※なぜ、新採直後の6年間で全学年を担任したのか?
答:大変忙しいことだが、早く1~6年生の指導(≒学習)内容を知りたかったから。(「とても生意気で浅はかだったから」とも言える。)
※ご存知のように、同じ学年ではあっても子の知識や理解度などは千差万別で個性的。おおざっぱに言えば、40人の3年生がいるとすれば、《3年生相当の子を中心におおおむね正規分布のような形に分布する》と考えていい。
つまり、《5年生相当が2人、4年生相当が5人、3年生相当が26人、2年生相当が5人、1年生相当が2人》 というように。
だから、担任学年の前後の学年の指導内容を(詳しく・具体的に・経験して)知っているか知らないかは、担任の指導力に違いが出てくる可能性が高い。
※「大変忙しい」理由は、《6年間は、毎年、新しい指導内容の教材研究をしなければいけない》から。実際、新採後3年間ほどは(授業以外にも、新しく勉強・研修したり覚えたりしなければいけないことが多く)、夕食を食べたらすぐ眠り(疲れがでて眠ってしまう)、10時頃に起きて、12時すぎまで次の日の授業準備をする毎日が続いた。
(中・高の教科担任制とはちがって、小学校は全教科担任制なので、毎日5教科ほどの《いつも違う内容の》授業をしなければならない。小学校教師はほぼ「オールマイティ」でないと勤まらない。)
・唐津市(旧唐津市+旧東松郡8町村)
~もっとも壱岐・対馬・韓国に近い九州北端で玄界灘に面し、東の福岡市までほぼ1時間、佐賀市までほぼ1時間半の位置にある。面積は九州トップクラスの広さだが人口は約13万人と少ない、自然豊かな、とってものんびりした田舎。~
C校 約90人 約6学級 /5年間 /30代前半 /学級担任:3、3、3、6、2年生 10数名。
※最後の年は県教育センターの半年間の長期研修(国語)に行った。この学校は10年ほど前に統合された。
D校 約60人 約5学級 /3年間 /30代後半 /教務主任(具体的な教育計画の立案と執行、担任への指導・支援、各種事務が主な業務)。
※1年目の異常・・・5・6年生の複式学級(15名)を実質的に2学級に分けて、5年生(10名)の担任を兼務。教頭が8月から入院不在になったので、事務(給与事務等:当時は小規模校の教頭は事務官を兼任していた)を除いて、教頭の仕事も兼務。校長はほとんど学校にいなかったので、2学期から年度末までは、実質的に《教務主任+担任+教頭+校長》の仕事をした。おかげで、(小規模校の)学校運営のすべてについておおむね知ることができた。ただし、酒は苦手なのにもかかわらず、この時期だけは深夜に無理やり酒を飲んで不眠症になるのを予防した。
E校 約90人 約7学級 /5年間 /40台前半 /教務主任
F校 約80人 6学級 ※離島の小規模校なので中学と併設(同一校舎) /2年間 /40代なかば /教頭
※小中併設校(「一貫校」ではない)で、校長は一人、教頭が小中で二人配置。新任教頭なのに、赴任した4月にいきなり校長から「小学校は任せる」と言われたが、D校での経験もありまったくあわてなくてよかった。単身赴任で生活にはいくらかの不便はあったが、一番幸せな勤務だった。中学校のこともかなり分かった(職員会議が合同だったし)。
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近所の木:かえで 青空との対比が… 2010.12.9撮影