信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

児童館・生涯学習施設運営委員会&日岐区 農業懇談会

2020年01月30日 | 生坂村の会議
 30日(木)は日差しが届き寒さも厳しくなく穏やかな一日でした。
 午前10時からの児童館・生涯学習施設運営委員会は、令和元年度運営状況等について説明を受け協議をしました。
 図書室関係では、新規に移動図書館の代替として「元気塾」の方たちへの図書館案内・読み聞かせを行ったこと、旧教育委員会事務局の郷土資料の整理、Twitterのフォロワーを増やしての広報、「週間生坂ニュース」などICNとの連携とDVDの貸出の検討、図書室ボランティア「本だいすきの会」が古本市を行わないなどの活動見直し、3月の蔵書整理を6月に移動するなどの内容を説明していただきました。
 小学校の司書との連携により図書関係は良い方向に進んでいるが、来館者・貸出数が減ってきていること、図書館の基準に近づけることを目標にすること、各種資料の整理を進めることなどの意見・要望もありました。

 児童館・放課後児童クラブの運営状況は、毎週火曜日に職員のミーティングの実施、利用状況、学校休業日の早朝開館、季節の行事、のびのびスクールの実施状況、小学校との連絡会など、多くの内容の説明を受けました。
 児童クラブでは、例年度並みの利用状況であるが、新年度の課題として、のびのびスクールの指導者の高齢化、学習室のエアコンの故障、児童館の床の老朽化、特別支援児童の受入体制などの説明を受けました。
 委員各位からの意見・要望は、3月の保護者会の出席が少ないこと、生坂村独自の児童クラブを目指すこと、土曜日の利用が少ないのは面倒を見てくれる方がいること、一日で完結する遊びより、能力や自信がつく取組をするべきであること、責任者は、知識・経験が豊富な人が良いこと、たんぽぽ夏まつりなど行事は、主任児童委員や運営委員にお知らせすることなど、それぞれ新年度に対応できる案件と検討する案件があり、引き続き子ども達が児童館やB&G海洋センターで、楽しく勉強や運動ができるように取り組んでいきたいと考えます。


 午後7時からは、日岐生活改善センターで日岐区の農業懇談会を開催しました。まず私から挨拶をさせていただいた後、説明や懇談をされる農地整備課、農業改良普及センター、農業委員会長、担当農業委員、JA松本ハイランド、農業公社理事長・事務局、副村長・振興課長・係長などが自己紹介をし、地区担当職員が同席し記録を取りました。


 日岐区の今後の地域農業のあり方は、「当区は、若者定住促進住宅団地があり、高齢化率が最も低い集落になるが、農業従事者の高齢化は進んでいるため、住宅居住者を農業につなげる方策の検討や、営農組織(水利組合等)の活動力強化のための支援を進めていく。また水路や農道等の農業用施設の老朽化が進んでいることから、今後は農業用施設の改修計画を進めていく。」となっています。


 主な質問・要望について、日岐の団地はぶどう農家が多いが、地元は高齢化が進んでいて、今懇談会も出席しない方が多いことについては、若い方が農業を目指し農地保全や環境保全などをされていて、村では県営中山間総合整備事業で圃場整備や省力化などを進めていること、新規就農者の実績はぶどう栽培であって、所得は安定しているが、他の農業による取得向上は実際にあるのかについては、ぶどうは9~10月だけの収入であり、その他にネギ、ズッキーニの実績が上がっていて、野菜を組み合わせることは、地域の皆さんの協力も必要であること、地域が発展していくには、受入体制が大事であり、儲からないから後継者が育たないこと、ぶどうは実績があるが、若い女性が4月から農業に取り組むなど、色んなニーズに合った農業で地元の皆さんが楽しく暮らし、跡取りがいないからでなく、特徴を活かして村の財産と繋げながら希望を持った農業していくこと、ぶどうだけでなく、地区ごとの特産を地域で考えていき、簡単に儲かるものはないが一緒に考えながら本気でやってもらい、入った以上は真剣に教えていくこと、兼業農家の形でも良いが、担い手が高齢化でも、お父さん頑張る会の皆さんは、平均年齢80歳以上で大豆栽培をされていること、いくさかの郷に出荷して年金にプラスすることが生きがいづくりになり、若い人と寄り合って作っていると楽しくなること、個々によって経営体が違うので、色々の形で就農者と農協と良い関係を保ちながら進めていくことなど、質問、要望に対してお答えさせていただきました。



 田んぼが点々としていて、機械を導入して畑にするのに2~3年掛かるなど、指導や金銭的な補助をお願いしたいこと、無農薬の栽培(無農薬特区)をしたいことは、カメムシの発生など、周囲に迷惑を掛けることや現状では100%無理であり、今まで農業懇談会で地道に8年掛けて考えながら進めてきて、採種、ネギ、ズッキーニ、ニンニク、柿などに取り組んでいただいていること、1反歩の畑での耕作については、やる気の問題で朝晩にどれだけできるか、農業は根性とずくであり、自分で計画を立ててできること、加工ジュース用のトマト栽培で失敗して、毎日管理しなければならないことが分かり、失敗したので良い経験になって、ほうれん草、小松菜は段階的にやっていること、農業は日々生活できれば良いが、資材に資金が掛かるなど、資金と情報が欲しいこと、ファーマーズガーデンで仕入れているものを時期をずらして栽培すると売れること、まずネギやズッキーニなどで収入のベースを作るために、農協に相談し指導をお願いして販売もしていただくこと、一人ではどうすれば良いか分からなく、家庭菜園の延長でいくさかの郷直売所に出荷したいことと、夢や希望を持って生活できるために頑張ってやるには、農業の基礎的な技術力を覚えて、夢を実現するにはどの様にサポートしているかについては、野菜栽培のための土壌検査をし、土づくりの指導、苗代補助、試験的な栽培、気温のデータの把握などを行っていること、販売チャンネルについては、はぜ掛け米を駒寿司に出荷しているように見える化をして、直接卸売りができることも考えているが直ぐには難しい面もあること、水田の薬剤散布などの講座の開催については、指導会の回数は増やすことや個別の相談も受け付けること、農業委員の役割については、農地の集約化、遊休農地の発生防止、農地パトロール、違反転用、農地法に定められた農地を宅地にする審議、農地のマッチングなどであることなど、多岐にわたり協議をさせていただきました。


 日岐の田んぼを畑に転用するのでは、県営中山間総合整備事業で水路と農道の整備の工事が意味をなすか疑問であることについては、畑作で行くか水田で行くかは地元で考えていただきたいが、水田にしておけば畑など、どの様にも転換できること、日岐区の計画は、田んぼの水路と道路整備で地元負担があることについては、水田を有効活用するために水利組合でブロックをつくって、水田と畑の場所を分けると耕作しやすいこと、新規就農研修制度は3年間の所得保障があるが、高齢者は水田を始めるには機械の購入などで元を取れないことについては、ハゼ掛け米として特色を出せば、ふるさと納税の返礼品としてもたくさん出荷できることなど、質問に対してお答えさせていただきました。
 お疲れの中お越しいただき、長時間にわたり忌憚のない意見・要望等をいただきありがとうございました。


▽ 朝の写真は宇留賀会集落方面の風景です。







 その他生坂村では、小学校で児童会、中学校で百人一首大会、健康応援隊in草尾、令和元年発生災害査定、3村障がい担当者連絡会、日岐区農業懇談会、少年少女サッカー教室U―15などが行われました。

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