楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

旅の準備とモールスキン。

2007-09-10 00:57:00 | 買いもの。
会社の行事で隣に並んだ同期が翌日からハワイに行くという話をしていた。どうやら新婚旅行らしい。結構な費用がかかるらしく、それでいて嬉しそうな顔をしているのを見ながら、同じように旅に出るのに全く異なる行き先を選んだ自分の選択が果たして正しいのかどうかと少し振り返った。最終候補に残ったハワイ島よりもタイのチェンマイが記念に残るような土地になることを確信して改めてこれで良いと思い直す。チェンマイに行ったことはないのにどうしてそんなに確信をもてるのかといわれるとただの思い込みだとしか答えようはないのだが、なぜか数年前から気になっていたタイの北部について、というよりもチェンマイについて度々紹介しているのが、最も敬意を抱いている人だからというのが大きな理由でもある。こんな理由で旅先を決めたので、人から理由を訊かれると「どうも食べものが美味しいらしいですよ」とか「街がのんびりしているらしいです」と答える。すると誰もが「もう少し他に行き先があるだろうに」という顔をする。気持ちはわからないでもない。

旅の準備をしようと思って必要な物を考えた。真っ先に新しいノートを買おうと思いついた。いつも小さいノートを持ち歩いているのだけれども、ちょうど終わりかけているので買い換えるには良いタイミングだと思ったのだ。もっと他に用意すべき物はあるはずだけれど、ノートがなくてはこの旅行がうまくいかないという位にノートを買わなければならないという使命感に駆られ、伊東屋に寄ってモールスキンの小さな方眼のメモ帳を買った。これでなければならない、という思い込みのままに迷うことなく購入し、家に帰ってから包みを開けると、小さな紙片が入っていた。そこには「ある伝統的なノートブックの話」と題してモールスキンのノートの歴史が語られている。やはり買って良かったと使う前から充実感に浸りながら読み進むと「ブルース・チャトウィンが(モレスキンが廃業すると知り)手に入る限りのモレスキンを買い漁りましたが、それでも十分ではありませんでした」と書かれている。しかし今に至る間に復活を遂げこうして手に入るようになっているのだから、気にせず沢山使いたい。勿論、今回のチェンマイのことがどれだけ記されるのか、そして使う前からもう次のモールスキンを買うことを考えているのだ。