目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

お世話になったくまさんに ~くまもり協会に入りました~

2011年06月12日 | えこな記事
兵庫に本部をおく日本熊森協会
以前のブログ「おせわになったくまさんへ」で、興味深い環境保護団体として紹介し、
「入ってみたいなあ」と書かせてもらいました。


その後、実際に興味のある人が多いことを、
ブログ後のコメントや手紙で知り、ますます、この環境団体への興味がわいてきました。


「この環境問題知ってるよ、入っていないけど興味あるんだよね」
そんなこと言われる国内の環境団体なんて、ちょっと興味ありませんか?


・・・そんなわけで、



入会しました!
いや~6000円一発捻出は思い切りがいります。主婦の立場だと余計に。


この環境団体、入ってみると、これまで関わってきた多くの環境環境団体とは
明らかに違うところが多々あり、
新鮮な驚きでもって活動を見守らせてもらっています。



その中でも、私が一番に興味をもったところ、それは
「世界でも発言力のある大きい環境団体にするぞ」という

超ビッグな目標を堂々と掲げていること!






・・・私も、一度は首都圏の環境団体で働いていた人間として断言できるのですが、
この目標は、日本ではとにかく!メチャクチャ!難しいものです。

環境保護という意識は、マスコミで言われているわりに
日本では本当に、驚くほどモチベーションが低く、当時の私は何度もくじけました。
エコが経済活動の手段のひとつにしかなっていない、という現実が
日本にはあるのですね・・・。


しかし、その現実をふまえて、なお、この団体は高らかに訴えている。
「発言力の大きい団体でなくては、環境保護はできない」と。
励まされる思いがしました。



実際に入るきっかけになったのは、
原発事故直後。


自分の微々たるお金を被災者におくるだけでなく、
「経済で終始してしまっている日本社会を変えるため」に支援できる
お金の使い方も必要ではないかしら。


ややこしいこと言うならそういうことを思ったのです。




入ってみて、様々な資料が届きましたが、
なるほど、この環境団体が支持される理由がわかる資料がとても多く、
少しびっくりしました。
いい意味で、日本的ではないアクティブさをもっている団体さんだと思いました。




(「クマを守る」という一つの目的だけでなく、原生林買取り活動の成功やや原発反対表明など、
トータル的に環境問題を扱った行動を行っています)



具体的にどんなことかというとまず、


1,一般市民でもできる、
 非常に具体的な方法(この団体でいうならばクマの保護)を教えてくれる


例えば役所に電話する時の受け答え方や心構え、
 非難するのではなく、相手に失礼のないように教えてもらえるよう電話する、というような
 具体的な電話の仕方がノウハウごとかかれています。
 電話のマナーの勉強にもなるおまけ付き。

 とりあえずこの用紙があれば、
 「役場にクマ保護のお願いをする」というような個人としてできる具体的な方法を、まずひとつ
 失礼にあたらない方法で行うことができます。

 さらに行政が行う「逃げ方」も書いてあり、それへの責め方まで書いてあります(笑)すごいです。


 こういうことを具体的にノウハウのひとつとして提示する、という環境団体は、
 思えば自分の所属していた団体も含め、ありませんでした。

 あったとしても、相当団体内部に入って、ボランティア歴何年経験とか
 それくらいのキャリアの人でなくてはできないことのように思います。
 
 この環境団体さんが、会員をただ「お金の面で支援する人」というだけでなく、
 「具体的な行動で支援してくれる人」という視点で、とらえているのだということがわかります。

 そういう風に、「会員さん」をとらえるとフォローも色々と大変になるけれども、
 それも含めて「頑張ろう」としている団体さんなんだなあ、とわかります。



2, 会報が結果報告や活動報告に終始せず、
  会員の環境問題の知識を得る場にもなっている


 これは多くの環境団体さんの会報が抱えている問題だと思うのですが、
 大抵の団体さんの会報は「おもしろくない」(笑)です。
 そういう団体に従事していた私が言うのもなんですが、これは
 ひとつの事実でもあり、とらえるべき現実でもあるように思います。




 おもしろくない理由のひとつが、

 団体の「活動報告」のみで終始してしまっている、というのもあるように思います。

 「どこそこであれをしました、これをしました。何人集まりました。」


 もちろん、それは大切な報告ですが、それによって
 「何を得られたのか」そして何よりも、
 その活動によって、「参加した人に何を伝えたいのか」ということを、スタッフの
 生身の言葉で伝える熱意が、文章から感じられるか否か。


 これはとても重要な部分ですよね、きっと。
 これがあるかないかで、次の活動にどれだけの人が参加するか、動こうかと思うかが
 決まるようにも思います。


 くまもり協会の通信には、驚くことにそれがありました。
 感情的になっているところもあれど、自分たちの活動が、どんな思いと熱意の末に
 行われたことなのかということが、文面から確実に読み取れる。
 さらに言えば、その理由が学術的な面からも語られているので、不勉強な自分にもわかりやすい。

 稀有な通信です。




いや~、クマにそんなに興味があったわけではないのに、
 「なんかやっちゃおうかな~」という気持ちにさせられる、非常に気持ちのツボをつかんでくる
 団体さんです(笑)








そして、「入会へのお礼の言葉」として添えられていた言葉は、なんとなく私の胸を打ちました。


今、人類にとって最も大切なことは、生物の多様性を誇る豊かな自然を残すことです。
そのためには人間活動を制御しなければならない時がきています。<中略>

私たち一般市民の自然を守りたい心を結集すれば、日本に欧米並みの
大自然保護団体を作ることも夢ではありません。
くまもりは、どんなときも誠実100%でいきます。
武器はただひとつ「人の胸を打つことをすること」です。
あなたの活動報告を待っています。
是非お会いしましょう。




ただの「あいさつ」以上の力をもった、あいさつ文だと思いましたよ。

だけどそれ以上に、
追伸として何気なく書かれたであろう「会員のご家族のみなさまへ」というタイトルの
文章のほうが、ほんのわずか余計に胸をうたれました。


「会員のご家族のみなさまへ」

仕事、勉学、家事のかたわら自然保護活動を行うには、ご家族のみなさまのご理解、
ご協力が必要です。なにとぞご家族のみなさま、よろしくお願い申し上げます。



このくまもり協会のトップは、元教師の女性。

母として、女性としての視点に立ったこうした言葉は、
環境保護運動が、決して余暇や休暇の時の時間の使い道やだけに行う活動ではないことを
示す文章だと感じられ、とても嬉しくなりました。


私も母として、女性として、まあなにより一人の人間として、
人間活動のこれ以上の暴挙を制御する方向で生きていけたらと思っています。











久々のブログなのに、重くて長くてすみません。
書きたいことも描きたいことも山ほどあるのですが、体がついていかずに悪戦苦闘しています。
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