雪が降り始めるとエゾシカが人家近くに現れる。山に餌が乏しくなるからだ。見慣れた道東の風景でもある。何気なく見ているとそのうちの一頭の動きがおかしい。妙に上下に頭が動いて移動している。近づいて分かった。右の前足の先が消失していた。基本的にエゾシカの天敵はあまりいない。強いて言えば人間。それも保護されているので限定的だ。そのために数が増えすぎ、農家に甚大な被害を与えている。エゾシカの前足を奪ったのは、おそらく交通事故。野生たちがいま生きるうえでの最大の天敵は車なのであろう。こうした事象はキタキツネでも見たことがある。 . . . 本文を読む