信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

平成26年第6回生坂村議会定例会の開会の挨拶

2014年12月10日 | 議会の挨拶


 皆さんおはようございます。平成26年第6回議会12月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
 議員各位に於かれましては、師走に入り大変ご繁忙の折、全員のご参集を賜り誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導、ご鞭撻をいただいていますことに感謝申し上げる次第でございます。
 さて、今年を振り返りますと、2月の豪雪災害、7月9日の南木曽町の土砂災害、9月27日の木曽御嶽山の火山噴火災害、そして、先月22日に発生しました長野県神城断層地震では、白馬村・小谷村など県北部の市町村で甚大な被害に遭われました。それぞれの災害に対して、犠牲になられた皆様のご冥福をお祈りしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。そして、早期の復旧・復興を願う次第でございます。
 東筑摩郡5村としましては、木曽郡・北安曇郡の町村とは、中信地域町村交通災害共済事務組合等の一部事務組合の構成町村というお付き合いがありますので、南木曽町にお渡しした3万円と同額の義援金を、木曽町、王滝村、白馬村、小谷村に、2班に分かれて年内にお見舞いを兼ね、お持ちすることにいたしました。
 今年のように身近で発生した災害により、村民の皆さんの防災意識の高陽がみられる中、先月9日に村内の全10区で避難訓練を実施しました。この取り組みは、昨年度に続き、群馬大学大学院広域首都圏防災研究センター、長野県建設部犀川砂防事務所等のご指導と、長野県の「地域発 元気づくり支援金」をいただき、残り5区の皆さんに7月4日の「土砂災害対策としての地域防災の必要性を知る」としての住民懇談会事前説明会から始めました。
 今年度の5区の皆さんは、区長さんをはじめ区民の皆さん、地元の議員各位、地区担当職員、群馬大学、犀川砂防事務所等の皆さんで、「地域の土砂災害の危険箇所を知る」、「地域の避難方法を考える」、「防災マップ(案)の確認」、「避難訓練の事前打ち合わせ」として、4回の「生坂村の防災を考える住民懇談会」を行っていただき、「自主避難計画」(防災マップ)を作成し全村で避難訓練が実施できました。
 この取り組みは、豪雨・土砂災害が発生したとしても、生坂村から一人の犠牲者も出さないために、普段からの取り組みや災害発生時の避難方法などについて、地区の実態に合った独自の仕組みを構築し、「災害に強い生坂村」の実現を目指しております。
今年度も10月20日から11月28日に掛けて、農業懇談会を4年度連続で開催させていただきました。
 説明要旨は、「生坂農業未来創りプロジェクト会議」で協議してきました「地域農業の今後の振興及び農地保全について」、「人・農地プランについて」、「新たな農業・農村政策の実施について」と今年度からJA松本ハイランド生坂支所にお願いしています「生鮮食品の販売及び宅配サービスについて」を説明させていただきました。
 また、「農業懇談会」や地区要望等で把握させていただき、事業計画及び概略設計を作成しました「中山間地域総合整備事業」が国・県の「公共施設等評価委員会」でAランクの評価をいただきまして、この事業の対象地区には図面をお示しして説明させていただき、それぞれの説明について多くのご意見・ご要望をいただきました。
 今後、中山間地域総合整備事業の着手の時には、地元の皆さん等との協議をしっかり行い、実施計画を詳細に作成し、農業基盤の充実強化による農業振興・農地保全、直売施設及び加工施設の建設による6次産業化等を強力に進めてまいりたいと考えております。
 また、当村の基幹産業であります農業について、「生坂農業未来創りプロジェクト会議」での協議や、「農業懇談会」の開催により、具体的に農業の新たな取り組みを始めていただいた地区もありますが、まだ課題の方向性が見出せない地区もありますので、引き続き今回の農業懇談会のご意見・ご要望に対し「生坂農業未来創りプロジェクト会議」で検討協議をしてまいります。
 9月定例会後の秋の季節は、「いくさか敬老の日」「赤とんぼフェスティバル」「金戸山百体観音巡り」「水鳥マラソン」など、多くの村民の皆さんのご協力とご支援をいただき、成功裏に開催することできました。参加された皆さんは、美味しいものを召し上がったり、楽しく会話をされたりなど、良い催しであったと好評であり、ご協力いただいた多くの村民の皆さんに感謝申し上げる次第でございます。
