楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

晴海埠頭のチリ帆船。

2007-09-04 00:31:00 | 散歩。
久しぶりに自転車の空気を入れた。いい加減に直しに行かなければと思いながら、他の用事を優先してしまっているクロモリフレームのロードと、目下一番出番の多いジオスのシクロクロス、そして相方の買い物自転車とバラバラの自転車置き場を回りながら空気を入れていく。思っている以上に空気が抜けるのは早い。毎朝の駅までの道のりで空気の抜けた自転車を見てチェーンと空気ぐらい入れてから乗ればいいのにと思っているが、まずは自分の自転車にこそ必要だったのだと思い返す。空気を入れてから慣らしに晴海埠頭まで自転車を走らせる。暑さも漸く和らいで自転車に乗るにはちょうど良い季節になってきたが、しばらく載っていなかったせいか調子が出ない。乗り慣れてきた頃に暑くなったり、寒くなったり。そんなことではいけないと思いながらも、やはり乗りやすい季節に乗るのが一番だ。

いつも晴海通りを銀座方面に向かってしまうので、晴海埠頭に行ったことがなかった。反対側の日の出桟橋には何度か足を運んだことはあるけれども、近いにもかかわらず一度も来たことがなかったのはどうしたことか。フラフラと自転車を走らせながら埠頭に近づくと、護衛艦が見えてきた。その前方に帆船が見える。どこかの練習船かと思っていると人だかりがしている。野次馬根性で人だかりに加わると、白い制服を来た人たちが並んでいる。何が起こるのかと楽しみにしているとラッパが鳴り、太鼓の音が響き始めた。目の前を行進していく。事務局らしい人が話しているのが聞こえる「明日の練習をしなければ」。練習にしては大掛かりだ。更新の後を自転車で追いかけると、隣の公園へと進んでいく。どうしたことか。

制服の帽子にあった「chili」の文字から調べると、帆船はチリ海軍練習船「エスメラルダ」であることがわかった。修好通商110周年の一環ということらしい、意外と歴史が深いようだ。しかし、そんなことよりも目の前の制服の人たちの動きが興味深い。式典の練習らしく動きがダイジェストなのだ。何度も何度も繰り返し練習している。日の丸が揚がりチリの海軍兵が君が代を歌う。南米のというか、ラテンの空気か。音が少しずれて公園に響いた。