タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

僕にできないこと。僕にしかできないこと。

2022年09月21日 | 読みました!見ました!

春山満さんの「僕にできないこと。僕にしかできないこと。」を読了しました。この本が出版されたのは2000年ですから、今から22年も前のことになります。先日、中央図書館に借りていた本を返却に行ったらなにげなく目に入り、ペラペラってページを繰って読み始めたら夢中になってしまってそのまま借りてきたという、まさに「図書館で偶然であった本」です。出版元は幻冬舎です。

著者の春山満さんは表紙の写真からもわかるように、筋ジストロフィーを発症し車椅子生活を送りながら介護ビジネスの世界で生きた人です。

昭和29年2月13日生まれ。24歳で進行性筋ジストロフィーを発症し、のち首から下の運動機能を失いました。昭和63年福祉のデパート「ハンディ・コープ」を開業。平成3年にハンディネットワーク・インターナショナル(HNI)を設立して介護・医療のオリジナル商品を開発・販売します。15年にアメリカのビジネスウィーク誌の「アジアの星 25人」に選ばれるなど注目され、17年には高齢者住宅運営会社のオリックス・リビングを設立。国家基本問題研究所評議員、ハワイシニアライフ協会名誉理事をつとめました。平成26年2月23日死去。60歳。兵庫県出身。

春山さんのプロフィールはこんな感じです。ボク自身は10年以上前にテレビ番組で彼の姿を見た記憶が微かにありますが、著書を読むのはもちろん、春山さんの人となりを知る機会は初めてのことでした。

まぁ、一言で言うなら「読んで勇気と元気が湧く本」です。首から下がまったく動かない車椅子の社長が、福祉・介護ビジネスの第一線を走り続けます。妻と二人三脚で、絶望のどん底から立ち上がった感動の物語です。「もうおしまいと思ったところから、生きる道は必ず開ける」「失くしたものを勘定する必要はない」など、座右の銘にしたいような言葉もたくさんあります。人間の無限の可能性を問う、生きる勇気が湧く本です。ボクも読みながら、「自分もまだまだ頑張らなきゃな」と何度も思いました。

もう20年以上も前に書かれた本ですが、内容がちっとも古くないのです。特に介護福祉に関する春山さんの先見性はすばらしく、「そうそう、これから世の中は春山さんの考えていたとおりの方向に進みますよ」と思った場面もたくさんありました。

残念ながら著者の春山満さんは、8年前の平成26年に既にお亡くなりになっています。しかし、彼の生き様と世間に残した業績は、いつまでも色褪せることはないのだろうなと思います。彼の著書はもう何冊かあるみたいなので、読んでみたいなと思いました。

コメント
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