谷沢健一のニューアマチュアリズム

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欽ちゃん球団=マスコット球団説

2005-09-05 | ニューアマチュアリズム
 欽ちゃん球団こと茨城ゴールデンゴールズについては、毀誉褒貶がかまびすしい。と言うと、え?と思われるかもしれない。一般の野球ファンの人たちの大半は「誉褒」だが、プロ野球関係者は「毀貶」が少なくない。その「毀貶」の最大のものは、「野球は真剣にやるものであり、それを茶化すのは不謹慎だ」という反発である。確かに、審判の判定やコールを冷やかすような欽ちゃんの「声援」は、当のアンパイアからも顰蹙(ひんしゅく)をかっている。野球試合の主役は選手であり、その進行役は審判だからだ。
 私はこう考えている、欽ちゃん球団は「マスコット球団」だと。マスコットというのは、プロ球団のあのマスコット、中日ならドアラ、巨人ならジャビット、ロッテならマーくん・リーンちゃん・ズーちゃん、楽天ならカラスコ・・・(以下省略)である。彼ら彼女らは、選手を励まし、ファンを喜ばせる。欽ちゃん、いや萩本欽一氏は、そのマスコットと同じ仕事をしている。いわば生きたマスコットである。そもそも、中年以上の方はご存じのように、萩本氏がTVで売り出した時、「横走り」という独特の動きで大きな笑いをとった。あれこそマスコットの動きである。
 野球を楽しく見せようという萩本氏の持論は、否定されるべきものではない。楽しいから、アマチュア野球チームなのに入場料をとっても観客が集まるのである。
 ただ、各球団のマスコットは、プレーが中断されているときに演技をするのが鉄則だが、萩本氏は必ずしもそれを守ってはいない。それが「毀貶」をうみだす原因になっている。生きたマスコットはプレーへの介入をどれだけ許されるべきだろうか。それを決めるのは審判だろうか、ファンだろうか。

4 コメント

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宣伝効果は抜群 (satoko)
2005-09-05 20:00:22
引き続き、楽しみにブログを読ませていただいてます(〃^∇^)o_彡☆

欽ちゃん軍団は、あまり野球を見ない私でさえ知っているので、宣伝効果は絶大なるものであると思います。私が大学に居たときに、私の大学に野村監督のご子息が野球部に在籍し、しかもキャッチャーをまかされてそれがかなり話題になり、母親が毎回球状に訪れ、あまり入らない地方での大会もTV局までやってくる騒ぎで、かなりの話題性で大学でも野球部がちょっとした話題でした。が、その裏で、甲子園から来た選手がないがしろにされたり、光を浴びれば影が出来るものですね・・・。

世間の注目を集めて、より社会人野球が活性化されるのはとてもいいことと思います。しかし、限度を過ぎないことを祈ります。
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競技の性格とエンタテイメント性 (日野河童)
2005-09-06 09:58:33
こんにちは、久しぶりの書き込みとなります。



ちょうど昨晩、ゴールデンゴールズのHPを見ていたので、旬な話題でした。

この‘欽ちゃん球団’なるゴールズについての報道その他を見るとき、常に考えることが、野球という競技(球技)はどのように盛り上がる(盛り上げる)ことが許されるのだろうか、という点です。

否、許されるという表現自体、可笑しいのかもしれませんが、他のスポーツと野球を比べると、野球をとりまく団体と競技そのものに求められる姿勢に独特のものがある、と確かにいえるのではないかと思います。例えばそれがベースボールと‘野球’の相違点である、などという論にもなったりするわけですが。

話を戻しましょう。ゴールズの設立背景として、近年のプロ野球人気(野球人気そのものでしょうか)の低迷、新球団(=楽天イーグルス)発足に代表される新たな風の注入、などがあったことと思いますが、特筆すべきなのは、単にクラブチームが1つできたということではなく、それは従来の野球のあり方と違うあり方をも求めようとしているところですよね。ゴールズほどではないにせよ、これはイーグルスも同じことで、人気を再来させる対策として、「競技の質の向上や旧弊の克服」をするのではなく「今までなかったことをやってみせよう」という姿勢であり、私には方向性が同じように映ります。

satokoさんと同様に、ゴールズ的手法は1つの形態としては面白いかもしれない、と私も思うのではありますが、それは近年の野球問題の根本的な解決策ではないのではないか、とも感じます。

しばし、静観でしょうか。





※谷澤監督、先日は西多摩の練習に混ぜて下さりありがとうございました!!選手の明るい雰囲気と肩の強さ(笑)を間近で感じられ、ためになりました。遅ればせながら、感謝しております。
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Unknown (谷沢健一)
2005-09-08 22:48:05
satoちゃんへ

 昨日、名古屋で野球中継があり、先ほど東京に戻ってきました。例の計画もどんどん進んでいますよ。satoちゃんの積極的な投稿にびっくりしていると同時に、近き将来を見越した慧眼に感動しています。
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Unknown (谷沢健一)
2005-09-08 22:54:40
河童君へ

 私とのキャッチボールは随分緊張していたようだね。あの暴投は、私に守備練習をさせようという魂胆だったのかな。この次はどうなるか・・・。
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