やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【賢い子育て】 よい遊びを (6) ~自然が体験できる遊び その2~

2012年06月23日 | 教育5 賢い子育て:家庭編

■よい遊びを (6)
3 どんな遊びが良い遊びなのか

(2) 「自然」が体験できる遊び その2

 前回の記事をうっかりして消してしまったので、要旨だけ書いておきます。
・環境=「自然環境(ほとんど自然そのもの)」、「人工環境(ほとんど人工のものしかない)」、両者の「混合環境」に分類する。
 ※
補足:「ヒト」は「人工環境」そのものに分類。
・ヒトの「脳内宇宙」の創成において「自然体験」が果たす役割は大きい。これが少ないほど「心」は不安定になるようだ。
 ※「脳内宇宙」・・・ヒトが生きているかぎり絶え間なく、すべての経験に因って脳内に創り続けられる擬似世界(≒心)。

A.自然(環境)そのものをできるだけ自由に体験させること

●最高の遊び・・・子供たちは自然の中で自由にさせる(=ほったらかしてやる)と、ありとあらゆる遊びを自分(たち)で考え出して遊びます。つまり、自発的に、創造的に、体力と知力のすべてを使って夢中で遊びます。ですから、これが「自然が体験できる遊び」のなかで最高の遊びです。ただし・・・

●危険性・・・はっきり言えば、子供にとっては《危険なほどおもしろい》し、《危険なほど成長が大きい》と思います。
 しかし、大人の側からすれば当然「限度」があります。

【田舎】 昔から子供には「自然の中の危険なもの」について、大人や先輩がしっかり教えていました。
 例えば、このあたり(唐津地域)で教えることの一部をあげれば、

・毒などをもつ生物・・・まむし・スズメバチ(←死ぬことあり)/毒キノコ(←食べると死ぬことあり) /各種の蛇やハチ、ムカデ、ゲジゲジ、毛虫、オコゼ(魚)、など(←腫れと痛み)/うるしの木、はぜの木、いらくさ
(←かぶれる)・・・

・危ない場所・・・川の中の隠れた岩(←飛び込むと危ない)、落ちるとはい上がりにくいため池、満潮になるともどれない海岸、など… 

 50年ほど昔は、そんなことを教えてもらいながら、まったく自由に遊んでいました。
 しかし、数十年前から、子供たちは、山、川、海へは「危ないから行くな!」と怒られるようになりました。田舎でも子供の多くが自然と切り離されてしまっているのが現状です。親の多くがそう望むようになりました。

 実話1:子供を自然の中で遊ばせたいと、わざわざふるさとの実家へ引っ越してきた一家は、半年ほどで失望して都会へ戻って行きました。
 実話2:佐賀県では(全国的に?)川遊びを「禁止」している学校がほとんど。私が教頭で赴任した学校でもそうだったので、PTAに働きかけて「(責任を持つ)大人と一緒に行くことまでは禁止しない」と変えました。なんら問題はおきませんでした。
 
【都会】 周辺に「自然」がない場合は、あるところへ連れて行ってやればいいでしょうが、「自由に遊ばせる」というわけにはいかないようです。子供たちは危険について具体的に教わっていないのですから。 

 もう「自由に」遊ばせるのは無理な状況になってきましたが、危険性を除きながら、教えながら、「できるだけ」自由に遊ばせてあげたいと思います。

~次回、B「自然」を計画的に体験させること~

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