楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

どちらが先か。

2007-03-17 19:00:00 | 買いもの。
長い道のり。


三月の銀座百点をもらうのを忘れていた。毎月初めに配布店の店頭に並ぶから、いつもの月ならば昼休みに仕事場から歩いて伊東屋に出向くのが最近の習慣になっていたのに、それもすっかり忘れていたのだからやはり気持ちに余裕がなかったのかもしれない。月も半ばを過ぎようとしているのだから、きっと店頭にはないだろう。いつも入手している伊東屋をぐるぐる回った挙句に、結局、1階のインフォメーションで「ください」というのも少し気が引ける。二月はいつまでも店頭に並ばないので、受付に問い合わせたところ、落丁が発生したので配布が遅れるということがわかったりしたのだが、やはり何も買わずに堂々ともらいに行くというのは少々気が引ける。

先月もらった青い缶入りクッキーのお返しに何か買わねばと思いながら、ひと月が過ぎた。デパートの催事場にはキャンディーやら何やらが並んでいるのを横目で見ながら、ディプティック社のアロマキャンドルにしようと思いつく。銀座百点の嵐山光三郎氏の連載にもあったことを思い出しながらギンザコマツへ向かう。ブルガリのショップを併設した立派な建物だ。不似合いな自分が売り場をウロウロとするのもどうかと思い、売り場が3階にあることをあることを確認してエスカレータに乗る。すぐに売り場を発見した。小さいながらも全商品がずらりと並んでいる。匂いを嗅いでは、説明書きを読み、コーヒー豆の香りで鼻を元に戻してはまた嗅ぐ。これは良いながら次の匂いを嗅ぐとそれも良いなと思ってしまう、どうにも優柔不断だ。

そうして鼻と頭がフラフラになりながらイチジクを選ぶ。「FIGUIER」という文字の配置も良い。きれいな薄紙を重ねて丁寧に包装をしてもらっている間に銀座百点が積みあがっていることに気付いた。店員さんに二部もらいたい旨を告げると、下のほうにある状態のよい物を取り出してくれた。ありがたい。こう書いてしまうと百点をもらうためにキャンドルを買ったかのようだけれど、そうでないことは強調しておかなくては。