山の記憶 再び

「静岡のK」 山歩きの記録




コッフェル315 茶臼岳・上河内岳 2日目

2008-08-12 | Weblog
 10日(日) 茶臼小屋04:30→05:20茶臼岳山頂→08:00上河内岳肩→08:15上河内岳山頂08:45→10:15茶臼小屋10:30→14:30畑薙大吊橋→15:20沼平ゲート  休憩含め行動時間10時間50分

 8月10日(日)、予定では茶臼小屋で朝食を食べ、比較的のんびり気分で上河内岳に登り畑薙へ下山する予定だったが、昨日の雷雨で予定の茶臼岳が2日目に。前夜のうちに弁当を用意してもらい、04:30茶臼岳に向かい小屋を出発した。
 01:30頃1度目が覚め、ガラス越しに星が見えたので外へ飛び出した。
 空は狭かったが、満天の星。富士山富士宮口五合目には明るい明かり。2日目の好天を喜んで再度シュラフに戻った。この小屋は持参していない人には1,000円でシュラフを貸すシステム。それでも夕食、弁当付きで7,200円は、北アの小屋に比べれば安い。
 60人収容で、光岳を目指す20人と10人の団体さんがいたが、余裕のスペースで熟睡できた。

 写真は高山とも思えぬ草原から見上げる上河内岳。









 茶臼岳へ向かう稜線で迎えたご来光。左から双耳峰の笊ケ岳、その右の緩やかな布引山、右背後の富士山と、ガスは多少あったものの清清しい夜明けを迎えることができた。








 茶臼岳山頂に向かう稜線から振り返る、右・上河内岳、左・聖岳。うっすらガスに覆われた山容が美しい。この後、ガスは急激に消滅した。








 朝日を浴び始めた茶臼岳。








 茶臼岳山頂間近から望む上河内岳と聖岳。右下稜線上に、光岳を目指す20名の団体さんが見える。








 茶臼岳山頂。背後右は聖岳、中央は兎岳。








 私が山頂の一角で小屋の弁当を食べていたら、光岳を目指す20名の団体さんが到着し、狭い山頂は混雑した。








 やがて20名の団体さんは、写真ほぼ中央の緩やかなピーク・光岳に向かっていった。近いうちに私も歩きたい稜線だ。








 上河内岳を目指し、茶臼岳を下り始めるころにはガスは晴れていた。右・上河内岳、左は手前から聖岳、赤石岳、悪沢岳。








 下りから振り返る茶臼岳。陽も高くなり、山容も明るくなった。








 稜線上の分岐。まっすぐ上河内岳を目指す。上河内岳登頂後は、茶臼小屋方向に下り畑薙大吊橋を目指すことになる。








 振り返る南ア南部。中央のなだらかなピークが光岳。








 高地の草原から見上げる上河内岳。








 この草原にある亀甲状土。草原全体がお花畑。とてもメルヘンチックなところだ。ここが私が住む静岡市葵区とはとても思えない。








 草原の一角でチングルマの実を見つけた。








 今が盛りと咲き誇っていたウサギギク。








 ハイマツ、ダケカンバ、お花畑越しに望む右・茶臼岳と左・大無間山。








 お花畑越しに望む上河内岳。2800m級の山とも思えない緑の豊かさに感動した。








 緑に覆われた稜線。左ピーク茶臼岳、右ピーク光岳。








 タカネツメクサも今が盛り。







 小粒ながら華やかな印象のコバノコゴメグサ。








 ミヤマダイコンソウは盛りを過ぎていたようだ。








 岩場にはチシマギキョウがひっそりと咲いていた。







 上河内岳の肩手前から望む聖岳。








 上河内岳の肩手前から望む南アと南ア深南部の山々。北アと比べ森林限界が高く、緑が多いのが南ア南部の魅力だ。








 上河内岳の肩。聖平小屋からの縦走者がザックをデポして上河内岳に足を延ばしていた。背後は聖、赤石、悪沢の日本百名山揃い踏み。







 上河内岳山頂の私。靴、スパッツ、ズボン、ベストがおニュウ。前日の雷雨で厳しいデビューとなってしまった。








 南北に長い山頂の北端から望む聖、赤石、悪沢岳。








 山頂から中央アルプス方向を望む。手前の砂礫場は上河内岳の肩。








 下りの稜線からの聖、兎岳






 緑豊かな南ア南部、深南部。








 緑豊かな稜線とお花畑越しの峰々。中央が茶臼岳、右奥が光岳。








 ミヤマオトギリが最盛期を迎えていた。









 ハクサンフウロも至るところに花開いていた。朝は前日の豪雨でうなだれていたが、快晴の午後にはしっかり開花していた。







 トウヤクリンドウ。これほどハッキリ開花しているトウヤクリンドウと出合ったのは初めてかもしれない。山には秋の足音が聞こえた。








 下りの途中、陽を浴びたお花畑から見上げる上河内岳。








 ハイマツに守られるように群生していたベニバナイチヤクソウ。








 茶臼小屋への分岐に戻ってきた。素晴らしい稜線歩きとも、ここでお別れだ。









 茶臼小屋への下りから望む、緑に覆われた斜面。








 







 ミネウスユキソウ。







 ヨツバシオガマ。








 お花畑に囲まれる茶臼小屋。







実をつけたハリブキ(名前は弱足ママさんのブログで知りました)。







 復路最後の登りの末にたどり着いたヤレヤレ峠。この名前は登りよりも、下りの最後の登りを登り切ったときに「ヤレヤレ、やっと着いた」ことから付いたのに違いない。














 長い下りの末、やっと畑薙大吊橋を渡って林道に出た。








 前日到着時、数台しかいなかった沼平駐車場は満車状態になっていた。

 雷雨という初めて体験する恐怖はあったが「次の南アは聖だ、光だ、塩見だ」新たな意欲をもらえる山行となった。次の山登りに向けてテンションが上がる山行。そんな山登りこそ、今私が求めているものだ。

1 コメント

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Unknown (記憶術実践効果あり)
2008-10-11 00:05:10
上河内岳とてもいい景色ですね。
山はやっぱり最高ですね。
また行きたいです。
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