、コレ。いや意外な展開も何もなくて、皆が期待する方向に話が進みますけど、逆にそこがいいところというか、一瞬先が読めない展開とか元々期待して観に来ないんだし、観終わった後の満足感も言うことないです。役者さんたちもステキだし、あったかな気分になれると思います

うん、純粋に楽しめました っていうかパンダ好み 細かいやりとりの英語は相変わらず?ですが、聞き取れないとついていけないよということもなく。しかしジュード・ロウが、温かないい顔をしてかっこよかったです 今まで彼の映画は見たことない気がするので初めてかな キャメロン・ディアスも表情豊かでかわいかったしね。それぞれの4人の個性が出ていて、時間的には長かったようですが全くそれを感じない映画でしたよ それにチケットディスカウントがある上演時間だったので一人$6で観ることができました

 その後5番街をお散歩。とにかくお店はことごとく閉まってますでもたくさんの人(正確にいうと観光客)ですその中で唯一開いていたお店といっても過言ではない「アップル」。そこで気になっていたBOSEのヘッドホンを試してみましたが、もうびっくりするほど音がよく(今のイヤホンが悪すぎから)、ヘッドホンによってこんなにも違うとは思いませんでした

 特に最新?のQuiet Comfort3の音質はスゴかったね。ちょっと真剣に検討しましょう。

ディナー@Fluer de Sel ~クリスマス・ミサ

2006-12-25 02:35:43 | 生活
 昨日で一応課題も終わってスッキリして、折角のクリスマスなのでお食事にでもということで、Fluer de Selへ(というよりコレに間に合わせるために仕上げたという感じ)。グラマシーとチェルシーの境目ぐらい(20th St. bet. 2 & 3)にあるこじんまりした隠れ家的な雰囲気のフレンチ。
 お互いの学期終了お祝いも兼ねて、6皿のTasting Menuを。いろんなところで評判なだけあって、確かにかなーーーり美味しい。倍の値段しそうなグランメゾンに決してひけを取らない。特に3皿目のツナ(左)は絶品だったなぁ~ 

 パンダさんはどうだった
 久しぶりのおいしいお食事に満足!っていうかゆっくりとしたおしゃべりをしながらおいしいものをほおばる幸せな時間に満足でした そのディナーの前に師匠の最後のレッスンを受けていたパンダ。「○だ○」ではありませんが、楽譜と向き合うこと、アナライズがまだまだ足りていない、という注意を受けました。曲の完成に焦らず、やはり腰をすえて落ち着いて練習をしなければいけないと、おいしいお食事をしながら改めてこの休みの間の目標をたてたのでありました。
 あぁ~、美味しかった、素晴らしいクリスマス・イヴを過ごせたことに感謝します・・・でお家に帰るハズだったのですが、どーしても抜けない違和感が2つ。一つはデザートがそれまでの余りに素晴らしいお料理と比べて余りにアンマリだったこと (ドルチェだけが異常に美味しかったScalini Fedeliと大違い。) もう一つは日本人が異常に多かったこと。勿論我々もその一員なのですが、ちょっと席の間隔が狭いこともあって会話が耳に入ってくる・・・

 というわけで心理的にお腹一杯になれなかったので、散策を続けることに。ヴェニーロに行ってケーキを調達した後、St. Thomas Churchのクリスマス・ミッドナイト・ミサに出ることに。St. Patrickの近く、53rd St. & 5th Aveで、なんだか音楽が豪華そうだったので。開場の時間ぐらいにいったら大行列でビックリしたけど、ちゃんと入れました、広いんですね。
 
と言っても最初は端っこの方で様子はよく見えなかったのですが、立てって歌ったり座って祈りの言葉を話したりで変化ありまくり。音も響くし何とも荘厳。いろんな祈りの言葉の後に、近くの席の人たちと"Merry Christmas"とお祝い。周りの方敬虔そうな方が多くてちょいと気恥ずかしい。
 10:30PMから始まって、結局12:30PM過ぎまであったので、途中でチラホラ帰られる方も。というわけでキレイに前が見える場所に途中から移って美しい聖歌をたくさん聞きました。Silent Nightも歌ったしね。厳かな気持ちになりながら、こういうのが底流にあって、いろんな文化や考え方に影響してくるのかぁ~とかとか思いをめぐらせた貴重な経験でした。

 ホントに貴重な経験でした。教会で聴く賛美歌は本当に言葉にできないくらい美しく、体に響きます これらchantが西洋音楽の原点なんだなぁ~と改めて感じました。パンダも初めて「Silent Night」などを教会でパイプオルガンに合わせて、人々と一緒に歌うことができて幸せでした 行ってよかったし、また行ってみたいorあの演奏隊の方での参加もいいな~なんて勝手なことを思っているパンダです。

(ほぼ)終了!

