目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

シマフクロウ保護に取り組む獣医師  斉藤慶輔さん

2016年06月27日 | とてもえらい人
ロシアのサハリン州何部で一羽のシマフクロウに会えた。
現地研究者によると、サハリンで生息が確認されたのは50年ぶりだという。

北方領土のほか、日本では北海道だけに100羽程度が生息するとみられ、
絶滅が心配される国の天然記念物だ。
日ロ共同で保護しようと、8月上旬まで約10日間にわたり、ロシア側研究者と生息域を
歩いた。

調査に入って1週間目。
最初の地点からラゾバヤ川に移動した翌日朝、川沿いの大木のこずえに止まっていた。
一瞬だったが、目があった。
「生き残っていてくれた」。
ゾクゾクした。
ゆったりと羽ばたいて、森の中に飛んでいった。

埼玉県出身。
父が貿易の仕事をし、5歳から12歳までフランス・ベルサイユで暮らした。
近郊の野山が遊び場で、バードウォッチングを覚えた。
「ごく当たり前に自然と人間が共生していた」。
そんな体験が、獣医への道を選ばせた。

日本獣医畜産大では、猛禽類の保護増殖を専攻。
その知識を見込まれて社団法人・北海道や生成物保護公社から、環境庁の釧路湿原
野生生物保護センターに派遣された。
同庁が取り組むシマフクロウ保護増殖事業の大一線の現場だ。

日ロ共同研究は1995年、釧路市で開かれたフォーラム出席のため
来日したロシアの研究者に提案した。
今回の訪問で、年内にサハリン州と北海道や生成物保護公社の間で、
繁殖につながる共同研究を進めて行くことを正式に締約することになった。

本来なら政府間レベルで進めるべき仕事だが、国が動くのを待っていてはさらに
手遅れになる、と走り始めた。


「まずは公社が懸け橋をつくるしかない。
座していては何も始まらない。
種の保存は待ったなしだから」。





あきらめていない人は確かにいて、
その人自身はとても多忙だから、周りにあまり伝えられない。
そう聞いたことがある。
伝える人の仕事は、その人の代わりになることなんだろうな。

そんなことを思ったことを思い出した記事。



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