 やまなみ莊に付きましては、毎月定例会を開催し、運営委員会は春夏秋冬に1回の開催をお願いし、健全経営に向けて職員一丸になって頑張っているところであります。「犀川に親しむ会」としての山清路でのラフティングや大城・京ヶ倉のトレッキングのカメラマン同行プランなど、アウトドアアクティビティを楽しむプランも取り入れながら、営業に頑張っていますので、昨年度より運営状況は良好ですが、経営面では厳しい状況でございます。12月20日からはスポーツパークに約3万個のイルミネーションも輝いて綺麗ですから、村民の皆さんの引き続きのご利用をよろしくお願いいたします。
 11月臨時議会の補正予算で認めていただきました水源調査につきましては、株式会社サクセンが、渇水期の揚水試験等を行うことができることになりました。また、その結果が分かりましたら、上下水道事業検討プロジェクト会議を開催し結果報告をさせていただき、今後の方向付け等の検討協議をお願いする次第でございます。
 昨日、特別交付税の12月交付分の決定額が発表されました。交付額は、28,196千円であり、前年対比8.8%増、2,291千円の増額となっております。今年度は災害関連の交付が多くなる見込みであり、今回は減額市町村が多い中、当村の増額要因は、地域防災計画の策定による3,676千円であります。しかし、今定例会までの歳入で特別交付税を計上しました金額は、69,300千円ですので、まだ41,104千円を、来年3月の特別交付税で見込んでいる状況でございます。
 しかし、過疎債のハード分は当初予算の総額が認められ、ソフト分の拡充として、当初と11月臨時議会でお認めいただいた水道水源調査80,000千円と、中山間地域総合整備事業実施計画の補助裏11,000千円の合計19,000千円が認められ、有利な起債に財源更正ができますから、3月補正予算で起債の整理を行いますのでよろしくお願いいたします。
 そして今年度も、「いくさか村づくり計画」にあります各事業の評価予定に沿いまして、32の事務事業に付き、施策の内容、事業の目的、成果・実績に対し担当部署で検証して、幹部クラスで二次評価を行い、それを受けて私が三次評価をいたしました。その結果、今年度は、行政改革推進委員会に掛ける案件はありませんでしたが、例年通り、議会全員協議会で結果報告をさせていただきますので、ご指導の程よろしくお願いいたします。
 そして、来年度の県の「地域発 元気づくり支援金」事業の申請につきましては、知恵の輪委員会や各部署、各地区で検討をしていただいております。今年度も、今月17日には、松本地方事務所で説明会が開催されますので、議員各位も先頭に立っていただき、地区の取り組みを協働により進めていこうという事業をお願いいたします。地区担当職員、担当部署もご相談を承りますので、お問い合わせいただきます様お願いいたします。
 今月3日には、平成27年度予算編成打合せ会議を開催し、2月に村長選挙がありますので、「骨格的予算」と「施策予算」の2段階の編成により実施することになります。また、「生坂村第5次総合計画」を根幹に「いくさか村づくり計画」を実施計画として進めています村政運営ですので、毎年度実施しています「村づくり計画」の更新の策定作業を並行して進めてまいります。
 村民の皆さんも新聞紙上でご存じだと思いますが、私は次期村長選に向けて、出馬の意向を固めさせていただきました。私の村政運営は、引き続き村民の皆さんのご理解とご協力をお願いし、さらに協働による村づくりを進めたいと考えておりますが、17日の平田議員の一般質問に対して、次期への考えなどをお答えすることで正式表明とさせていただきたいと思います。
 村が活気に漲るには村民の皆さん、各地区が元気であることが大切であります。そういう点で、村民の皆さんが、地域・村に愛着と誇りを持っていただき、地域の絆を大切にし、支え合い守り育てていこうという責任感を共有し、村民の皆さんのご理解とご協力の基、協働による村づくりを進めているところでございます。村民の皆さんとの対話を重視し、村民主役の村政運営に努め、安全・安心で住み良い生坂村で有り続けるために、様々な課題に対して議員各位と検討協議をお願いしながら、課題解決に向けて方向付けをしているところでございます。議員各位並びに村民の皆さんには、引き続き生坂村のために、格別なるご支援、ご協力を賜ります様、お願い申し上げる次第でございます。



 それでは、今議会定例会に上程をさせていただきました議案は、事件案1件、条例案5件、補正予算6件の計12件であります。
・議案第37号  生坂村の指定金融機関の指定について
 この議案は、生坂村の指定金融機関に「松本ハイランド農業協同組合生坂支所」を指定することに対し、議会の議決をお願いするものであります。
・議案第38号  生坂村放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例案
