やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【賢い子育て】 よい遊びを (4) ~よい遊びとよい学び~

2012年06月07日 | 教育5 賢い子育て:家庭編

■よい遊びを ~その4~

5 なにがよい遊びなのか? 

(1) よい遊びとよい学び 


 
前回、《子供にとっては、
「遊び」も「スポーツ・習い事」も「勉強・学習」も大きな違いはない。どれも体験を通して大事なことを学ぶ場だから》ということを書きました。
 つまり、「よい」かどうかは、どの場合も「学ぶことがら」によって決まるということです。

 ※「遊び」について考えているのになぜ「学ぶ」?・・・昔は、「子供の遊び」はおおむね(歴代の)子供自身が考えたり、選んだりしたものであり、《どこでどんな遊びをするか》はおおむね子供自身が決めることでした。
 しかし、現代日本ではもうそのような状況ではなくなって、多くの家庭では、さまざまな理由で《自分の子供がどこでどんな遊びをするかは親が決めたり、許したりする》と考えているようです(※どの程度そうできるかどうかは別にして)。
 したがって、ここでは、《大人がなんらかの「管理」や「配慮」をする場合の遊び》について考えていきます。

 実は、《なにが(遊びを通して)学ぶべき「よい」ことなのか?》というのはけっこう難しい問題です。その理由は・・・

・どんな体験も、結果としては「人生の宝」になる。(※その体験を克服できればですが…)
・どんな体験でも、そのなかには学ぶべきことが含まれている。

 いろんな理由で悪名高く、それでいて多くの子供や成人が夢中になっている(らしい)、いわゆる「テレビゲーム」でさえ、利点をあげて擁護する(変な)大人がいます。(※総合的に考えれば、ほとんどのテレビゲームは、子供にとっては《人間力を弱める、あるいは、高めない遊び》だと思います。)

 ※「体験」=ここでは、「ヒトが意識を持っている状態のできごと」をすべて体験と定義しています。つまり、「夢を見ないで眠っている状態」や「意識を失っている状態」以外の、認知できるあらゆるできごとのこと。(夢は体験です。)

 
 では、《遊びを通して学ぶこと》という観点で、なにがよい遊びなのか考えていきます。

 ※公教育ではない「子供の遊び」に関しては、「何を学ばせるべきか」「何を学ばせたいか」ということは個性的な(≒各家庭の)問題です。なので、ここでは《日本人の子供の成長にとって何を学ぶことが大事か》についての私なりの価値観をもとにして考えていくことになります。 


 ※遊びを通して成長するのは「心」と「体」・・・ここでは主に「心の成長」について考えます。もちろん、「体の成長」も心と同じように大事なことです。

 学ぶべきことは、《自分を取り巻く世界(=環境)がどんなものであるか》、《自分はその世界にどう関わるか》ということです。
 
 
~(このシリーズの)次回、「(2)「自然」に関わる遊び 」~

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