タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

にごりの月に誘われ

2023年01月28日 | 読みました!見ました!

本城雅人氏の「にごりの月に誘われ」(東京創元社)を読了しました。たぶん数か月前に新聞(新潟日報)の書評欄で紹介されていた本でしょうね。図書館に予約入れた時の記憶は、もうすっかり忘却の彼方です。


時代を先取りするカリスマ経営者として有名な、IT大企業の会長・釜田芳人から直々に、自叙伝の代筆(ゴースト)の依頼を受けた上阪傑。余命6カ月だという釜田とは、かつて3冊の著作を代筆した後に支払いトラブルとなり、実に11年ぶりの再会だった。病床にある釜田を訪ね、1日1時間の約束で取材を進めていくと、これまでどこにも明かしてこなかったエピソードが出てくるのみならず、今までの本の内容に嘘があったことがわかってくる──。この依頼の裏に果たして何があるのか……。吉川英治文学新人賞受賞者が、“出版界の闇”に鋭く切り込む、驚愕のミステリ。(東京創元社のHPより)


まぁ、こんな感じのミステリーです。単純に面白く、楽しめましたよ。特にボクら世代はパソコン黎明期っていうか、インターネット黎明期っていうか、あの頃の時代をリアルタイムで経験していますからね。釜田がIT企業を起業した時代のエピソードに、「あぁそうだったよなぁ…」って当時を思い出しながら読んだ場面も少なくなかったです。音響カプラ、DOS-V、ダイヤルQ2、Windows95とかね。

もちろんミステリーとしての面白さも十分堪能しましたよ。次々と解き明かされていく謎、最後の大どんでん返しなど、ドキドキしながら読むことができました。

筆者の本城雅人氏は、元新聞記者の小説家であり、スポーツジャーナリストでもあるそうです。そっち関係の小説も読んでみようかな?と思いました。

コメント (2)
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