雨の日のお仕事・サンショウ味噌作り

今日は久しぶりに雨模様。畑に水やりに行く手間が省けて大助かりです。
雨の日にしかできない仕事のストックが幾つもあったので、
それを午前中からやっていこうと思っていましたら、集落の方からお電話が。

「庭にあったサンショウの枝を切ったんだけども、いらんか？」
サンショウ味噌にするための若芽をくださるということで、
雨の中、その方のお宅に出かけました。

行くと、大振りの枝が玄関先に用意されていて
「いくらでも持っていけっちゃ。家のはもう取ったから」ということでした。
ダンボール箱いっぱいに若芽のついた枝を剪定ばさみで切りながら入れていく間に
サンショウ味噌の作り方や、オスとメスとの違いなんかを色々教えてくれました。

「サンショウのオスの若芽は摺ってもいい色にはならん。
メスの若芽だけがきれいないい色になるんらって」と教えてくれました。サンショウ味噌の作り方は
「サンショウよく摺って、それから味噌とみりんと砂糖を入れて摺る。
味の好みは何度も味見すればいいだけ」と至ってシンプルです。

今日は雨なので、朝からサンショウ味噌を作ってらしたそうです。


軒下には、ゼンマイの揉みかけのものがあって「いい感じに干されていますね」
と言ったら、笑いながら、こう言っていました。

「20日に行ったら、誰かが入った後がもうあって道までできとった（笑）
自分らは自分たちの敷地の中からしか（山菜を）とれないから、
これだけしか取れんかったんら。
そら、他人の敷地まで行って山菜はとれんわさな。
隣のもんは、畑で育てとったウドを盗られた言うとったわ。
赤いテープをつけとったのに、わからんはずないわなあ、言うてたわ」


笑っているけれど、ちょっと哀しい。
そういえば、干している量も確かに「多い」とはいえませんでした。
山奥で農業やって、山を手入れしながら暮らしている高齢の方達に対し、
心無い行為だなあ、と思います。（窃盗とも言うのでは？）

山菜は、ここに暮らす人達にとって日々の糧であり、冬の保存食であり、
さらにいえば生きがいにも近い楽しみです。
（と私は感じています。あの山菜への情熱を見ると。あ、我が家はちゃんと
ことわってから採ってますし、残してますよ。念のため）

そういえば確かに最近、変に細い道にまでバンが入ったりしていました。
集落の人も少しくらいなら、という気持ちもないわけではないのですが、
根こそぎ盗っていくからなあ。

どうしたもんかなあ…。決定打が思いつきません。