楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

占い師の出番。

2007-03-21 21:16:55 | 散歩。
風邪気味も終わりそう。


朝食を食べながら、今日は何をするのかと訊かれたので「散財をしに行く」と答えた。少々呆れた様子だったが、たかが知れた程度の散財だということもわかっているようで何ということもなかった。余り祝日という意識もないままに洗濯と洗物を終えて、少し早い昼食をとったらどうにも眠くなってきた。食後に飲んだ風邪薬のせいだろうか、そのまま布団にもぐって横になり、気付いたら夕方になっていた。少し体も軽くなったようだ。当初の目的どおりに散財に出かけようと思い立って、電車に乗った。

並木通りを歩いていると、占い師が小さい机を出して座っていた。ちらと見ながら通り過ぎようとすると「寄っていきなさいよ」と声を掛けられる。声を掛けられては無視するわけにもいかない。振り返って急いでいる旨を伝えると何か言っている。しかし、頭を下げて再び歩き始めた。かつて一度だけ酔った勢いで有楽町の駅前にいた占い師に手相を見てもらったことを思い出した。何を言われたのかは殆ど覚えていないのだけれど「目上に対して謙虚であれば出世する」と「結婚はできる」という二つの言葉は覚えている。きっと前者は酔っていたから占い師に尊大な態度をとったのかもしれない。帰り際に北関東の神社の住所を書いた紙を渡されたのだけれど、それもどこかへ行ってしまった。

散財をしようと思って「たくみ」まで行ったのだが、閉まっている。祝日であるということをすっかり忘れていた。来た道を戻る。またあの占い師の前を通らなければならない。別の道を通れば良いのだけれど、サンモトヤマのディスプレイにあった商品が素晴らしかったので、もう一度見たいと思ったのだ。再び前を通り過ぎるが、今度は声も掛けてこない。そうなると何だか声をかけてもらいたいと思い始めるが、こちらから観て欲しいというのは気が引ける。何に散財しようかと思っていたのだから、それを相談するのも良いかもしれない。けれど、その答えは案外簡単に見つかることに気付いた。それよりも欲しい物を絞り込むほうがずっと難しい。それは他人に任せたくはないから、やはり占い師に出番はない。そうして結局、その後で小さな散財をした。