目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

(私にとって)超A級品トイレットペーパー

2007年12月02日 | モノとのおしゃべり
我が家では、トイレットペーパーを「わざわざ」通販しています。
一度に50ロール、100ロールくらい購入して友人にわけたりして、
できるかぎり配送費なんかに負担かけないような形にしています。

なんでそこまでするかっていうと
このトイレットペーパーが、いろんな角度の
社会問題を考えさせてくれた商品だったからです。

まずは原料が。
集めても実際には「焼却処分にされる」ことがほとんどの優等生でない古紙
「雑紙」(ティッシュの箱とかラミネート雑誌など)が使われていること。

さらに酸素漂白であること(大抵の再利用トイレットペーパーは白さをだすために
過多な塩素漂白剤(ダイオキシンなんかの問題があるようです)を使っています)

作られている過程も原料も、エコにおいて超一級品のトイレットペーパーです。
郵送されてくる時も、ダンボール箱にそのままむきだしの
まま入っていて、余計な梱包一切なしのところがさらに気に入っています。
(なので、我が家ではエイグルの底板付きビッグサイズビニール袋に入れて収納しています)

50ロールからの配送というところもなかなか環境面で貢献しています(笑)

そしてさらにスゴイところが、障害者を雇用に使っていること。
「障害者が障害者としてしか生きられないことを克服する」ことがこの
トイレットペーパーを販売している「共働学舎」の目標。

求職活動をしていた頃、あいた昼間の時間を使って
この工場に見学に行ったことがありました。


健常者にサポートしてもらいながら封筒に絵を描く障害者。
冷たいコンクリートばりの工場で並んで仕事をする障害者。
慣れない手つきでお茶を運んだ後、いたたまれなくなって叫び声をあげる障害者。
その様子を見て、涙を流す親。
怖がらないでほしい、と声をかけてくれるスタッフ。

全てが衝撃的で、全てにおいてショック。
「知らなかった」ではすまされないような事実がここにもありました。

たぶん一生忘れないと思います。
このトイレットペーパーの配送を行っている障害者は、障害者といえど軽度の方達で
耳が遠いですとか、視力が弱い程度のもので、一見したところ何も問題なさそうに
思えました。
その方達はトイレットペーパーの裁断というような結構危険な仕事をしていました。うーん。

工場は決してよい環境とは言いがたいものですが、それでも懸命に
(というか一心不乱に)働いている姿を見てきました。


このトイレットペーパーは一回で50個からなので、一回買えば
1年は購入しなくてもいいのですが、買う回数が少ないからこそ
買うたびに思い出します。

わずかでも接触していられたらいいな、と思います。


それがこのトイレットペーパーを購入し続ける理由、なんです。


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