ボクは還暦を迎えて定年退職をしてから、蔵書の8割を処分しました。10数年前に父が他界してからの数年間に本を含む遺品の整理に難儀をした経験から、「自分が死んだ後に遺族に迷惑をかけないように終活することは大事なことだな」と考えたからです。もちろん「今までの数年間に1度も手に取っていない本は、これからの人生でも不要だろうな」という確信もその背景にはあります。
さらに「読みたい本はできるだけ買わずに図書館で借りる」という生活にシフトしたので、生活の中で読書に充てる時間は増えているのに、書籍購入費は大幅に削減しました。それでも定期的な書店めぐりは楽しいですし、当然「欲しい本」「手元に置きたい本」もありますから、図書購入がゼロになったわけではありませんけどね。
さて、今日のタイトルの電子書籍についてです。「本はやっぱり手に取ってページを繰るからいいんだよな…」ってボクも思っていたのですが、数年前からKindleで電子書籍を購入して読むことも時々あります。今はスマホよりもPCで見ることが多いですが(スマホは画面が小さすぎます)、そのうちに多くの国民がタブレットを持つようになれば、ペーパーレスやSDGsの観点からも、電子書籍の占める割合は徐々に増えていくのではないでしょうかね。
ただ納得がいかないのは、電子書籍の価格です。例えばコミック本1冊を書店で(ネット通販でもいいけど)購入すると715円です。これをamazonのKindleで購入すると、693円。わずか22円しかお得ではありません。本の原材料費、印刷や流通にかかる経費など、電子書籍化によって相当削減できるはずですから、従来の紙の本の値段の半額程度にできるのではないかと思います。もしそれが実現すれば、世の中の電子書籍化は急速に進むだろうな…と思います。
いずれ、図書館の本もすべて電子書籍化され、自宅でPCやタブレットからマイナンバーカードを使って借りて読む…なんていう時代がやってくるかもしれませんね。その頃にボクが生きているかどうかはわかりませんが。