目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

ときわ館で文弥人形芝居を観劇

2009年08月12日 | 佐渡・おすすめのお店
お盆も真っ只中で、佐渡の人口はおそらく普段の倍(12万人?)くらいになっています。
そんな中、金井で開かれる「常盤座」という座の文弥人形を観劇しに行きました。

場所はときわ館、なる会場。はじめて聞く会館名です。

文弥人形公演は私の暮らす学校でも、時々行われるのですが、
スタッフとして関わることが多く、じっくり見ることは一度もなかったので、
今回はお客さんとして見ることを楽しみにして出かけました。

息子が声をあげたら会場から抜け出し、あやしつつ見ていたのですが、
その時に、すかさずスタッフの方に声をかけ、
ときわ館や常盤座のことについて聞かせていただきました(←取材心が動いてしまう(笑))

聞くとなんと、このときわ館という建物は、
文弥人形を後世に伝えるべく、常盤座の人たちが(主に座長が)5年前に自費で作った会館だというのです。

「なんと!行政の援助も受けずに!ですか」と驚いてしまいました。
かつての木造小学校の階段などを移築して作られたこの建物は、
文弥人形の練習や、今回のような演目などを上演する時などに使われているのだそうです。

確かに文弥人形は、人形を作るにも着物や小道具を維持するにも、練習をするにも、
舞台を作るにも、とにかくお金のかかる芸術分野でもあり、
常にパトロンを必要とするものでもあります。
それゆえに、行政からの支援だけでは中々運営しにくい部分もあるのも事実です。


かつて昭和の時代、至誠堂(しせいどう:佐渡の耳鼻科医院)の院長さんが、
文弥人形の座を支えるべく、練習場を提供するなどして、
パトロンになってくれたように、
今またこうした場所を作り上げ、なんとか文弥人形を後世に残そうとがんばっている
人がいることには、話を聞きつつ、じ~んと胸にくるものがありました。

文弥人形は、まだ残り火ではないんだなあ、と思わせてくれる嬉しさがありました。

常盤座は女性のみで構成されている、女文弥人形座。
今年で(去年だったかな?)結成20年、だそうです。

毎年、お盆の時期にあわせて観光客の人を対象に上演し、
その後、佐渡の郷土食をバイキング形式で食べさせてくれます。

お盆の時期に女性が家をあけることは、都会では想像できないくらい大変なことのはずです。
「佐渡のために頑張ります」と言いながら、汗だくになりながら
笑顔で挨拶していた女性座員の方の言葉には、嘘偽りが何もない純粋な言葉に感じられました。

たまらなくかっこいい女性です!


この時期に、友人が来る時には必ずここに連れてこようと思いました。

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