 この議案は、児童福祉法の改正により事業の設備及び運営について、国で定める基準を踏まえて、市町村が条例基準を定めることとされたほか、対象児童の明確化、市町村の関与の強化、市町村の情報収集の規定を定めるための条例の制定であります。
・議案第39号  生坂村特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例案
 この議案は、平成27年度から始まる子供子育て新制度に伴い、国が定めた基準に準じて保育園等の施設や事業の運営基準を定めるための条例の制定であります。
・議案第40号  生坂村家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例案
 この議案は、平成27年度から始まる子供子育て新制度に伴い、国が定めた基準に準じて少人数の子供を対象にした保育事業等の設備や運営基準を定めるための条例の制定であります。
・議案第41号  生坂村区振興条例の一部を改正する条例案
 この議案は、平成27年度より「」の名称を「常会」に改正するための条例の一部改正であります。
・議案第42号  生坂村特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案
 この議案は、生坂村鳥獣被害対策実施隊の設置に伴い、生坂村特別職の職員で非常勤の者の報酬を、日額で支給する報酬に加えるための条例の一部を改正するものであります。
・議案第43号  平成26年度生坂村一般会計補正予算【第4号】
 この議案は、28,856千円を追加し、総額を1,895,298千円とする補正予算であります。
 歳入では、地方交付税が18,501千円、民生費国庫負担金が550千円、民生費県負担金が275千円、農林水産業費県補助金が2,537千円、繰越金が524千円、農業施設維持工事に伴う雑収入が5,985千円などを増額するものであります。
 歳出では、CATV電柱の購入費が120千円、CATV施設維持管理費ケーブルの移設工事費が143千円、障害者自立支援システム改修費が281千円、扶助費が1,100千円、介護保険特別会計への繰出金が3,412千円、養護老人ホームの扶助費が680千円、地球温暖化防止施設補助金が1,000千円、農林水産業費の委託料等が1,020千円、多面的機能等交付金が1,367千円、農業用水施設改修工事が5,933千円、松くい虫対策のみんなで支える里山整備事業補助金等が2,680千円、除雪費を含む村単道路維持工事費等が4,866千円、小学校学校管理費の需用費が207千円、予備費が2,000千円などをお願いするものであります。
・議案第44号 平成26年度生坂村営バス特別会計補正予算【第1号】
 この議案は、613千円を追加し、総額を33,913千円とする補正予算であります。
 歳入は前年度の繰越金が613千円で、歳出の総務費は賃金の不足分が275円、運行費の需用費が338千円をお願いするものであります。
・議案第45号 平成26年度生坂村福祉センター特別会計補正予算【第1号】
 この議案は、20千円を追加し、総額を117,820千円とする補正予算であります。
 歳入は前年度の繰越金が20千円で、歳出は、維持管理費の需用費が103千円などをお願いするものであります。
・議案第46号 平成26年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第2号】
 この議案は、315千円を追加し、総額を63,279千円とする補正予算であります。
 歳入は、一般会計繰入金を378千円の減額、繰越金は443千円と雑収入が250千円で、歳出は、維持管理費が693千円などをお願いするものであります。
・議案第47号 平成26年度生坂村国民健康保険特別会計補正予算【第1号】
 この議案は、15,653千円を追加し、総額を290,053千円とする補正予算であります。
 歳入は、繰越金が15,603千円と諸収入が50千円であります。
 歳出は療養諸費の一般被保険者療養費が1,320千円、退職者被保険者等療養費が200千円、高額療養費の退職者被保険者等高額療養費が1,480千円を増額し、基金積立金が12,525千円の積み立てなどをお願いするものであります。
・議案第48号 平成26年度生坂村介護保険特別会計補正予算【第1号】
 この議案は、21,852千円を追加し、総額を254,452千円とする補正予算であります。
 歳入は、国庫負担金が4,200千円、支払基金交付金が6,880千円、県支出金が2,400千円、一般会計繰入金が3,412千円、基金繰入金が2,926千円などであります。
 歳出は総務費が2,023千円、保険給付費の介護サービス等諸費が18,650千円、高額介護サービス等費が500千円などをお願いするものであります。
 以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。よろしくお願い申し上げます。