目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

ねずみくんのきもち

2011年02月05日 | 育児日記<絵本の棚>
息子に絵本を毎日何十冊と読んであげている中で、
ぼんや~りと、思うことがありました。


ああ、絵本って、本当に「なんでもないこと」を描いているんだなあ、と。
そして、それが本として成立していることは、ものすごいことだなあ、と。


例えば、家の周りを歩き、空を見る、そしてまた家にもどる。
それだけを一冊の本にして、成り立つすごさ。




例えば、蝶が飛び、花がさき、風がゆるむ。
それだけが一冊の本になり、それを喜ぶ子どものすごさ。




そういうことの、「すごさ」をゆっくりと最近感じ始めています。


子どもは、大人からしてみれば、なんでもない日常を
本当に心から楽しんでいる。

少なくとも、退屈せずに、生きている。
見習うなんてもうできないけれども、ただもう「すごい」。


その「すごさ」を、ずっと持ち続けることができるなら、
戦争なんて、絶対起こりえないよなあ、と突然だけれど、思いました。



そういうすごさを、絵本を描く人は感じているんだろうか。

そんなことを、ぼんやりと思っている時に、この絵本に出会いました。



「ねずみくんのきもち」

いじわるねこくんにいじめられた、ねずみくんが、
ふくろうくんに、大切なことを教えてもらう、そんなストーリー。
絵本らしい単純明快さで描かれています。


ふくろうくんが、ねずみくんに言います。



「みんなが おたがいに思いやることをしなかったら どうなるか わかるかな?」

「どうなるの?」


「まず ねずみくんのようによわいものが いじめられるんだよ
ほんとうは つよいものは よわいものを まもってあげなくてはいけないんだよ
それができないと つよいものだけがのこり、じぶんかってなことをいいだし
あらそいごとがおきるんだ」。



「ほんとうは つよいものは よわいものを まもってあげなくてはいけないんだよ」


このフレーズには、びっくりした。
はじめて聞いたような感覚をおぼえて、頭をガツンと殴られたような気がした。


本当に、はじめて聞いたような気がしたのです。
いや、実際はじめて聞いたのかもしれません。


「強いものが弱いものを叩き、弱いものはさらに弱いものを叩く」てな歌詞の歌で育った私には、

本当なら「最初に」聞かされるべき言葉を

聞かされずに育ったんだなあ、と、気づいたりしました。



自分は、子どもに何を伝えるべきなんだろう。

絵本の中から、その答えを探しています。





絵本は「だからおたがいに 思いやることが 大切なんだよ。
よく考えてみれば  じぶんがひとりで生きているのでは ないことに 気づくはずなんだ。
みんなが たすけあって 生きなくてはならないことが わかるはずなんだ」と続きます。
あんまりそういう直球に慣れていない私は、胸にぐぐっときてしびれてしまいす~、ではでは1クリックを↓











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2 コメント

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絵本のちから。 (emyu)
2011-02-08 22:42:34
ご無沙汰してます。ムスコくんの成長、まぶしいです。さて、絵本。何十冊と読み聞かせ!すばらしい。わたしはすっかり1冊も読まない日まであるというのに。絵本、大好きです。わたしの本棚からムスメの本棚にどんどんお引っ越ししているわたしの絵本。いいや。大事にしてくれい。で、いつか絵本を作りたい、というのが秘かなわたしの夢。1冊は清里の森で作ったことがあるのだけど、ね。
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Unknown (emyuさんへ)
2011-02-10 22:07:36
うお~!お久しぶり!!
コメント嬉しいよ、ありがとう。
ブログ引っ越したのね。拝見しましたよ~。
息子ちゃんはそんなにもう大きくなっていたのね~。
絵本はいいね。一緒に過ごす時間を気持ちよく過ごせる、というか。
娘ちゃんや息子ちゃんへの絵本かな。
きっとすぐにできるよ。
手抜き絵本なら私も3分で描いたのがあるけれど、もうぐちゃぐっちゃです(笑)
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