原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

持ち時間

2013年11月08日 10時26分09秒 | Weblog
  時間という概念は不思議なものだ。年齢を重ねるうちにその意味が大きく変わっていく。若い頃、というより子供の頃といったほうが適切か。懸命に時間を追いかけていた。それは大人になろうとする少年が誰でも持つ感情であろう。大人になるに従い、「時」はいつの間にか横に並ぶ存在となっていた。時間(時代)といつも併走していると感じることが、自分らしさだとも思っていた。そんな時がかなり長く続いたように思う。それはまさに傲慢な錯覚でもあった。それに気づいたのはずっと後のこと。そのあとは混乱する自分がいた。あげくには、時間に追いかけられているように感じ始め、時間に追い詰められる日々となったように思う。現在はというと、これまた大きく違った状況となった。 . . . 本文を読む