信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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長野県治水砂防協会犀川支部の視察研修

2015年10月14日 | 私の活動報告
 13日(火)朝5時45分に犀川砂防事務所を出発し、9時30分頃立山砂防事務所に着き、長井所長さんから、立山カルデラの説明や研修の注意点等をお話いただき、トロッコ列車に乗車して視察研修が始まりました。


△ 乗車前にトロッコ列車をバックに記念撮影です。

 立山カルデラは、東西約6.5km、南北約4.5km、標高差500~1,700mもある巨大なくぼ地です。カルデラは荒々しい風景の崩壊地が目立ち、これまで度々崩壊しては、内部に土砂をため、大雨の度にその土砂が下流域に流れ出して大きな災害をもたらしてきました。そのためこの中では、これまで一世紀もの間、砂防工事が進められています。
 立山砂防の技術陣は幾多の困難と闘いながら、最高の技術を駆使して次々と砂防施設を完成させた結果、かつて富山平野を襲った悲惨な災害がなくなり、昔と比べて明らかに県民が安心して生活できるようになったのです。日本一の暴れ川(常願寺川)を制しただけあって、立山カルデラには日本の砂防技術を代表する施設が多く、砂防関係者から「砂防のメッカ」と呼ばれています。

 立山砂防工事専用軌道は、大正15年に着手し、昭和4年に千寿ケ原から樺平までの11.7kmが開通しました。戦後、幾多の変遷を経て昭和40年には、樺平の連続18段スイッチバックを含め、水谷平までの延長18kmが完成しました。

▽ トロッコ列車に1時間45分乗り、軌道沿線の各堰堤や18段スイッチバックの線路等を視察しました。
















 白岩砂防堰堤は、カルデラ出口に設置された、立山砂防の主役的存在の砂防堰堤であり、本堰堤の高さは63m、7基の副堰堤を合わせると落差は108mとなり、ともに日本一の高さになります。平成21年6月には、国の重要文化財に指定されております。

▽ 白岩砂防堰堤の全景と本堰堤を一望できる場所から撮影しました。




▽ トロッコ列車に乗り、軌道沿線の各堰堤や18段スイッチバックの線路、白岩砂防堰堤の全景等を視察した写真をデジブックにまとめました。
デジブック 『長野県治水砂防協会犀川支部の視察研修』


▽ 白岩砂防堰堤へ行き、立山砂防の主役的存在の砂防堰堤等の説明をいただきました。




▽ 六九谷からのカルデラ内部の堤防等を視察しました。




▽ 幸田文さんの「崩れ」文学碑のところで、説明を受けている時に、大鳶崩れが少し見えました。




▽ 安政大地震の被災者供養塔や近くのドジョウや虹鱒が生息している、安政大地震の堰き止め湖の「どじょう池」を視察しました。






▽ 国の指定天然記念物の跡津川断層の大露頭や有峰ダム湖を見て、宿舎に向かいました。




▽ 天涯の湯、立山砂防の主役的存在の砂防堰堤「白岩砂防堰堤」から有峰ダムまでの写真をデジブックにまとめました。
デジブック 『長野県治水砂防協会犀川支部の視察研修』


 天気は雲が多く、時より弱い冷たい雨が降るなど、あいにくの天気でしたが、雲の切れ間から太陽が顔を出したり、大鳶崩れがかすかに見えたりして、ご説明いただいた内容は視察ができました。お忙しい中、長井所長さんには、分かりやすく丁寧にご説明いただきありがとうございました。