司馬遼太郎の長編小説「坂の上の雲」がNHKによりテレビドラマ化。三年にわたって放映された番組も、まもなく最終回(12月25日)を迎える。日露戦争が基軸のドラマである。この戦いでロシアと互角以上に日本が戦うことができた理由の一つとして、影の立役者である明石元二郎の存在を忘れてはならない。彼はロシア内部でそしてヨーロッパ各地でロシア革命への扇動を行っていた。ロシアを内部から揺さぶり続けたのである。その政治家としての能力を買われ、明石は大正7年(1918年)に第7代台湾総督として任命されている。そこで彼は現在にもつながる大きな足跡を台湾に残した。任期わずか1年4カ月と言う短期間の中で。 . . . 本文を読む