2006-12-23 23:19:31 | ロースクール
 やっと終わりましたぁ~、重かったレポート。いつぞやの学会報告のレポートを兼ねていたので非常にチャレンジングでしたが、もやもやしてたアイデアを何とか形にできたかな(・ ・?) もう一つ課題はあるんだけど、そっちは例の国連でのWork Experienceの中間感想文的なものでいいみたいだから(来学期もある)、まぁ今学期は終わったようなものだ けど、結局クリスマス直前になっちゃいましたね きっとレポートに付した177のcitation(脚注)達がお祝いしてくれているような ってちょっと疲れてますが、文句も言わずに応援してくれたパンダさんありがとうございました

一足お先に

2006-12-22 23:58:55 | 生活
 パンダは昨日学校が終わりました。最後の授業はjazz vnのレッスンでした。ヴァイオリンでjazzは初体験でしつつも楽しんだ今セメ。せっかくここにいるのだから、これからも少しずつ続けていけたらいいなぁ~と思っています。

 またMusic Technologyのクラスでは、この機械オンチなパンダが自分のホームページを作りましたよ とはいうものの言われたassignmentをやったのみのWebですが、いろいろな機能を使いましたよ すごいっしょ そしてFinal projectではヴァイオリン製作者のKさんから製作過程の貴重な写真達をいただき、それをパンダがmovieにしてみました。もちろん、短いmovieで語れるようなものではないのですが、興味のあったヴァイオリンができるまでを自分なりに形にすることができて、良かった、いい機会だったなと思ってます。協力してくださったKさんにホント感謝です

 そらまめさんはまだ提出物をがんばっていますということでお邪魔にならぬよう今日はNYフィルのコンサートに行ってきましたもちろんstudent ticketでプログラムはこの時期にふさわしく、CORELLI"Composed for Christmas Night"BACHやHANDEL"Water Music"、オルガンコンチェルト。ゆっくりバロックの世界を楽しむことができました。しかしコンマスのGlenn Dicterowさんの音は相変わらず良く通る美しい音でした。またWater Musicで活躍するホルン、トランペット、オーボエたちも素晴らしかったですトランペットってこんなに流れるような優しい音もでるんだな~そして特にパンダはオーボエ奏者が出す音にうっとりでした

 その後、AちゃんとSさんと少し早い忘年会に行ってきました張り切って行った1件目・・・お店の名前は光っていたのに、なぜだか中は真っ暗閉まっていました、この稼ぎ時になぜに そして2件目は大混雑!待ち時間1時間・・・そして3件目も混雑。待ち時間30分くらい、外はだし、しゃべっていたらOKでしょう!ということで待ちました。
 その後女3人で焼肉を食べましたよん おいしかったし、楽しかった 自然体でいられる気の合う友人達とのこういう時間は幸せです。そしてパンダにとってはこういう時間が必要不可欠です また行こうね。
とりあえず今年も仲良くしてくれてありがとう。そして来年もよろしく
 I wish you a Merry Christmas

昨日の続き

2006-12-21 11:50:08 | 生活
 昨夜久しぶりにミュージカルに行くことになっていたので、そらまめさんと共にディスカウントチケットならtktsでしょうということで並びに行きました。いつもはミッドタウンにあるtktsに行くのですが、今回はあまり並ばなくてもいいという噂のダウンタウンの方に初めて行ってみました混雑もなく、小さなアウトレット的なものの中に売り場があり、とても快適でした。確かにちょっと行きにくいところではありますが、またぜひ利用したいと思います
 さてさてゲットしたチケットは前から気になっていた「hair spray」です。楽しみ

 その後夜の楽しみまでは練習とだぁ!ということでパンダは学校に。その途中またフラッと例のユニオンスクエアーの冬祭りを一周していたらとってもかわゆいクッキーを発見これは今夜会うAちゃんにあげたいという気持ちに駆り立てられ購入。喜んでくれるかな
   

 またこちらでもブームな「○だ○」の漫画を借りていたお友達のCちゃんに漫画を返すためにチラッと会ったのですが、彼女もかわいいをくれました。
   
でもパンダは何も用意しておらずごめんね。でもこの雪だるまさん、嬉しかったありがとう。日本の年越し、年明けを楽しんでね。また来年AACでね

 そんなこんなの昨日の締めは「hair spray」席が前から2番目、しかも通路に近く、アクター達がその通路を通ったりということもあり、舞台の全体の様子ははっきり分からないものの、アクター達がとても身近に感じられ、すごい迫力に圧倒されっぱなしでしたアクター達のマイクから聞こえる声だけでなく、地声や流れる汗も見れたしこの演目がまた歌って踊りまくって・・・というまさに“ブロードウェー&アメリカ”という感じだったので、こっちまで興奮してすぐそこの舞台で一緒に踊りたいっていう気分になっちゃいました。とにかく楽しいミュージカルでしたね、Yさんまた違った席でもう一度見てもいいかな?って思えるミュージカルでした。きっと座る席によっても印象が違うのでしょうが・・・ね。
 でもYさん一緒にミュージカルに行きましょうって誘ってくださってありがとう。なんだか最近そういうパワーを忘れかけていたところだったので、改めて今自分は、NYにいることができているって感じることができた一日でした。こう感じることができる、改めてNYの良さを感じる、新発見できる家族や友人の訪問は本当に心から嬉しいです。