日本が想像以上に健闘したロンドンオリンピックもあとわずか。12日で終幕を迎える。世界が4年ごとに見る夢は次回のリオデジャネイロへと引き継がれる。今年で30回目を迎えたオリンピックだが、ロンドン大会はこれで3回目(1908年と1948年にも開催)。前の二回はいずれも日本は参加していない。今はもう歴史の片隅に追いやられ、知る人もわずかになってしまった感はあるが、1948年のロンドンは、当時の日本人にとって忘れられないエピソードを記した大会であった。古橋廣之進(1928―2009)の名前とともに、日本の記憶にすべき出来事であったと思う。 . . . 本文を読む